環境問題などをテーマにした映画、テレビ番組はとかく、観た後にジレンマを感じるものです。「だからどうすればいい?」、「もう遅いのか?」と。でもこの映画は、思っているよりも地球温暖化に対して緊急に対策を打つ必要があるということ同時に、「すぐに始められことがある」、「今すぐ始めたら、最悪の事態は回避できるかもしれない」と、希望が見える映画です。
映画としても、テンポ良く面白く観られます。ドキュメンタリーという固いイメージとは違い、1時半ほどの映画の間、一度も眠くなることはありませんでした。
そして映画のを観た後、「『ブッシュ大統領』ではなく、『ゴア大統領』だったら、今の世界は違っていただろうか?」と考えてしまったのは私だけでしょうか?
「私にできる10のこと」
- 省エネの電化製品に交換しましょう
- 停車中はエンジンを切りましょう
- リサイクル製品を接積極的に使いましょう
- タイヤの空気圧をチェックしましょう
- こまめに蛇口を閉めましょう
- 過剰包装を断りましょう
- エアコンの設定温度を変えましょう
- たくさんの木を植えましょう
- 環境危機について学び、行動しましょう
- 『不都合な真実』を観て、映画を知らせましょう
そんなに難しいことではありません。
私も上映館が見つかったら、ぜひ観たいと思います。
いま上映中の館は3月2日までで、それまでは都合がつかず、観られません。その後の期間にどこかが上映するとよいのですが・・・。
別な映画ですが、ロサンゼルスに住む長女が "The Day After Tomorrow"を観たかとメールしてきました。
インターネットで調べてみると、やはり地球や環境に関する映画のようで、これは俳優が演じる映画のようです。
これも、機会があれば観たいと思います。(会田玲二)
温暖化により地球規模の嵐が起こり、その後急激に氷河期に向かう物語です。現実が、このようにならないことを願いします。
”一瞬だけ大統領だったアル・ゴアです”と、スライド講義会場で自己紹介すると、聴衆が笑いました。しかし、ゴア氏から大統領の座をもぎ取ったブッシュのアメリカは、オーストラリアとともに2国だけ、京都議定書を無視し続けています。
「ゴア氏が大統領になっていたら、アメリカだけでなく世界がどんなに良くなっていたか知れない」と思います。しかし、そのような屈辱と怒りに耐えて、大学生の時から取り組んできた「地球温暖化」問題に、ゴア氏は改めて取り組みなおしたと言います。その結果、この素晴らしい映画が生まれ、世界じゅうの人々が観て「行動」を開始しつつあります。
ゴア氏は、地球を救う一大プロジェクトを遂行するために、神様があえて落選させた。そのような「運命」だったのかも知れません。
地球温暖化・Global warming. これは政治問題・political issueではなく、倫理の問題・ moral challengesだ、とゴア氏は言います。だから、一人一人の人間が、子孫のために今から行動すること。
私は、これによって今から10年、地球が救われるか、それとも人類が滅亡するか。その岐路に立っているのだと実感しました。
北極でも流氷が溶けて、北極熊が100キロも泳いでも流氷に辿れず、死んでいるという現実。
グリーンランド等の氷棚(映画での言葉は違うかも知れません。忘れてしまいました)が溶けると、海面が6メートル上昇します。同様の現象で、さらに6メートル上昇します。このままでは、ニューヨークの9.11記念館を予定しているマンハッタンも水没するそうです。
地球温暖化:Global warmingsで、アンデス山などの寒い所に蚊が住めるようになり、海抜7,000フィートの高さまで、マラリア蚊が生息しています。
カテゴリー4と5のカトリーナ・クラスの災害が、過去30年間に倍に増えました。同様に、中国の洪水とその同じ中国での旱魃も、ヨーロッパ等での熱風による大量死亡も、原因は地球温暖化です。
非常に豊富な統計や事実を次々に示しながらゴア氏は、「これらの事実や数字や予測は、科学者が極めて精密・誠実に作ったもので、疑う余地のないものばかりです」と説明しました。
しかし、まったく悲観的に見えたアメリカでも、「ストップ温暖化」を決めた州や市が増えています。ゴア氏は、希望を持とうと言いました。そして、一人一人が「ストップ温暖化」の行動をしようと。
本もたくさん売れているそうですが、映画でウェブサイトのURLが示されました。
www.climatecrisis.netです。
それを見ていたら、さらに、www.stopglobalwarming.orgがあります。関心のある人は、ぜひ開いて見ていただきたいと思います。