桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

今年のミモザ

2020年02月16日 06時52分47秒 | 

 昨日十五日は阿弥陀如来の縁日でした。阿弥陀様は戌年亥年の守本尊ですから、この日は亥年生まれの私が毎日の日課にしている慶林寺参拝をあと廻しにして、阿弥陀如来をお祀りしている東漸寺への参拝を先にするのが永年の習わしです。
 ところが、毎日の行動が知らず知らず頭に刷り込まれてしまっているのか、庵を出たあと、足は東漸寺ではなく、慶林寺に向かっていました。
 今日は阿弥陀様=東漸寺が先だった
ぜェ、と気づいたのは慶林寺目前でした。「あっ」と思いましたが、引き返すのもおかしいような気がしたので、そのまま慶林寺に参拝し、東漸寺参拝はいったん帰ってからにしました。
 このところ、こんなうっかりが増えています。

 午後、改めて東漸寺参拝に出かけました。
 どういう風の吹き回しか、東漸寺に行くときにはあまり通ることのない径を歩きました。径の左右にミモザの樹が一本ずつあります。



 花が咲いているように見えるかもしれませんが、これはまだ蕾の状態です。
 不思議なことにミモザは毎年三月八日(私の牽強付会と勘違いがあるかもしれませんが)に満開を迎えます。日本では馴染みが薄いみたいですが、ヨーロッパ、とくにイタリアでは三月八日はミモザの日といって、男性が女性にミモザの花を贈って祝うのです。日本では馴染みがないというのに、毎年毎年律儀に三月八日に満開を迎えます。
 しかし、今年の冬は暖かかったせいか、いまにも咲きそうです。



 東漸寺。本堂に参拝し、お賽銭をあげて、先月から今日までの一か月間、曲がりなりにも無事過ごせたことを、守り本尊の阿弥陀様にお礼を申し上げます。



 ところどころで花盛りの水仙を見ることができます。東漸寺の水仙は茎が非常に長い。



 東漸寺開山・經譽愚底上人の墓所にもお参りして、この日のお勤めは終わりました。

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十二日の薬師詣でと2020年慶林寺の河津桜(3)

2020年02月12日 16時47分51秒 | 

 今日十二日も薬師如来の縁日です。雲一つない青空の下、慶林寺にお参りに行きます。



 山門は閉ざされていました。山門が閉ざされているとき、ごく普通の日であれば、山門前で手を合わせるだけで帰ることも多いのですが、今日は薬師如来の縁日なので、お賽銭をあげることにしています。開いている右の通用門を通って、境内にお邪魔させてもらいます。



 香炉の後ろにこんな小さな鐘があります。これを撞いてからお賽銭をあげ、友人知人たちの無事息災をお願いします。

 河津桜の開花が目立つようになってきました。


 


 境内に咲く河津桜です。



 白梅の蕾もほころび始めていました。

 


 参道なかほどの河津桜。

 


 参道入口の河津桜。
 ありがたいことに今日も暖かな一日になりました。

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2020年二月の薬師詣で・伊奈町~蓮田市

2020年02月08日 23時23分17秒 | 薬師詣で

 また巡りきた薬師如来の縁日です。今月は埼玉県の伊奈町から蓮田市にかけて歩きました。



 いつもどおり地元の慶林寺にお賽銭をあげて参拝したあと、小旅行に出発します。



 北小金~新松戸~南浦和~大宮と乗り継いで、ニューシャトルに乗り換えます。東京駅の京葉線ホームほどではありませんが、同じ大宮駅といっても、JRの大宮駅の改札を出てから入場するまで五分もかかりました。

 モノレールというのはメカニズムがどうなっているのかよくわかりませんが、走り出すと、一昨年七月の薬師詣でのときに乗って、肝を冷やすような思いを味わった、舎人ライナーと同じように、ゴロゴロと揺れる不愉快な乗り心地です。
 走る高さも、高所恐怖症を持つ私には致命的な高さで、建ち並ぶビルやマンションでいうと、四階か五階という高さを走って行きます。
 ただ、舎人ライナーと違って救われたのは、座席がボックス席ではなく、山手線や常磐緩行線などと同じロングシートだったことです。フェンスなど目隠しになるものが何もないのは同じですが、立ち上がらない限り、直下は見えないので、半分安心して乗っていられる感じ。ただ、ゴロゴロと揺れる感覚は乗っている限り治まらないので、尻のあたりのこそばゆさは消えません。



 九つ目の駅・志久で下車しました。乗ってきたのはこんな電車(?)でした。大宮からの所要時間は十八分、料金はスイカ利用で¥325也。



 駅のまわりには何もありません。駅事務所を兼ねた小さな売店があっただけです。



 志久駅から十分で無量寺に着きました。
 今日、最初に訪ねる予定の薬王寺は地区の公民館の敷地内にあって、無住だということがわかっています。「新編武蔵風土記稿」には、この無量寺が管理しているようなことが記されていたので、表敬訪問のつもりで寄ってみたのですが、「西光山」という山号が掲げられた御堂がポツンと建っているだけで、こちらも無住でした。
「新編武蔵風土記稿」に記されていた、といってみても、いまから二百年も前の記録なのですから、様変わりしていても不思議ではありません。



 御堂の左手には石仏の並んでいる区域がありましたが、無住のわりには掃除が行き届いていました。



 無量寺から十二分で薬王寺に着きました。道路(埼玉県道上尾環状線)に面していて、左は金刀比羅社。右はどうやら下の画像に見える神輿と山車の保管庫のようです。



 金刀比羅社の壁面。



 金刀比羅社の後ろに薬師堂がありました。これが薬王寺。祀られているのは薬師如来です。寅年だけに御開帳があるそうです。



 薬王寺から十二分で曹洞宗・建正寺に着きました。嘉永七年(1854年)に建立された山門です。



 古記録によると、平安時代末期の寿永年間(1182年-84年)、岩崎将監という人が丸山というところに堂宇を建てたのが始まりです。四百年後の慶長年間(1596年-1615年)、伊奈備前守忠次(1550年-1610年)が陣屋を築くのにあたって現在の地に移されました。それまでは臨済宗の寺院でしたが、曹洞宗に改められました。



 薬師堂です。
 画像ではハッキリしませんが、掲げられている扁額には間違いなく「薬師堂」とありました。掲示板には薬師如来の鉄仏像(伊奈町指定文化財)が安置されているとありますが、伊奈町のホームページを視ると、祀られているのは同じ鉄仏像でも、阿弥陀如来立像とあるのです。画像も載っていますが、どのような印を結んでおられるのか、小さ過ぎてよくわかりません。
 画像に見える光背は舟形光背で、阿弥陀如来の象徴的な光背ではありますが、阿弥陀如来を祀っているのに薬師堂とは、これいかに、です。
 腑に落ちないところを訊ねてみようと思った矢先に、本堂では木魚を叩く音がし始めました。
 我が宗門のお寺ですから、木魚の音が熄むのを待ち方々、まずは歴住の墓所を捜しに墓域に入ります。



 由来を記したものはないので、樹齢がいかほどかわかりませんが、本堂左にある枝垂れ桜です。



 歴住の墓所に参拝したあと、本堂前に戻りましたが、ポクポクという木魚の音だけが聴こえて、読経の声は聴こえません
。しばらく待ったのですが、木魚の音は熄みそうにありません。
 今日はまだこの先があります。帰ったらゆっくり調べてみようと思い、疑念が残ったままでしたが、立ち去ることにしました。



 建正寺から十三分歩いて清光寺に着きました。参道の延命地蔵尊。



 長い参道の奥に真新しい観音堂がありました。通称・小室観音堂。



 先の観音堂の由来を説明する掲示板には、本尊は薬師如来と記されており、墓所には墓参する前に本尊にお参りするよう注記が掲げられていましたが、観音堂以外にお寺らしき建物がありません。
 念のため観音堂の左を抜けて進むと、大きな民家があると思ったところにこんな表札がありました。しかし鉄扉はガッシリと閉ざされています。お寺だとしても、塀の奥には庫裡かと思われる建物が見えるだけで、本堂と思われるような伽藍は見当たりません。



 塀に沿って進むと、小貝戸貝塚の石碑がありました。約六千年前、縄文時代前期の貝塚です。ヤマトシジミを主として、アサリ、ハマグリ、ハイガイなどの貝殻が出土しています。
 左に屋根の庇がちょっとだけ写っているのは不動堂。ここにも門はあるのですが、ガッシリと鍵が下ろされていました。
 建正寺、清光寺と、野球に例えるなら、2打席連続の三振。それも不本意なハーフスウィングの三振に切ってとられたような気分です。



 清光寺をあとにすると、一面の田園地帯が拡がっていました。



 十分ほど歩いたところの小貝戸堰橋で渡るのは綾瀬川です。
 東京・葛飾区で中川と合流する綾瀬川は満々と水をたたえていますが、このあたりでは用水路のような細々とした流れです。
 この川を渡ると、伊奈町から蓮田市に入ります。



 さらに小右ェ門橋で見沼代用水を渡ります。
 先の田園地帯を通り抜けて綾瀬川に突き当たったとき、右に曲がって、川沿いを南下しなければならなかったところを、誤って北上してしまったので、遠廻りを強いられています。
 おまけに、依然として使い勝手のよくないスマートフォンの地図は、画面の自動回転をオフにしていたのにもかかわらず、使用者である私の許可を得ることなくオンに変わっていて、横になったり縦に戻ったり……。



 見沼代用水の左岸を歩いて行くと、神社の背面を思わせる建物が見えたので、抜けられるかどうかはわからずに足を踏み入れてみたら、閏戸(うるいど)の久伊豆神社でした。実際は抜けることができたのですが、地図上では径はありません。



 久伊豆神社の鳥居を抜けたところが蓮田北小学校の校門前。そのすぐ先に閏戸の薬師堂がありました。
 この日最後の目的地です。パッと見たところ、間口は七間から八間ありそうな、大きな御堂でした。
 この薬師堂は秀源寺というお寺が管理しているようです。 秀源寺はここから歩くと十四~五分の距離であり、我が宗門のお寺であるようなのですが、そこから西北に進むと薬照院という、薬師如来をお祀りするお寺もあるので、いつかの薬師詣での日に訪れることを誓って、今日は行くのを割愛することにしました。



 薬師堂をあとにさらに進むと、国道122
号・蓮田岩槻バイパスに出ました。中閏戸という停留所でバスを待とうと思っていましたが、バス停に着いたときはバスがくるまで十六分もあったので、一つ先の停留所(吹上)まで歩きます。



 一昨日六日、昨七日と今季最強といわれる寒気に見舞われました。今日も最低気温こそ氷点下を記録しましたが、日中は暖かい日和に恵まれて、気温は三日ぶりに10度を超えました。この日は夜になると雪が降るかもしれないという予報で、明日からまた寒さが戻ってくるようです。一日だけポッカリと空いた暖かさのようです。
 この蓮田駅でも疲労困憊した脚を引きずりながらプラットホームに降りたところに、沼津行の電車が走り込んできたので、待つことなく帰路に着くことができました。やはり薬師詣でをすると、ほんのちょっぴりですが、佳きことがあります。

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2020年慶林寺の河津桜(2)

2020年02月05日 18時36分15秒 | 

 今年は立春には咲かないだろうと思っていた慶林寺の河津桜でしたが、まさに立春の日の昨日、一輪だけですが咲いていました。参道入口、同中ほど、境内と三本あるうち、参道中ほどの一本です。

 

 咲いた場所は違いましたが、去年、立春の日に花を咲かせたのもこの樹でした。ちょっとピントがズレてしまいました。

 
 


 境内にある桜も一輪。

 

 参道入口の桜はまだ咲きません。
蕾のいくつかは濃いピンク色になって、明日にでもほころびそうな気配ですが、明日明後日と今季最大級といわれる寒気が襲ってくるようなので、咲いてくれるかどうか。

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2020年慶林寺の河津桜(1)

2020年02月02日 18時35分29秒 | 

 慶林寺の河津桜―。
 二月に入って、ふっくらと膨らんだ蕾が目立つようになってきました。

  


 ひところに比べると、かなり大きくなりました。中には濃い桃色をした蕾も見受けられます。



 先月末・三十日、三十一日とつづいた、春を思わせる陽気のあと、冬型の天気が戻ってくるという予報でしたが、確かに気温は低くなりましたが、最高気温は連日10度を上廻って、冬型来襲という実感はありません




 去年の立春の日に撮った画像です。去年のこの日、河津桜が一輪だけ咲きました。今年の立春は明後日ですが、今年はちょっと咲きそうもない。

 


 境内の椿です。河津桜が咲きそうになるころ、選手交代とばかり、落花が始まります。



 境内奥では白梅が咲いていました。



 慶林寺へ行く途中にある鹿島神社の染井吉野(ソメイヨシノ)です。



 堂々たる高木でしたが、台風がきたりして倒れると危ないと判断されて、二週間ほど前に、こんなふうに枝を払われてしまいました。



 こちらでは紅梅が咲いていましたが、神社のものではなく、神社に隣接する民家の庭に咲いています。

 三日前のブログに記したことですが、その時点の十日間天気(予報)では、薬師詣でに行く八日は雨で、降水確率90%でした。雨とあれば、近場で、あまり歩かなくてもいいところを捜さねばならぬと思ったのですが、十年もつづけていると、近いところで交通の便がよいところというのは、「まったく」といっていいほど残されていません。
 昨日になると、天気は一日じゅう晴れで、降水確率は20%、今日はわずか10%となりました。
 私にとってはありがたいことですが、三日経った今月五日には再び降水確率90%に戻らないとも限らない。このような予報をし、流すことにどういう意味があるのかと思ってしまいます。

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