阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

本格木造建築の日本家屋・広瀬邸を見学しました。  その1            

2008年07月02日 | 関西あちこち

新居浜市の曹洞宗の寺、瑞応寺の近くに「広瀬宰平」という人が住んでいた広瀬邸があります。明治18年にこの地に建てられ現在は、広瀬公園の中に記念館として資料館とともに公開されています。明治の本格木造日本家屋がよく管理されて残っています。この建物は記念館で多くの資料が公開されています。

「逆命利君<命に逆らいて君を利する>」と言う「佐高 信」の書いた本を持っていますが、この「逆命利君」という言葉は、住友財閥の初代総理事であった広瀬の言葉であったことを、記念館の資料で知りました。

敗戦後のいわゆる“嫉妬の税制”による相続税の税額増大のため、この壮大なるお屋敷も子孫の方は持ち続けることが出来なくなり、現在は譲られた新居浜市が市民の税金で維持管理を続けているそうです。戦前の一般人の住まいとの格差の凄さを痛感し、明治に於ける産業発展期のリーダーは、江戸時代の大藩の筆頭家老なみの生活を享受していたことも実感しました。庭園それだけでもかなりの規模で驚きました。何しろ三条実美公もここで泊まったことがあるとか。


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2 コメント

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それなりにはそれなりも (磯のすー)
2008-07-03 01:14:09
確かに嫉妬の税制は平準化に繋がるのかも知れませんが、それなりに頑張った人にはそれなりのモノが伝承されても良いのではと思う今日この頃です。
当地大磯にも似たような事例が沢山ありますが、何とも寂しい気持になるものですので・・・。
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大磯は別格ですが・・ ( 辛好)
2008-07-07 17:50:20
なんどもお邪魔した大磯はさすがに首都東京に近いだけあって、歴史的著名人がかって住んだ歴史的建造物のオンパレードですが、なかに庶民の味方「たまや」などもありいいですよね。

昔は金持ちに、中央と地方の差は全くなかったことが、この5月5日生まれの広瀬さんちを見てわかりました。それにしても広瀬宰平は近江の医者の子ですが、近江の人は昔から基本的にビジネスの才覚があったんですね。
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