六月の薬師詣では我孫子市にある東源寺と柏市にある東海寺薬師堂を訪ねました。途中、ちょうどバスがきたので、バスを利用した区間がありますが、ほとんどは徒歩行です。
東源寺に参拝するのは三年前の十月以来二度目ですが、このときは薬師如来の縁日ではなかったので、薬師詣でで訪れるのは初めてです。
我孫子で乗り換えて一つ目・天王台駅で降り、北口に出ました。
柴崎神社。
三年前も天王台駅で降りたとき、最初に訪ねています。天慶元年(938年)の創建。日本武尊が征途の安全と武運長久を祈願して幣を立てたことが当社の起こりであるといわれ、平將門の祈願所であったとも伝えられています。
狛犬の代わりの狛亀(?)。大きな亀の頭は龍のようです。
柴崎神社の東隣には圓福寺。ここも三年前と同じく柴崎神社を訪ねたあとに寄っています。真言宗豊山派の寺院。
前は気づかず、素通りしてしまった鯖大師の像。
東源寺。
天文九年(1540年)、北条氏三代氏康の開基で、開山は法岩院五世の梅室宗芳大和尚です。本尊は薬師如来で北条氏康の守護を祈念した仏といわれています。
境内には光音禅師が植えたと伝わるカヤ(榧)の木があります。昭和十年、千葉県指定文化財に登録。樹齢は約二百年と伝えられています。
我が宗派のお寺なので、歴住の墓所に参拝しました。
東源寺をあとにして、国道6号に向かうと、径は下り坂になり、突き当たりに石尊宮がありました。
高架になっている国道6号線の下をくぐって行きます。
進んで行く道の左手は電力中央研究所(本部・東京大手町)。関東地区に八つある研究所のうち、地球工学、環境科学の二つの研究所がここにあります。
中央学院大学。
寶蔵寺。
寺伝には元和三年(1617年)の創建と謳われています。
寶蔵寺周辺は久寺家城があったところで、周辺には土塁の痕跡があります。この城は小金大谷口城主の支配下にあったといわれており、もとは大谷口にある大勝院の末寺でした。本尊は片方の脚を踏み下げた姿の延命地蔵で、「我孫子市史」には「この久寺家の地に本尊地蔵菩薩水田より出現し給い、と述べられた伝承がある」と記されています。
鷲(わし)神社入口の石柱があったので、寄ってみることにしました。
祭神は東京浅草の鷲神社と同じ天日鷲神(あめのひわしのかみ)。
狛犬ならぬ狛鷲。
巨大なフキ(蕗)がありました。
我孫子駅とあけぼの山公園を結ぶバスが通る道に出ました。この久寺家団地入口からあけぼの山公園入口までバスに乗りました。
バスを降りて三分で南龍寺に着きました。浄土宗の寺院で元和八年(1622年)の開山。
道端には季節外れ(?)のコスモス。
巨大な恐竜のモニュメントが飾られた事務所のガラス窓には、看板・ネオンなどの製作と書かれています。
南龍寺からさらに十二分で東海寺の境外地にある薬師堂に着きました。
→この日、歩いたところ。