あの人は今日も同じ場所で立っていた。
300円で新刊を購入する。
お金を渡すと、自分の指と相手の手の平が触れた。
汗で湿っていた。
なんでか、唐突に「甘手」という言葉が脳味噌に落ちてきた。
気持ち悪いな俺・・・・
一週間の仕事が終わって、気づかなかった喪失感におそわれた。
帰りたくない・・・
あの時そうしたように、家に帰らず夜の新宿を徘徊しようかと思ったが、そうすると朝まで飲むのは確実で、酔い覚めの虚無感に追い打ちされるのは目に見えていたのでやめた。
ちくしょうなんか弱くなった。本当に。
この前、仕事先の女の子と話していた。
「わたし心配なんですよ」
「なにが」
「○○さん(彼女の上司)って、『本当のことを話せる友達』とかいるのかなって」
「え、俺なんか友達すらいないよ。一人でも平気だよ。一人超楽。超たのしー」
「えええ・・・・」
えええ・・・俺もそう思うよ今。今!!
弱ったときに頼れる人間いねえって、去年あたりからキツくなってる。
なんでこんなんなったんだろう俺。
他人が自分のことなんか分かるわけない。
逆に自分も他人のことなんか分からない。
女の子でよくいる、自分のこと「分かって分かって」は、ただの弱さだと思ってた。
分かるわけねー。面倒だからそういう人間関係も嫌だ。
今も基本的にはそう思ってる。
・・・でもそれってあんまりにも寂しいんじゃないのか。
なんなんだろう。もっと若いうちに真剣に他人と向き合っておけばよかった。
自分を見るアカの他人の目が欲しい。
そうじゃなけりゃ、あの手をぎゅうっと握りしめたい。
上っ面なのは他人じゃなくて、自分じゃないのか。
300円で新刊を購入する。
お金を渡すと、自分の指と相手の手の平が触れた。
汗で湿っていた。
なんでか、唐突に「甘手」という言葉が脳味噌に落ちてきた。
気持ち悪いな俺・・・・
一週間の仕事が終わって、気づかなかった喪失感におそわれた。
帰りたくない・・・
あの時そうしたように、家に帰らず夜の新宿を徘徊しようかと思ったが、そうすると朝まで飲むのは確実で、酔い覚めの虚無感に追い打ちされるのは目に見えていたのでやめた。
ちくしょうなんか弱くなった。本当に。
この前、仕事先の女の子と話していた。
「わたし心配なんですよ」
「なにが」
「○○さん(彼女の上司)って、『本当のことを話せる友達』とかいるのかなって」
「え、俺なんか友達すらいないよ。一人でも平気だよ。一人超楽。超たのしー」
「えええ・・・・」
えええ・・・俺もそう思うよ今。今!!
弱ったときに頼れる人間いねえって、去年あたりからキツくなってる。
なんでこんなんなったんだろう俺。
他人が自分のことなんか分かるわけない。
逆に自分も他人のことなんか分からない。
女の子でよくいる、自分のこと「分かって分かって」は、ただの弱さだと思ってた。
分かるわけねー。面倒だからそういう人間関係も嫌だ。
今も基本的にはそう思ってる。
・・・でもそれってあんまりにも寂しいんじゃないのか。
なんなんだろう。もっと若いうちに真剣に他人と向き合っておけばよかった。
自分を見るアカの他人の目が欲しい。
そうじゃなけりゃ、あの手をぎゅうっと握りしめたい。
上っ面なのは他人じゃなくて、自分じゃないのか。