ちくわブログ

ちくわの夜明け

沖縄で首里城と首里劇場を見てきた。 の話

2019-11-21 18:34:49 | 

仕事で沖縄に行ってきました。

前日まで栃木で撮影、翌早朝に羽田発という「忙しい人」みたいなスケジュールでした。
これ以外、別段何もやっていなかったので忙しいというより単に早起きが辛かったです。


数年ぶりの沖縄です。


前回は『赤軍の人々』の取材で訪れて、初沖縄で快晴にも関わらずずっと某地に張り込むという物凄くもったいない内容でした。


今回は仕事の後、翌日夜の飛行機まで時間を空けて観光してみることに。
当日夜、ホテルへチェックイン。



かっこいいホテルでした。
古いビジネスホテルが好きです。

歩いて国際通りへ。



巨大な蛾がいました。


ネコチャン



良さそうなお店に入って、本場のゴーヤチャンプルをいただきました。



苦みが心地よく、シークワーサーサワーによく合いました。


翌日。


泊まっていた場所は泊ふ頭という港からほど近く、すぐ前の通りが歓楽街でした。



朝食は喫茶店でアイスコーシーをいただきました。


モノレールに乗って首里城へ。


住宅街を抜けていったのですが、これがまた楽しかったです。
沖縄の住宅は本土とは全然違って、興味深いですね。


龍潭という、巨大な池の周りに人慣れした大きな鳥がたくさんたむろしてました。



首里城に到着。守礼門。堂々としていながら朱色がキリッと全体に施してあり、やはり本土の文化とは違うな、と感じます。


世界遺産である園比屋武御嶽石門。
めちゃくちゃ地味で、ぶっちゃけなんなのか分からなかった。



そのまま進んでいくと荘厳な門や階段が。
首里城のすごいところは、180度どこを見ても世界観が崩れていないというか、余計なものがない、本当に昔からこんな感じだったんだろうな、という時の積み重ね、琉球のロマンを感じさせてくれるところです。



琉球の事なんか何も知らないのに…

正殿に到着。
ホレボレするほど流麗で、ああこれは見に来てよかったなあ、と思わせます。

 


本土には無いある種の派手さがあるというか。
中国文化の影響が強いのでしょうか。

高台から見える那覇市がまた絶景です。
今は沖縄として、沖縄の独自の文化があり、こういった場所からも歴史を感じさせてくれます。


この数日後、首里城の火災があり、正殿が消失してしまいました。
本当に残念です。
こういった、観光客が「来てよかったなあ」と思えるような素晴らしい建築物は、何より地元の方にとっての誇りだと思うので、沖縄の方々の喪失感たるやいかばかりのものでしょうか。



首里城から歩いて数分。



ピンク映画館の首里劇場に足を運びました。



すごい!!この古い建物。おもむき。
さらに館内のスピーカー音が外に漏れており、ピンク映画の喘ぎ声が付近にこだましている!!



入場し、館長さんに「(館内の)写真を撮っていいですか?」と聞くと「いいよ!!」とポーズをとってくれました。


かっこいい!!

館内ロビーはピンク映画のポスター他、さまざまの掲示物があり、ここだけでも楽しめます。



トイレがすごかった。



ピンク映画を一本見て、館長に「ありがとうございました」と挨拶。
すると「ちょっと待って」と、自販機のさんぴん茶をおごってくれました。

優しいなあ。


飛行機の時間が近づいてきたので、国際通りに戻る。


最後に気になっていた喫茶店で、食べたかったタコライスをいただく。




食べ物は美味しく、人は優しい。
ここに住む方々のおかげで、とてもいい旅となりました。


いつまでも残ってほしいものは、いつなくなるか分からないからこそ愛おしく美しく感じるんだろうなあ。
そういうものを大切にしたいし、大切に思う心を持ち続けたいです。

   
 
 
   
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心の熱海

2019-09-27 21:50:17 | 

実家は決して裕福ではなかったけど、そんな我が家にもバブルの恩恵はあった気がする。
小学生の頃、家族四人で熱海へ旅行した折、けっこういいホテルに泊まらせてもらった。
ベッドがボインボイン弾んで兄とはしゃいだのを覚えている。
あとはぼんやりと楽しかったなあという漠然とした思い出だけ残ってる。


上京してこれまで2度熱海に行った。
青い空と海のコントラストが印象的で「THE・観光地」という雰囲気、そして少し寂れた側面も、何から何まで大人になった自分の好みに合っていた。
細部では変わっているだろうけど、小さな頃に見た熱海と同じ印象を受けた。

人が多いけど、一時期の隆盛はないような場所がなんとなく好きなんだと思う。


喫茶店が好きな理由と同じだろう。
結局、子供の頃見た風景が好きなのだ。


夕暮れの浜辺で、近くを通り過ぎるカップルに奇声を上げてビックリさせるというバカげたことをやって友達と遊んでいた。

2度目はフェリーで初島に行った。
釣りや海水浴が盛んな場所だけど、私は自然をどうこうして遊ぶよりも見るのが好きなので、連れが泳いでいるのを眺めながら海辺のコンクリートで昼寝したりしていた。


そういう楽しい思い出しかない熱海へ今年、数年ぶりに行った。
一泊二日。めちゃくちゃ晴れていた。


駅前の雰囲気は変わっておらず、安心した。

饅頭屋があって、くだらないガイコツのキーホルダーが売っていたり…


横道に入ると昔パチンコ屋だった廃屋が。


いわゆる普通のパチンコ店ではなくて、純粋に玉と景品を交換する遊技場。
ここでそこそこの玉を出して、いくつかチョコレートをもらった思い出がある。


熱海銀座商店街は、通りにストリップあり、居酒屋あり、喫茶店もあり、欲も食も受け止めてくれる懐の深いスポットで大好きな場所。


「海だから」という理由だけで特に深く考えずに海鮮丼を頼む。おいしい。

喫茶店へ。テーブル筐体が嬉しい。テトリスの席でアイスコーヒーを飲む。
ボタンがねばついていて、回転がなかなかできなかった。


こういう商店街は立派にひとつの観光スポットとして成り立っていると思う。

昔からある射的場。


今回初めて入った。
最低限の点はとって、謎の小さな陶器製フィギュアをもらった。

商店街を抜けるといよいよ海が。
本当に変わってないなあ…
ここからの風景、だいたい変わってない。いいなあ。


バスで移動してロープウェイ乗り場へ。


俯瞰して見ても、やっぱり変わっていない。
多分子供の頃に見た熱海の風景と変わってないんじゃないだろうか。


変わってるんだろうけど、だいたいの雰囲気はこんな感じだったのではないか…

熱海秘宝館へ。


こういう施設が今も現役であることのありがたみ。
UFOキャッチャーにいつの時代のものか分からないAVがあった。

ガチャガチャでオリジナルグッズも。買った。



下りも楽しいロープウェイ。



今夜お世話になる宿にチェックイン。


少し休んだ後、花火大会が行われるとのことで海辺へ。


全然期待してなかったけど、いやむしろ夜店目当てだったのだけど、物凄く奇麗で驚いた。海から見る花火がこんなに奇麗だったなんて。


こんな感性が死んでるようなオッサンを感動させる花火とはすごいものだ、と改めて思った。

宿に戻り温泉につかる。



さっぱりして、飲みに出かける。
夜の熱海は、また昼とは一味違った顔を覗かせてくれる。




翌日。


喫茶店でモーニングをたいらげ、フェリーに乗り込む。

初島へ。


連れに誘われて、ものすごく久しぶり、20年以上ぶりに海水浴をした。


自分が泳げるということを忘れていた。
透き通った海水にゆらぐ彩度の高い魚たち。すごいなー、泳ぐって楽しいんだな、海の中ってこんなだったなあ。
夢中になって夏休みの子供のごとく泳いだ。

夕暮れに島を後にし、喫茶店でチョコレートパフェを食べた。


甘さが身体にしみて、海水浴をすると体が乾くことを思い出した。





いろいろと思い出す旅だった。
心の中にある風景がそのままにある場所は、何度も行きたくなる。
自分にとっての観光地の魅力は、そういった点だと思う。

 

 
 
 
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さようならモモちゃん

2019-07-28 22:56:14 | Weblog

大阪で仕事をしていたら、実家から「モモが亡くなりました」とメールがあった。


忙しくて何も返せず、また感情に悲しむ隙が無かった。
ああやっぱり死んだか、もう年だもんな、大往生だよ、と妙に落ち着いて受け止めた。

数日前、仕事の現場が近くだったので実家の名古屋に帰った。
その時はまだ元気があったので安心していた。


ところがその半月後。
多分完全な老衰だと思う。よく頑張って生きてくれた。猫に生まれて22年だよ。
もう一匹の相方、プーが亡くなって2年間、よく生きてくれたなあ。

あの時と同じで、今まで両親を見てくれてありがとう、という思い。

若い頃はあんまりなついてくれなかった。べたべたと触らせてくれるようになったのは、年を取ってから。


寂しい気持ちをなんとなく抱えたまま、忙しく撮影していたら、待ち時間にメールが届いた。
普段から仲良くさせて頂いている漫画家の熊倉献先生が、モモをイラストにして送ってくれた。


ああ、こうやってもしかしたら本当に天国に行っているのかな、だとしたら今こういう感じで上に昇っているんだろうな、と思った。
やっと「お別れ」という実感が湧いてきてカメラを構えながら泣いてしまった。

さようなら、モモちゃん。ありがとう。
天国でプーと再会してね。安らかに。


こういう素直な気持ちに歯止めをかけてしまう年の取り方はやめようと思いました。

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シャッターと昔見た風景の街

2019-06-28 02:45:04 | 

もう半年たってしまいましたが。

正月明けにお仕事で岐阜に行きました。

実家が名古屋なので地理的には近いのですが、個人としてはあまり馴染みのある場所ではありません。

ひとまず仕事の目的地である岐阜の某駅へ。
駅前にいい喫茶店があったので朝めし代わりにコーヒーを。


仕事が終わり、岐阜駅に戻ります。

日が暮れるまで観光してみることに。

金の巨大な織田信長像が…

駅前は寂れていると聞いていたので、どんなものか見てみました。
結果を先に言えば、シャッター通りが続く壊滅的な箇所がありますが、それなりに栄えていて楽しめました。
また、夜は飲み屋の灯も沢山見えたので、まだまだ活気があるのでは、と思いました。


とにかくこちらの繊維街という一角のシャッターっぷりがすさまじく、歩いててどこまで行っても閉まってらっしゃるお店ばかりでした。


そんな中にこうしたヒューマンな注意書きも…

「何で」と問いかけ、本当に心底理解できないという思いを犯人にぶつけています。


続いて商店街を歩きます。


古い街並み、情緒が感じられます。
スナックが多い印象です。


ちょっと外れると一面キャバクラの広告が貼ってある場所もありました。
やはりそれなりにナウなプレイスポットでもあるのでしょうか。

閉まっているお店も多いです。


一部で有名な名画座・ロイヤル劇場さんも見てきました。
すごく立派な看板ですね。かっこいいです。


さらにやや歩くと、とても風情のあるスペシャルな喫茶店に遭遇しました。


こういうお店を見つけると「ここに来てよかった」と心底思います。
バナナジュースを飲みゆっくりと過ごす。


途中、小さな女の子を連れた家族連れも入ってきました。
地元の方々と時間を共有できるのは旅の楽しみです。

知らない風景と知らないお店だけど、昔はこういう商店街っていっぱいあったな、とフト思いました。
地方のシャッター街化がさけばれてもう何年も経ちますが、こうしてまだ頑張っているお店、商店もあるんだと思うと心強いです。
やがて必ず無くなる風景だからこそ愛おしく感じます。


帰りにはマッチもいただきました。

そろそろ日が暮れてきましたので帰宅することに。


夜の駅前は、思いのほかお洒落な電飾が施されていました。


また来たいと思わせる、魅力のある街でした。

 


 

 
 
 
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あるバーの最後

2019-05-28 01:44:10 | Weblog

先日、行きつけだった阿佐ヶ谷のバーが閉店するというお知らせを受けて、入れていたボトルを飲み干すべく閉店日に訪れました。


行きつけとか言っても、ここ三か月はなんだかんだ忙しく行けていませんでしたが。
それでもわたしにとって立地的に都合のいい場所で「飲みたいな」と思ったらすぐ行けるのと、なんと言ってもボトルを入れたら千円ポッキシで飲ませていただける非常にありがたい場所でした。







いつもはガラガラの店内が、閉店すると聞きつけた常連でごった返しておりました。

わたし自身、常連同士の繋がりは皆無というかそもそもいつ来てもお客さんが居なかったので、一人ぽつねんと誰とも喋れず飲んでおりました。
ちなみにこのバーは劇団員や編集者のお客さんが多いです。俺はもうなんか、そういう方々とは気後れしちゃって喋れない中年男性なので、本当にポツーーンという感じでした。

するとママさんが「明日来れる?お店片付ける前に写真を撮ってほしい」と。
今までさんざん安く飲ませていただいたので断るなどもってのほか。「もちろん」と快諾させていただきました。

以下はそういう写真です。

店の裏を撮ってほしい、とのこと。ここからの角度がお気に入りだそう。


街灯もあまり届かない場所。めちゃくちゃ暗いのでファインダーを覗いてもほぼ真っ暗でした。
この建物自体が取り壊されるようで、しっかりとした管理がされていない様子でした。
それがまたいい雰囲気です。

裏から入るように、店内を撮っていく。












店内に人がいるのは片付けを手伝った方や、聞きつけて最後の最後まで、と店との別れを惜しむ常連のお客さんが来ていたためです。



もう何回も経験しているけど、無くなると判明した瞬間から惜しくなって愛おしくなるものはたくさんありますね。
そういうものやことに対して、いつも「精通前の子供」のような、どう対処していいか分からないドタバタとしたもんどりうつ感情を引き摺っておりましたが、こうして「ハイ、終わり」という瞬間まで立ち会える経験というものは貴重だし、何より自分の中で区切りがつくことがありがたかったです。

ありがとうございました。


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