ちくわブログ

ちくわの夜明け

広報番組

2007-07-29 21:33:43 | お仕事
と、思ったらなんのことはない。やっぱりアシでした。しょぼん。しかしディレクターさんと二人でまわるロケだったので、たまにカメラまわし、たまにVE(ビデオエンジニア)みたいなことももそもそとやりました。

上記の通りスタッフはわたしとディレクター。そこに市の観光課担当者さんが案内してまわる、という形式で撮影されました。
内容は県のローカル局で放送する市の観光PR番組。
こういう番組、意識して見てなかったけど、東京にもどこにもあるんですよね。あ、そういえば・・・・今、あることを思い出しました。そういえば、昔、劇場に映画を観に行くと上映前に絶対市の広報フィルムが流れてたなぁ。今もあれは上映されてるんだろうか?内容はぜんぜん面白いものじゃないんだけど、今から観る映画に期待しながら、漫然と流し見るあれは、独特の雰囲気の中にあるようで好きだったなぁ。


さて。
1日目。
2時間半、電車を乗り継いで目的地に到着。そこからはディレクターさんと合流、車で市内の観光地をまわりながら撮影。観光地をまわるというのは楽しいが、とにかく暑い!天気予報では曇りだったのに、おもいっきり日が照ってらっしゃった。
各所でインタビューをするんだけど、こっちの人たちは東京と違って、カメラに対する不信感があまりない。「インタビューいいですか?」って聞くとたいてい「え?ああ~わたしらでよかったら」みたいに。ありがたい。

日も暮れてディレクターと別れ、駅前をうろつく。こういう、知らない土地を一人で散歩するのって大好きです。
食費をもらったので、ハンバーグと生中をがっつりといく。
泊まりは1泊3,500円のドヤみたいな民宿にする。それでも風呂はそこそこ大きい。一応岩風呂。一応。
上がって、ローカル局を見ながらまどろむ。地方に来たときはいつもこうしている時間が楽しい、というかゆったりとできる。
ところで・・・今しがたまで撮影していたあれは、この局で流れるんだろうな。


2日目。
動物園でぞうさんショーやらを取材。そういや、タイに行ったときも見たな。ゾウのサッカー。ゾウが球蹴りながらボタボタとうんこしてて「やっぱりそんなに頭よくないような気がする」と思ったものですが、こっちのショーではうんこしてませんでした。
最後、温泉街の取材。「同じ千葉でもまさかなあ。いや、まさか」とは思ってたけど、そのまさか、行ったことある場所でした。懐かしいっていうか、偶然でびっくりした。


2日目は特に日が強かったのでたいへんきつかったけど、それでもやっぱりこういうロケは楽しいです。去年の京都ロケもそうだったけど、一人でボーっとする時間が持てる地方お仕事は大好きです。
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そういえば

2007-07-25 04:14:45 | お仕事
ああ・・・いま気付いたんだけど、今月3日しか休んでない。
すごいなあ。それ以外ずっと働いてる。

人からたまに「いいねえ、仕事いっぱいあって」と言われるけど、それはおそらくわたしが仕事を選んでないからだと思います。ギャラが安かったって人並みにいただければやるし。だからこそ、最近、やっと「選ぶ」ようにもなってきました。内容的にやりたいものだったらなんとかかんとかスケジュールを調整してやらせていただいてます。

そこで・・・
先日、突発でディレクションのお仕事が入ってきました。・・・・おー、ディレクションオンリーの仕事って、約1年ぶりだ。で、気付いたんだけどわたしってそもそも技術の人間じゃないんですよね。そうだ。そうだそうだ。俺ってこっちやりたかったんだっけ。

すごい、忘れてた。


そういうわけであさってから千葉の方に行ってきます。2日ロケ。しかし待ち合わせ場所に電車で行くと片道2時間半かかるので、向こうのサウナかなんかに一泊しようと思います。

あー。忘れてた。
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ドラゴンと俺

2007-07-21 00:26:19 | しゅみ道
こんばんみ。
本日、7月20日はブルース・リー師父の命日であります。喪に服しましょう。

ブルース・リー師父とか書くと、いかにもマニアっぽくてかっこよすがですが、わたくしはこと、リー師父に関しましてはいわゆる「ファン」の範疇を超えておりません。
一応一通りのDVDは持ってるし、本やパンフも数冊、フィギュアまで持ってるのに頑なにマニアじゃないっすとか言い張るのは深夜アニメをあびるほど見まくって「オタクじゃないよ」というのと同じで、・・・いや、同じじゃないよ。
わたくしの意味においては、実際のマニアの方々に失礼だと思われるからなんです。
要はスター・ウォーズフィギュアを10体持ってても、スター・ウォーズマニアではないってことです。
なんかまわりくどいな。しかもこんな説明してなんになるんだろう。めんごめんご。
正直言うと、自分から「師父」と呼べるほど人生がドラゴン色に染まってはいないような気がするのです。義母のことを「お母さん」と呼ぶ声が、まだ微かにふるえている幼子のようにな。お、違うぞこれまた。

どう説明すればいいんだ。
どう説明したら諸君は分かってくれるんだ。


思案の挙句、ドラゴンと俺にまつわる、あるエピソードを思い出しました。

高校時代のある日。
わたしは何ごとかに悩み、悩みぬき、途方に暮れておりました。その悩みっぷりはまさしく半端なく「おーいおい」とさめざめ泣くことも許されぬ、間断なき苦悩地獄でありました。
そんなわたしを見て元気付けようとしているのか、鼻からなんとも思ってないのか不明ですが、友人Yはいつものように下ネタを連発します。
「きのう何発?」
電影少女が捨てられちゃったんだが」
「エロ本の自販機見つけたよ」
「チョコさんが、かなり邪魔」
等など・・・・
わたしはこの友人が急にガキっぽく感じられ、フッとニヒルな笑みをもらしながら「もうエロはいいよ・・・・」と言い放ってやったのです。

すると彼は憤怒の表情をたぎらし、こう言いました。
「てめえからエロ取ったらスター・ウォーズとブルース・リーしか残んねえだろうが!!!」


余計なお世話であるが、だいたい、合っていた。
そういう時代のなごりが、いまもかぐわしく残る人、という認識でよいかと思います。
以上。
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深謝

2007-07-17 00:49:32 | 映画 『延示』
15日の『延示』第二回上映会には台風接近の中、参加していただいた方、協力していただいた方共々、ほんとうにありがとうございました。

やっぱりお客さんは少なかったけど、今回はエスペランチストの方々も観にいらしてくれ、最終的には「やってよかった!」と思えました。


上映会の様子を写真に収めてくれたフォトグラファーのコンソメさん、ありがとう。
いつもモギリ嬢をやってくれるazazさん、ありがとう。今回も不用意ですまんかったです。
会場を安価で提供してくれ、この上映会のきっかけを作ってくださったSさん、ありがとうございます。
忙しい中駆けつけてくれ、挨拶していただいた主演のお二人、田中さんと久保利さん、ありがとう。


そして雨の降る中、会場まで足を運んでいただいた皆さん、重ね重ねありがとうございました。
『延示』の単独上映会はまたしばらくやらないと思いますが、また何かのきっかけで上映する折にはよろしくお願いいたします。


とりあえず、やってみて、上映会はやっぱりいいもんだと思いました。上映中皆さんの後ろで立って観ていて、そういう幸せを感じました。

上映会の様子は、また改めて写真と共に記事にしたためようと思います。
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『延示』 第二回上映会に向けて の巻

2007-07-13 23:36:47 | 映画 『延示』
こらーーーっっ!!!いいのか?いいのか?
いくなーーーい!!!

キャアーーーーーッッ!!

本当に「俺チャンピオンまつり」にするつもりですか!毎度恒例、席ガラ空き宣言の日がやってまいりましたよ!わははーーーっ!!

確か・・・・前回も雨だった。
今年も雨ぽい。台風もついてくるよ。というか、台風が雨を連れてくるんだ。バカか。たのんでもいないのに。
順当にいけば、明日、あさってがいちばん接近するようですねぇ。

あー。
雨宿りしませんか?まじで。
もうどうにでもなれ。再告知。


場所:東京都世田谷区池尻2-4-5 tel. 03-5481-9011(受付)
    世田谷ものづくり学校 1F試写室
日時:7月15日(日) 13時開場・13時半上映開始
料金:600円 予約500円(メール riffilm@hotmail.com にて受付中)

ものづくり学校HP


ちなみに、HPのアクセスマップだと、三軒茶屋駅から歩いて15分と書いてありますが、池尻大橋駅からだと、歩いて約5分です。
なぜに池尻大橋からの行き方を載せないのか。わたしも忘れたのでおおいにこまりものです。

つうわけで周辺地図。
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&scl=25000&grp=all&nl=35/38/34.761&el=139/41/02.094&coco=35/38/34.761,139/41/02.094&icon=home,,,,,
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ほっこりさん

2007-07-11 06:42:20 | お仕事
新宿で編集のお仕事。
他のメンバーは帰宅し、めずらしく一人で遅くまで作業してました。「さーて、そろそろ帰るか」と伸びをしたその時歴史は動いた。「赤目さん、相談があるんですが」

この会社は「ちょっと一瞬いいですか」が必ず5分以上なので、相談=一大事にちがいない。

まさしくその通りで、別の人が編集し、納品した素材にクレームがついたとのこと。しかもその素材、明日の朝10時に使うって言うんです。いま夜の9時だろ・・・使用するって場所が西新宿のビルだから・・・書き出しも考えると、朝の8時半までには完成させなきゃいけん!ワオ。無茶な。
「無理。帰ります」
とは言えず。やるだけやってみようということに。

つっても眠い。しかもコンタクトだから、目が痛い。「いてーいてー」と言いつつ、目薬を大量にさしていたら本当に不思議なんですが、いつのまにやら右目のコンタクトさんがいずこへかと消えてしまいました。
近くにいた人に「すいません。助けて」と呼びかけ、一緒に探してもらいましたが、まったく彼はどこへ消えたのか行方知れずとなってしまいました。
夜中の3時に大の男が三人で床を這いずり回ったというのに。なんたる無礼者。コンタクトめ。

という椿事も発生しつつ、なんとか朝の6時までにおおかたの作業を済ます。「できるとこまでやる」とのことだったから、ギリギリまで作業。終わったのは8時45分でした。
そこから書き出し。しかしレンダリング中にHDの容量が足らなくなる。アホ!なんだこの会社!仕方なく、いらないファイルを探し出して消し、再びレンダリング、書き出し。
とりあえずAVIで書き出し、DVDに焼く。それを社員さんに会場まで届けてもらい、その間にMPEGでも書き出し、それもわたくし自ら会場に届ける。
何とか間に合ったみたい。


あああああ。疲れたー―――。
なんかかっこいい俺。島耕作みたいじゃね?いやいや、あんなおっさんにはなりたくねえけど。

帰って寝ようとする。
しかし不思議ですね。男ってなんで極端に疲れるとおっきするんでしょう。(ホッコシ)
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肉と酒

2007-07-08 00:21:20 | Weblog
ある撮影の打ち上げで、焼肉を死ぬほど食べた。

その日は朝からほとんど何も食べてなく、なおかつタダ飯だったので、ビール、チューハイを遠慮なくぐびぐびとあおり、カルビ、タン、あとはどこだかよく分からない部位まで食い尽くした。
腹もいっぱいになったところで、シメに上カルビと小ライスを頼む。
しかるのちに抹茶アイスをオーダー。

そしてそのあとも違う店に入って飲んだ。

肉とアルコールって不思議だ。
自分でも驚くほど体の中に流れ込んでいく。これが野菜とジュースだったらこうはいかない。

しかしそろそろ加齢臭が気になるお年頃なので、こういった食生活も控えなければならない。そう思う。
ぶっちゃけ、腹も出てきてやばい。ぷにぷにとしており、非常に触り心地がよろしいときている。

でも食いたいものが食えない生活って、死ぬほど苦しい。

どうしたらいいですか、池波先生。
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ある写真家のゆくえ

2007-07-02 00:42:25 | 映画制作
血まみれになり、連行される学生。
ガス弾によって顔中が水泡だらけになった女学生。
投擲された火炎瓶の、むなしい燃え上がり。
ガス弾成分の実験により、死にゆくモルモット達の連続写真。
警棒強打による頭蓋骨骨折で重体に陥る学生。
立ちはだかる権力 ― 機動隊のファランクス。

そして、街頭を埋め尽くす人波・・・・


これらの写真に出会ったのは、約3年前。神保町の古本屋においてでした。
ボロボロになったカバー。その写真集の名は69年発行『ガス弾の谷間からの報告』。写真家の名前は福島菊次郎。この写真集を見たとき、わたしの中にあった、学生運動に対するもやもやとした疑問、口では形容しがたい、漠然としたもの・・・それらに答えてくれているような感覚をおぼえました。

力強く、被写体をしっかりと見据えた、明確に「伝えたいもの」が伝わってくる写真。
ただの報道写真という枠を超えた、血肉のこもる、臭気放つ作品群。

あの時、どうやってもつかめなかった学生運動に関する疑問。彼らの、あの、純粋なパワーの源は何なのか?人々はイデオロギーだけでは動かない。では、何が?当時流れていたその「空気」のような「怒り」の、本当の部分とはなんだったのか?
それがこの写真集によって解明しました。

もちろん、すべてが解明されたなどと、おこがましいことは思っていないけど・・・それにしても写真とは、こんなにも「力」を持った表現手段だったのか・・・・
わたしの中でその写真集は、写真や、その被写体であるところの学生運動に対する考えの再定義を迫りました。


今回、映画を作るにあたって、まず考えました。「なにが必要か?」
それは大きく分けて、以下のようなものでした。

■映画『怒りをうたえ』の映像
■当時の人々のインタビュー
■今とつながる映像
■そして、『ガス弾の谷間からの報告』のインサート写真

わたしは早速、福島菊次郎先生の連絡先を調べようとしました。しかし何も見えてこない。少しでも手がかりのありそうだった某団体に至っては「うーん、分かりませんねぇ・・・ていうか、その出版社(『ガス弾~』を出版したM.P.S出版部。ウィキではMSP出版部となっているが、間違いと思われる)、もうないんですよ」という現実まで教えられる。こうなったら別の写真集を出した時の出版社にでもあたってみるか・・・と思い、思いつつも原点に戻って再びネットで検索したら・・・・東京に来る?!まさか、とこの目を疑いました。約一ヵ月後、東京に来る!講演会で。なんで前検索したときは見つからなかったのか?ああ、でも、すごいめぐり合わせ!東京に来るなんて!!

早速、その講演会「戦争がはじまる -遺言-」を主催する団体さんに連絡を入れました。講演会の取材をさせていただきたいのですが、と。
福島先生への思いを綴った文書、そして映画の企画書を送り、許可をいただきました。


当日。
炎天下の真夏日。
仕事先から写真家のコンソメさんも駆けつけてくれ、急遽写真も撮影してもらうことに。

・・・・いつも、緊張する。
「権力」と本気で闘った人。おのれの命を張って闘うことの“意味”を知っている人と会うときは、いつも異様なまでに緊張する。
自分はそうではないから。経験したことのない人間に、「覚悟」を語ることはできない。それを分かっているからこそ、こういう人と会うときは緊張する。すべてが見透かされるようで・・・・


講演は、主催者側も予想以上の盛況で終了しました。
会場となった明治大学の教室の定員・240名に対して、参加希望者270名。教室の隅々まで人があふれ、撮影にも苦労するほどの熱気でした。

帰り、担当のyさんに頼んで、紹介していただく。そして、ご自宅である山口県に伺って、インタビューしたい旨、告げる。すると、権力と闘い続けた報道写真家は86歳の老人の笑顔で「いいですよ。ざっくばらんに話しましょう。わたしはいつでも家にいますよ」と応えてくれました。

あのMさんもそうであるように・・・・闘うことの、本当の意味を知っている人間は、個人にはすごく、柔軟だ。その笑顔、態度の裏には、どれほどのものがはらまれていることだろうか。


数日後、yさんから福島先生の住所が届いた。
時間は今も動いている。この時も。「遺言」をわたしなりのやり方で、聞き届けようと思う。



最後に、協力してくださった日本ビジュアル・ジャーナリスト協会のyさんならびに、当日運営されていたスタッフの皆様、ご多忙の折ご協力いただき、本当にありがとうございました。
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