ちくわブログ

ちくわの夜明け

2009-06-29 02:41:53 | Weblog
あの人は今日も同じ場所で立っていた。
300円で新刊を購入する。
お金を渡すと、自分の指と相手の手の平が触れた。

汗で湿っていた。
なんでか、唐突に「甘手」という言葉が脳味噌に落ちてきた。
気持ち悪いな俺・・・・




一週間の仕事が終わって、気づかなかった喪失感におそわれた。

帰りたくない・・・
あの時そうしたように、家に帰らず夜の新宿を徘徊しようかと思ったが、そうすると朝まで飲むのは確実で、酔い覚めの虚無感に追い打ちされるのは目に見えていたのでやめた。


ちくしょうなんか弱くなった。本当に。

この前、仕事先の女の子と話していた。
「わたし心配なんですよ」
「なにが」
「○○さん(彼女の上司)って、『本当のことを話せる友達』とかいるのかなって」
「え、俺なんか友達すらいないよ。一人でも平気だよ。一人超楽。超たのしー」
「えええ・・・・」




えええ・・・俺もそう思うよ今。今!!
弱ったときに頼れる人間いねえって、去年あたりからキツくなってる。
なんでこんなんなったんだろう俺。


他人が自分のことなんか分かるわけない。
逆に自分も他人のことなんか分からない。

女の子でよくいる、自分のこと「分かって分かって」は、ただの弱さだと思ってた。
分かるわけねー。面倒だからそういう人間関係も嫌だ。



今も基本的にはそう思ってる。

・・・でもそれってあんまりにも寂しいんじゃないのか。


なんなんだろう。もっと若いうちに真剣に他人と向き合っておけばよかった。
自分を見るアカの他人の目が欲しい。
そうじゃなけりゃ、あの手をぎゅうっと握りしめたい。


上っ面なのは他人じゃなくて、自分じゃないのか。
コメント (4)
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西成ゆっくりゆっくり

2009-06-26 04:49:04 | Weblog
リセットしてきました。
大阪2泊3日の旅。


旅といいつつ。
今回は特に目的も持たずにブラブラとしました。
いつもの西成のドヤに宿をとり、あとは朝から通天閣真下の銭湯につかったり、そのまま近くの飲み屋で飲み食いしたり。
お好み焼き豚玉、串カツ、モツ焼きでレモンハイをやる。


いい気分で外に出ると昼過ぎ。近くを歩くとピンク映画館が。前から気になってたんだここ。
ちょっと、いやな予感はするけども・・・


暇つぶしに入ってみたらやっぱり・・・ハッテンバでしたわああああああああ
例のごとく太股さすさすされていやーんとなりました。
いや、もちろん追っ払いました。
目の前の席ではご年輩の♂カップルが、アツいディープキスを交わした後ゴニョゴニョ・・・・

なんすか。やめてほしい。エッチな映画観にきたのになんで男同士の連帯感見せつけられなきゃならんのか。
しかし気合いで一本ちゃんと観ました。
なんか中途半端に古い作品で、公衆電話での会話シーンとかあった。それを風呂場で受けるヒロインの子機がやたらとゴツデカイ。トランシーバーみてえだ。


帰ってゴロゴロしながらテレビを見る。
この時間がたまらん。
旅先で時間を無駄に浪費する感覚。


夜はまた飛田新地方面の商店街に繰り出し、飲み屋に入る。
手羽先餃子にモツ焼きうどん。生中。
しかしこっちの飲み屋にはなぜ、ほとんどと言っていいほどカラオケがあるんだろう。


宿に戻り、深夜テレビを見てぼけーっとする。
つまんねー・・・・けど楽しい。
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お仕事お仕事

2009-06-19 05:46:55 | お仕事
締め切りが重なって燃え尽きました。


イッコは面白半分で出したとある番組宣伝の企画が通って、やったーと喜んでいたら、内容が大幅に変更してあって誰得なカンジに。
それでも任されるのはうれしかったので勿論ちゃんとやったわけですが、仮編集のために久しぶりにお家編集して、めちゃくちゃ疲れたです。
なんか自宅ってエンジンかかるのに、ものすごい時間かかるっていうか、精神的に盛り上がらない・・・「やるぞー」って思えないんですよねなんでか。

あとナレーション原稿やテロップの直しが入ったとき、担当者の方から「もっとここはキャッチーな感じに」と言われたのですが、キャッチーってなんだろう。と意味も無く考え込んでしまいました。

今も分からない。キャッチーって何?

自宅での編集はいつもEDIUSなのですが、今回はスピード重視で慣れてるPremiereにしました。やっぱ使いやすいなー。

で、ずっと家にこもってると遊びたくなってきて仕方なく目の前に並んでいるフィギュアを弄ってしまうわけです。

http://ameblo.jp/subotiku/entry-10274363512.html
http://ameblo.jp/subotiku/entry-10274801182.html
http://ameblo.jp/subotiku/entry-10276527086.html

こういうことをやっているうちにストームトルーパーの魅力に取り付かれたワタクシは、部隊編成のためついついこういった具合になってしまうのであります。


仕事しろ。



もうイッコ。
なんとかこのお仕事の納品を終え、間髪入れずに3月頃からやっていたいつものお仕事の納品が間近。
事務所に行ってうーんうーんうなってみるものの、どうしようもなくアイデア様が降臨めされない。

憔悴しきったころに「これだー!!!」と進めてみるも、なんだかんだで進まず。
あとこれだけ、こっち終わったらもうこれだけ、と自分を慰めつつ作業を進めるも、疲れた頭にはいっこう新しい風が吹かない。
頭リセットしたい・・・でも時間は無い・・・

なんとかかんとか終わったのは、夜中の2時でした。
一日に26時間労働という、ジャック・ハンマー並みの矛盾。


終わったらスッキリするだろうなーと思っていたら、なんかウンザリしてました。
消耗したなー・・・

週末+1日で、ちょっくら旅に出ます。
リセットしよ。
あ、自宅編集してたから気付かなかったけど、そういえばちゃんとしたお休みは一ヵ月半ぶりだ・・・
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治験日誌 5

2009-06-08 00:56:33 | シリーズ・治験病棟
○某日(日)曇 入院7日目(投与6日目)
 ひとり、美人な看護婦さんがいる。その人の声で目覚めた。
「おはようございまーす。カーテン開けますね。ありゃー、今日も曇ってる」
 幸せを感じた。
 1秒後、それが幻想だという事に気付く。

 採血。失敗しやがった。「あれ、あれ?」とか言いながらナースコール押し始めたので「え?どしたんすか」と聞きながら注射器を見ると、まるで血が出ていない。「ごめんね」と言いながら仕方なく反対の左で再注射。「なんかすごく損をした気がする」と嫌みったらしく言ってみた。

 朝食。食パン2枚(マーガリン、ジャム付)、ゆで卵(塩付)、生野菜サラダ(ドレッシング)、白桃缶詰、パック牛乳。
 うまい。この時間のメシが一番うまい。ゆで卵最高。

 今日から「人間失格」を読む。

 昼飯。弁当形式。ご飯と漬物、チンジャオロース、春雨サラダ、こんにゃくの甘煮、里芋の味噌汁。
 「え?もしかして一週間変わり?」
 誰かが言い出した。いやな予感。

 「マーブルVSカプコン2」やった後、同病室・前ベッドの増田さんが録っておいた昨日のK1、23時以降のレバンナVSボタ戦を見る。レバンナ、延長戦を棄権。腕の爆弾が痛み出したとか。
 お勉強でもしてみようと、「もの食う人びと」の「モガディシオ炎熱日誌」編を打ち出す作業を始めた。面白かったから。

 顎の吹き出物がみっつ、いくら直しても絶え間なく、次々に吹き出てくる。
 麻雀の面子がUNOをやっていた。全館禁止だったらしい。居合わせた俺も交ぜてもらうことになった。楽しくはない。何回かやっていれば楽しいと感じるようになるだろうか。
 薄っぺらい自分が嫌になる。なんでこんなことでこんな感傷的な文を書こうとしているんだろう。「名状しがたい憎悪」は日増しに増すばかり。

 夜飯。ご飯、魚のつみれ田楽(?)、高野豆腐と野菜の煮物、白菜の和え物、赤だし味噌汁。
 魚料理が激しく謎な感じで、口に入れるのが怖かった。案の定まずく、少し残した。しかしなんなのか、あれは。

 いま、ふと思ったんだけど、俺が創作活動をする最大の理由って、ただ単にかっこ悪い自分を補足するためだけなのかもしれない。
 な、なんでこんなネガティブな思考ばかりつづくんだ?ああ、こころの均等が崩れてゆく・・・。っておい!

 長風呂しすぎて、軽食の時間に遅れる。
 今川焼だった。あったかくてウマウマでした。

 医学生の女の子がバイトで何人か来ている。安い賃金でさぞ大変なことだろう。かわいいなあ。欲情してしまう。
 しかしその娘達だって普通の子。普通に他の人と普通っぽく喋っていると、「ああ、普通だ」と嫉妬にも似た感情が沸き起こる。自分でもよく分からない。

 寝る前に鉄人28号(*当時リメイクされたアニメ版です)。第三話を観終わる。

 消灯。夜中、大音量で「ただいま警報機が・・・~」という放送が流れる。その前に警報機が鳴ったらしい(誤動作?)。放送を聴いていても何の事か分からず、ねぼけまなこで『あれ、今の夢か?』と考えていた。
 それにしても、寝ているところに突如として大音量で音を出されると言うのは、ことのほか怖いものなんだな、と思った。





○某日(月)雨 入院8日目(投与7日目)
 長いようで短い一日。短いようで長い一日。
 ここで流れる時間は独特だ。自分の部屋にこもって呻吟する一日よりは長い。・・・呻吟だって。( ゜,_・・゜)プッ

 採血。例の美人な看護婦さんにしてもらう。
 いたかった。でもいい匂い。今度は俺が刺してやろう。ぶっといのをよぉ。エヘへ。(*キモい!なんなの)

 朝食。食パン2枚(マーガリン、イチゴジャム付)、スライスチーズ、トマト(塩付)、パック牛乳。
 久しぶりにトーストにスライスチーズを乗せて食べてみた。妙においしく感じた。

 「人間失格」を読む。ふとんを肩までかけ、まるで本物の病人のように、できるだけ陰鬱な感じで読む。
 この本の主人公のように・・・。だが、主人公は天才なので、自分が滑稽なことをしているような気に、ふとなった。しかしまあ軽いコスプレみたいなもんだ、と了解させる。おかげでいくらか読みやすかった。

 昼飯。弁当形式。ご飯と漬物、鶏肉の竜田揚げ、キャベツとトマト、マカロニサラダ、かぼちゃの煮物、味噌汁。
 竜田揚げうまかった。若干油っこいような気もしたが、マカロニのマヨネーズと食い合わせると口の中でとろけんばかりのハーモニー。

 書き写しの後、「ハルク」を観る。
 CGのハルク自体は良かったと思う。あんまり違和感なかった。だが悲しい話のはずなのに、滑稽なアクション描写がその悲劇性を全てうちけしている。リアリズムもへったくれもあったもんじゃない。科学的な詳細は語らない割に、ながながと引っ張る。主人公、気付いたらハルク。みたいな。主人公、バーナーの四面楚歌っぷりもただやみくもに救いがないだけだし、むやみなワイプもなんか懐かしいだけ。「キャリー」みたいな。正直、監督が何を狙いたかったのか分からない。観客にどういう感動を期待していたんだろうか?CGのすごさ?ストーリーテリングの巧み?どっちもきつい。アメコミの映画化じゃ「デアデビル」に次ぐ凡作。

 夕飯。毎週月曜は麺類の日・・・初日みたいな蕎麦はいやだ、と思ったらうどんだった。
 うどん(油揚げ、かまぼこ、葱、ホウレン草)、サツマイモの煮物、かぶの海老あんかけ(?)、キウイ。
 うどん、腰なさすぎ。かぶは謎な料理で、やはりうまからず。キウイが意外と甘かった。

 軽食。またカステラ。

 鉄人、第四話まで観る。次でいよいよ黒牛再登場。

 消灯。やっぱり長いようで短かった。





(*今回からツッコミ、補足を入れてみます。そのままだとやっぱり恥ずかしすぎる・・・)
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