桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

初冬のボタンクサギ(牡丹臭木)

2020年11月30日 19時01分12秒 | 

 日課の慶林寺参拝です。



 上空は雲一つない快晴でした。



 晩秋というか、初冬というか、そういう時期なのに、一枝だけでしたが、参道のボタンクサギ(牡丹臭木)がまだ咲き残っていました。

 手許に置いている植物図鑑によると、開花は七月~八月とあります。すべての花が一時期に咲くのではなく、枝ごとに入れ代わり立ち代わりして咲くのですが、それにしても、半年も咲きつづけるような花があるかしらん。
 去年もこの時期に咲いていただろうか、と写真のストックを捜してみましたが、見当たりませんでした。
 花のない時期の花木をカメラに収めるということはあまり考えられないので、見当たらないということは、咲いていなかったのかもしれません。今年だけの特例なのかもしれませんが、まぁ、私に限らず、ヂヂイは年ごとにヂヂイ化が進行し、記憶はあやふやになり、実際にはちゃんと記録を残してあるのに気づかない、ということもあるので、もしかしたら、その年最後の開花とおぼしき画像がストックにはちゃんと残されているのかもしれませんが……。



 参道には数本のボタンクサギが植えられていますが、花が散ってしまった茎はすべて剪定されてしまっています。



 帰ってきて一息ついたあと、ふと窓越しに庭を見下ろしたら、パプリカが実を実らせていました。一つだけですが、まだ鶏卵ぐらいの大きさです。
 日記を紐解いてみると、種を播いたのは六月三日でした。栽培するつもりで播いたのではありません。
 パプリカはピクルスにしようと思って、シャキッ、ザクザクと刻みます。残るヘタの部分をごみとして棄ててしまうのはなんとなく忍びがたく、空いているプランターがあったので、種のついた部分を小分けにして、埋めてみたのです。
 スーパーで普通に手に入れることのできるパプリカです。赤、黄、オレンジと三色あるうち、色違いを二つ買った記憶がありますが、何色を買ったのか、すでに記憶にありません。

 野菜の栽培ガイドを見てみると、苗を植えるとしたら、大体この時期であるようです。ただ私は種を埋めたので、苗木のテイをなすのは随分遅くなりました。これから冬に向かう季節。せめて種だけでも残してくれれば、来年はもう少し早い時期に播いてみようと思います。

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東漸寺の紅葉始まる

2020年11月18日 21時08分00秒 | 風物詩

 五日も前から連日小春日和の陽気がつづいています。日中の最高気温も20度を超すような日もあって、日課の慶林寺参拝や散策に出かけると、汗をかきながら帰ってくる、というような日々です。



 しかし、暖かければ暖かいほど、朝夕の冷え込みがそれほどではなくても、人間の身体に堪えるようになるのは樹々も同じであろうと思い、東漸寺の紅葉の具合を見に行くことにしました。
 門前はまだ青紅葉でした。三日前の十五日は阿弥陀如来の縁日だったので東漸寺にきています。門前の楓はそのときもまだ青紅葉。今日も青紅葉。



 ところが、参道を160メートルほど進んで、仁王門の後ろが覗けるようなところまできてみると……。



 仁王門を通り抜けて振り返った景色。

   

 仁王門から中雀門(中門)までの紅葉です。



 鐘楼塔(右)越しに望む本堂前の紅葉。



 本堂に参拝してお賽銭をあげます。



 観音堂には先客がいたので、ちょっと待ってから参拝。



 墓所から見た観音堂の屋根と紅葉。



 帰りには毎日の日課にしている慶林寺に寄って参拝。



 本堂に参拝してから観音像前へ。上空は雲一つない快晴でありました。

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2020年十一月の薬師詣で・川口市

2020年11月08日 21時57分43秒 | 薬師詣で

 我が庵からほど近いところでコウノトリ(鸛)が見られるかもしれないと知りました。ただ、程近いとはいっても、歩いて行けるところではない上に、交通の便のよくないところです。
 そのコウノトリが暮らすのは野田市。市のホームページを視ると、バス便があることはありますが、三~四時間に一本しかありません。結局、行くことは叶わないかと思ったとき、ふとロードレーサーのような自転車を買えば行けるのだろうと思いました。
 グーグルマップで調べてみると、我が庵からは15キロほどなので、自転車ならさほど苦になる距離でもありません。自転車は十年ほど乗っていませんが、近場を乗り回して準備をしておけば、一時間から一時間半で行くことができます。自転車の価格は千差万別ですが、めっきり動きが遅くなって、そろそろ買い替えどきかと考えているノートパソコンと同程度です。両方買うことは無理なので、ノートパソコンの買い替えはしばらく我慢するか、と思案投げ首。

 散歩や買い物、日課の慶林寺参拝で道を歩いていると、それまでも見かけていたはずなのに気には止めなかったロードレーサーのライダーに気がつくようになりました。ヘルメットを被り、身体にピッタリと張り付いた自転車ウェアに身を固めています。
 私を横目に走り去って行くさまを見ると、結構なスピードで、それに恐れを為し、購入に傾きかけていた気持ちがしぼんでしまいました。
 最近の私は目で見る遠近感が摑みにくくなっていて、道路に段差があったりすると、足を踏み外しそうになったり、初めて降りる階段とか、低床と謳っているバスでも、下りるときはおっかなびっくりになるのです。

 今月の薬師詣では久しぶりに電車に乗り、川口市の東光寺へ行こうと決めたとき、これまでの習性みたいなもので、折角だから、近くに何某か由緒のあるスポットがあれば寄ってみたいと思います。
 この先、いつまで薬師詣でをつづけられるかどうかわからないと考えれば、できる程度の無理は重ねて、行けるところへは行っておきたい。
 東光寺の近くには八年前、2012年六月の薬師詣でで訪れた慈林寺があります。近く、とはいっても、東光寺から歩くと三十分以上かかります。いまより八歳も若いときだったからこそ歩きましたが、この後は歩けるという保証も自信もありません。七年前、2013年十一月の薬師如来の縁日ではない日に参拝したことのある普門寺もやはり三十分以上かかる上に、バスの便があるかどうかがわかりません。自転車があれば、と考えるところなのです。

 自転車の購入は諦めたと思いながらも、まだ未練は尾を引いていますが、東光寺から先へ足を延ばすのは控えるとしても、とりあえず今月は電車とバスを乗り継いで行かなくてはなりません。
 電車やバスに乗って、ほんの少しの遠出を試みるのは今年四月以来、七か月ぶりとなります。スイカを使うのもそのとき以来。そう思うと、八日が近づくのに連れて、小学生が初めての遠足を控えているかのように、緊張感が高まってきました。

 

 出発前に慶林寺に参拝。本堂の石段下にある鐘を撞いてお賽銭をあげます。



 これまで私が薬師詣でに出かける時刻の電車は大概空いていましたが、この日は日曜日なので、混み具合は予想がつきませんでした。今日は武蔵野線の東川口まで乗車するので、途中に鬼門というべき駅が二つあります。乗降客の多い越谷レイクタウンとその次の南越谷です。
 しかし、実際乗ってみると、電車(武蔵野線)は行きも帰りもこんな感じでありました。
 今日一日、至近距離ですれ違った人はほとんどなく、対面した人や口をきいた人はまったくありませんでした。



 東川口駅で降りました。



 東川口駅は何度か降りていますが、ほとんどは埼玉高速鉄道への乗り換えのためで、バスに乗った記憶はありません。くるのはマイクロバスだろうと思ったので、混んでいたらどうしようかと心配しましたが、待ち構えていたのは西川口駅行の国際興業バスでした。



 乗車十五分、安行支所(川口市役所の支所です)で下車。
 画像の左方向に安行中学校脇という交差点があるのですが、久しぶりの遠出だったからか、ちょっと下手っぴな運転手だったため、車酔い(メニエールだったかも?)を起こしかけていたからか、降り立った瞬間は方向感覚を失っていて、反対方向に向かって歩き始めていました。



 途中で違うぞ、と気がついて安行中学校脇の交差点に戻り、そこから歩いて十分。真言宗智山派寺院の東光寺に着きました。



 釈迦如来の大仏がありました。
 


 
創建年代は不詳。「新編武蔵風土記稿」には、本尊の薬師は「行基の作なり」とあります。
 左手に付属の幼稚園がありましたが、この日は日曜日だったので、人影はなく、境内にも人の気配がありませんでした。東光寺を含め、近辺の神社仏閣を載せているWebページには、この建物が庫裏だとしてありますが、庫裏の前に香炉があるはずはないので、これが本堂で、ここに薬師如来が祀られていると解釈して参拝しました。

 今日の薬師詣では地元の慶林寺とこの東光寺だけです。帰りはくるときに降りた安行支所バス停からバスに乗るつもりなので、同じ道を戻りますが、途中に密蔵院というお寺があるので、寄って行くことにします。

 密蔵院を訪ねるのは今回で四度目です。
 最初は八年前の2012年六月八日。慈林寺というお寺へ薬師詣でにきたとき、通り道だったので寄りました。次は一昨年の三月、そして昨年の三月です。この二回は数人のグループの中の一員として、安行桜という桜を見物にきました。

 今回は途中の道筋にあるから寄ってみるというより、過去三度も訪ねながら、目的を果たしていない、ということがあったのです。
 それは平將門の供養塔で、本堂の後ろにあるらしいのですが、これまで見たことがありませんでした。
 初めて訪ねたときはそのような塔があることを知りませんでした。二度目と三度目に訪ねたときは知っていましたが、グループの一員としてきていたので、塔を捜すのに手間取って、私が行方不明ということになっては迷惑をかけると思って、捜し廻るのは自重したのです。



 本堂に向かって境内の参道を進み、振り返って見たところ。両側の並木は安行桜です。



 安行桜が満開だった、二年前の2018年三月に撮影した画像です。同じ場所で撮ったつもりでしたが、ほんの少しズレてしまいました。



 密蔵院本堂。著名な寺院なので、そこそこの数の参拝客がありました。



 訪問四度目にして初めて本堂の裏手に廻ります。



 前の画像の石段を上り詰めたところに平將門供養塔がありました。



 ほぼ事前のシミュレーションどおりに今日の薬師詣でを終えることができました。
 行きにバスを降りた安行支所のバス停に着いたのはバスがくる十分も前だったので、一つ先の安行領家まで歩きました。

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洗濯機の給水ホースと行念寺参拝

2020年11月01日 21時30分26秒 | 寺社散策

 急いでホームセンターへ行かなければならない用ができました。



 ほしかったものはコレ。洗濯機の給水ホースです。
 二十年近く使ってきた洗濯機が壊れたので、新調したのですが、な~んと給水ホースが同梱されていなかったのです。
 注文したのはインターネットの家電ショップで、先月二十四日のこと。カードで支払いを済ませたので、即日発送、翌日には着いてしまいました。
 しまいました、などと書くと、
困っているようなニュアンスになりますが、まさに困ったのです。

 と、いうのも ― 。
 買い換える以上、古い洗濯機を処分しなければなりません。引き取りサービスのない買い物だったので、家電リサイクル券を買ったり、一般廃棄物の業者の手配をしたりしなければならなかった上、古い洗濯機を玄関前まで出し、新しい洗濯機を所定の場所へ運び入れる人手の手配が必要です。
 通路が広ければ、下にダンボールを噛ませたりすれば、独力で移動させることも可能だと思われますが、いかんせん通路が狭い。
 家電量販店で買えば、古い洗濯機を引き取ってくれるだけでなく、買った洗濯機の設置もしてくれることは知っています。
 私は立ち会うだけで、なるほどねェ~テナ顔をしながら見ていれば楽チンでいいのですが、現実には見えないながらも、タクシーの料金メーターのように、搬出&引き取り ― カチカチ、設置 ― カチカチ……と料金が加算されて行っているわけです。

 考えてみればなんの不思議もないのですが、洗濯機が壊れる、という事態は予想もしていませんでした。突然壊れたので、多少なりとも洗濯物が溜まっています。近くにクリーニング店もなければ、セルフサービスのランドリーショップもありません。洗濯機を買ったショップに電話を入れたら、急いで送りますというのですが、洗濯機の場合とは違って少し日数がかかりました。

 洗濯機を買い換えることで、昔の思い出が二つ、たまたま蘇ってきました。



 一つはこのセイタカアワダチソウ(背高泡立草)です。
 田園地帯が近い我が庵周辺では普通に見られる花なので、とくに珍しくもないのですが、私にとっては懐かしい花です。
 二十六歳で所帯を持つまで、私は近くに野原や畑地、田んぼがある、というところで暮らしたことがありませんでした。ところが、所帯を持って棲むことになったのは、東京都練馬区、石神井公園近くにあった、二階建て六所帯のアパートの二階でした。引越し業者を頼むほどの荷物もなかったので、ピックアップという形式の車をレンタルし、二人合わせても僅かばかりの荷物を運びました。
 一段落したあと、車を返しがてら近隣の散歩に出ました。
 そのとき、石神井公園近くの野原で見かけたのがこの花でした。初めて目にする花で、名も知りませんでしたが、ドライフラワーにもなりそうだと閃いて、何茎かを失敬して帰り、部屋に飾りました。

 数日後 ― 。乾いた花は部屋中に飛び散って、大変なことになりました。
 ドライフラワーとしては使えませんでしたが、あとで草木染めの染料として使えることを知りました。どのようにするのかは知りませんが……。

 もう一つの思い出は洗濯機そのものです。新所帯に母が冷蔵庫と洗濯機を買ってくれた(正しくはお金を送ってくれた)のですが、上石神井駅近くの家電量販店から届けられたのは、まだ引越荷物が片づいていないときでした。二階通路に置くわけにはいかないので、一階の階段上がり口に置いてもらいました。まだ二十代なかばだった私は独力で運び上げることができたのです、
 冷蔵庫も洗濯機も、いまあるものに較べれば小さくて、さほどの重量がなかったこともありますが……とはいえ、いまの私にはとてもできない芸当だと思え、懐しく思い出すことになったのです。



 目的のホームセンターに着きました。
 売り場を訪ねると、まさか洗濯機を持ってくることなどできませんが、口が合うのかどうか不安で堪らなくなりました。係員が日本のメーカーであれば大体大丈夫、もし合わなければ引き取りますというので(合わなけれ困るのですが)、胸を撫で下ろして買うことにしました。



 買い物を終えて、久しぶりに行念寺に参拝しました。
 旧水戸街道を挟んでホームセンターの前にある浄土宗のお寺です。

 買い物をしたホームセンターは食品保存容器やら調理器具、花の種子など、もろもろのものを買うためにちょくちょく通ったところです。そろそろ終活、断捨離を考える歳になっていながら、なかなか意に任せませんが、断捨離は進まなくとも、ものを増やす、ということはなくなってきたのと脚に衰えがきて、遠くまで歩くのが苦になってきたのとで、行ったのは久しぶりでした。帰りには行念寺に参拝することにしていたので、お寺を訪ねるのも久しぶりでした。

 


 画像上は行念寺境内のイチョウ(公孫樹)。同下は散歩でちょくちょく訪れることのある、寶蔵院のイチョウ。同じイチョウでも色づきに違いがあります。



 東漸寺の開山でもある、經譽愚底上人の墓所です。

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