三日前の朝、目覚めると、これまで経験したことがないような妙な体調でした。横になったままで身体の向きを変えようとしても、肘に力が入らないので、ゴロンとはいかないのです。
それが原因で少々寝不足状態がつづいて、薬師詣での当日も体調も万全とはいきませんでしたが、白井市に出かけました。
北小金から新松戸、東松戸、白井と小刻みな乗り換えです。
東松戸で運賃が高過ぎると評判の悪い北総鉄道に乗り換えて、小室駅で降りました。私が乗った東松戸-小室間(12・3キロ)の運賃は¥580。キロ程でいうと、JRなら北小金-亀有(12・1キロ)に等しく、こちらは¥220ですから、明らかに高過ぎます。
目指すお寺があるのは白井市ですが、最寄りの小室駅があるのは船橋市です。
小室駅を出てすぐ、変わった建物があると思ったら釈迦寺という寺院でした。元は天台宗の寺院だったようですが、現在は単立。なんだかよくわからないので、写真だけ撮って素通り。
左手に石段があったので上ってみたら、日蓮宗の本覚寺でした。
本覚寺の境内を通り抜けて、本堂横から元の道に戻ります。元の道に戻るのに、こんな道を通りました。画像下はむき出しになった籐の根っ子です。
北総鉄道の高架を除くと、見晴るかす田園風景です。
鎌倉橋で神崎川を渡ります。この川が船橋市と白井市の境になります。神崎川は白井市を水源として印旛沼放水路に流れる一級河川です。
本覚寺前から十分とちょっとのところにトンネルがありました。
ちょうど一週間前、友人が写真ブログを更新したと報せてくれたので、視ると、見事に紅葉した樹々が写っていましたが、友人が棲む地域よりほんのちょっぴり南のこのあたりの紅葉はまだでした。
トンネルを出ると、交通標識がありました。直進すれば印西・成田、右折すれば船尾、左折すれば神々廻と記されています。
神々廻は難読地名です。読みは「ししば」。
交差点を難読地名方面に向かって左折。歩くこと四分ほど。道路に背を向けて御堂がありました。前に回り込むと西福寺でした。天台宗の寺。開基は不詳。
西福寺の公孫樹(イチョウ)。乳房公孫樹と呼ばれ、戦前は東京からも乳飲み子を抱えた母親たちが訪れたそうです。幹周りは5・1メートル。白井市の指定文化財です。
周辺には立派な門構えのお屋敷がいくつもありました。
こちらは堂々たる四脚門。
小室駅からはショートカットがありましたが、慣れぬ道なので、わかりやすい経路を選んだこともあり、寄り道をしていたこともあって、三十六分かけて目的の薬王寺に着きました。
創建については不詳ですが、言い伝えでは大同年間(806年-10年)の建立と伝えられています。本尊は阿弥陀如来です。
しろい七福神のうち、弁財天。
本堂の右奥に薬師堂がありました。
すぐ近くには子安観音。
帰りはショートカットを通って小室駅に戻りました。