桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

常夜鍋

2008年10月19日 16時27分22秒 | 料理

 風邪を長引かせてしまった最大の原因は食生活であろうと、今日十九日になって自問自答しています。

 松戸に引っ越してから偏食になっていました。前は勤務先まで徒歩五分という社宅もどきのアパートに住んでおりましたので、朝夕は簡便ながらも自分で調理をし、昼は弁当を持って行っていました。
 ところが電車通勤をするようになったら、通勤時間は往復八十分と七十分も増えて、自分で調理をしている時間がなくなりました。
 朝はカップ麺か買っておいた握り飯。昼はスーパーで買った弁当。夜はラーメン屋か定食屋、あるいはまたスーパーの弁当という具合です。  

 外食・中食をしていると、不足するのは野菜類と乳製品です。
 それが自覚症状として現われるのか、無闇に野菜を食べたくなることがあります。キャベツを買ってきて千切りにし、丼に山盛りに盛ってマヨネーズで和えて食べたりします。
 しかし、丼一杯の千切りをつくったとしても、使えるのは精々四分の一です。思い切り食べてしまうと、二日つづけて食べる気は起きないので、残りは腐らせてしまうこととなります。

 そういうときに、ある雑誌で見つけたのが常夜鍋(とこやなべ)でした。
 レシピによれば、一人前は豚バラ薄切り100グラム、小松菜三株、水2カップ、練り辛子と醤油適量ということですが、スーパーで売っている小松菜は一袋に六~七株あります。豚肉も200グラム以上です。残しておいても仕方がないので、二人前つくることにしました。



 一人暮らし用の小さな鍋しか持っていませんので、全部は入りません。入らないついでに、ほうれん草や春菊、榎茸なんかも入れちまうか……ということで、テンコ盛りの常夜鍋となりました。

 野菜を半分に切りながら、鍋の一番下に昆布を布き、水は三分の二ぐらいにして、残りは料理用の日本酒を入れます。日本酒を入れる、というのはレシピにはない。
 常夜鍋に限らず、鍋物はすぐに食べられるのがありがたい。
 レシピには辛子醤油……、と、ありましたが、つくるのは面倒なので、味ぽんを使用。
 グツグツと煮立ってきたら、早速味見。とにかく煮えたそばから食べて行かないと、材料が残ってしまう。
 うむ。なかなかイケル。涼しくなってきたので、鍋のアツアツ感もいい。

 常夜鍋というのは毎晩食べても飽きないというのが名前の元らしいのです。
 手近な資料で調べると、昆布と日本酒をダシにするのは結構一般的で、白菜、椎茸、豆腐などを加える地方もあるようです。要するに寄せ鍋の一つのバリエーションでありますな。
 全部食べ終えるのに、都合鍋三杯ということになりました。

 これにて一週間分の偏食は解消されたつもりになっております。


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