阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年05月29日(火)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年06月29日 | 東日本大震災ブログ

2024年6月28日付東京新聞朝刊

2012年05月29日(火)
 
菅直人の事故調に置ける発言
 
☆二つのテレビ番組を見ると、それぞれのテレビ局は番組制作に、どういう意図があって編集するのかが分かる。
20120529 事故調「国に責任」菅氏おわびと反論 投稿者 PMG5テレビ朝日系 ワイドスクランブルより。
 
きのう開かれた国会の事故調査委員会で、参考人として菅前総理の聴取が行われた。
原発事故発生直後の混乱の中でいったい何が起こっていたのか。 そして東電と政府で異なる言い分、その真相はどこにあるのか。
菅氏の発言’ 「最大の責任は国にある」 「戦前の軍部にも似た原子力ムラの解体」 「もっとも安全な原発は、原発に依存しないこと」○これもある程度は編集されているが、
ここからどう本質を読み取るのは個人の役割だ。スーパーニュースアンカーより
20120528 原発事故対応の最高責任者... 投稿者 PMG5
 
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今年の夏の高校野球は仙台で開催・・・・してはどうですか

間もなく、野田首相は大飯原発の再稼動を公式に指示するだろう。

関西圏の夏の電力逼迫を防ぐためというのが大義名分だが、本音は全国にある50基の原発の再稼動の道筋をつけることだ。

原発が動かないことには、原子力ムラの血流である原子力に関わる全ての予算執行が止まるから、原子力ムラはひっしのぱっちだ。

従い、官政財学報道の原子力ペンタゴンムラは、「大飯原発再稼動宣言」を「駅前演説のノダさん」に命じている。

「駅前演説のノダさん」には
それに抗するだけの哲学はもともとないし、彼にとってはいう事を聞く方が個人のメリットは大きい。

関西では甲子園の高校野球の大会期間中に、電力消費量はピークを続ける。

その間、テレビ視聴とクーラー稼働がフルになるからだ。

関電はこれまでもこれからも夏の甲子園大会期間に売り上げ量を増やす。

しかし、大飯原発を再稼動しないと計画停電が必要なら、今年は試に夏の高校野球を電気があまっている東北で開催したらどうだろう。

工場や病院や公共交通期間への給電を考えて、大阪、兵庫の高校野球ファンは寂しいだろうが今年一年我慢してください。

電力不足はいろんな手が打たれていて、夏のほんのピークをしのげばなんとかなるところまで対策が出来ている。

甲子園の夏の高校野球大会主催の朝日新聞社さん、脱原発を新聞と言う御社の商品のウリにしているのだから、

それくらい思い切ったことをやったらどうですか?

そうなれば、私も親代々読んできた朝日新聞を再講読しますけど。

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菅前首相の国会発言の報道でメディア各社のこれまでの洗脳記事が浮かび上がる
国会事故調聴取 菅前首相 情報上がらず手詰まり
2012年5月29日 東京新聞朝刊

菅直人前首相は二十八日、国会の事故調査委員会に参考人として出席し、東京電力福島第一原発事故で水素爆発など危機的な状況が続いていた発生当初、経済産業省原子力安全・保安院や東京電力から「上がってくるべき情報が上がらず、これでは手の打ちようがないという怖さを感じた」と証言した。事故で国が崩壊しかねなかったとの認識を示し、「最も安全な原発は脱原発」と訴えた。 

菅氏によると、発生した昨年三月十一日から東電本店に乗り込む同十五日まで、東電や保安院、原子力安全委員会から、必要な情報がほとんど上がってこなかった。特に、事故対応を主に担うはずの保安院が、東電から積極的に情報を集めないなど「平時の対応しかしていなかった」と苦言を呈した。

ただ、菅氏が直接、事故対応に動いたことで、現場対応を遅らせたとの批判も根強い。この日の菅氏への質問もそうした観点の質問が多かった。

発生翌日、ヘリで福島第一に乗り込んだことについて、菅氏は1号機のベント(排気)が進まない理由を、官邸に詰めていた東電の武黒一郎フェロー(当時)に尋ねても「分からない」と言われたことなどを証言。「現場の責任者と話すことで状況が把握できるのではないかと思った。顔と名前が一致したことは大きい」と述べた。

菅氏が昨年三月十五日朝に東電に乗り込んだ際、社長らを叱責(しっせき)する様子が、テレビ会議システムを通じて現地対策本部にも流れ、士気を下げたとの指摘には、「叱責するつもりはなかった」。直前まで東電が撤退する意向との認識だったため、声が大きくなったといい、「厳しく受け止められたとしたら申し訳なかった」と謝罪した。

官邸から現場に電話が何度もあり、作業の邪魔になったとの指摘に対しては、「私は吉田(昌郎(まさお))所長とは電話で二回しか話していない」と説明した。

事故の責任については、「原発を認可したのも、推進したのも国だ。国策民営。そういう意味で国の責任」と指摘し、東電だけでなく国にも大きな責任があると認めた。

一方、国が原発再稼働を急ぐ現状に対しては、電力会社を中心とする「原子力ムラ」が「深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている」と指摘。「原発の確実な安全性確保は不可能だ。最も安全な原発(の対策)は、原発に依存しないこと。脱原発だと思った。野田首相や全ての人にそういう方向での努力をお願いしたい」と述べた。

☆東京新聞は菅を引きずりおろしたい官僚と経団連の“宣伝部”になってこなかったから、比較的ありのままを書いているが、昨夜のNHKテレビ9時のニュースは内容が偏向していて凄かった。

これまでの自分達の報道が正当であったことを言うために、都合のいい部分をつなぎあわし「原子力安全保安院や東電の担当者から、抜本的な状況についての説明は残念ながらなかった」という菅の発言は都合が悪いらしくカットした。

ネットのNHKニュースは部門が別でかつ、NHK内の別グループが制作しているらしく、比較的公共放送の本分を守った記事になっている。

“脱原発の必要性確信”菅前首相
5月28日 18時23分 NHKニュース

菅前総理大臣は、国会の原発事故調査委員会に参考人として出席し、「国策として続けられてきた原発の事故を止められなかったことについて、改めておわび申しあげる」と陳謝しました。
また、事故の発生翌日に東京電力福島第一原子力発電所を訪れたことについて、意義を強調するとともに、「最も安全なのは、原発に依存しないこと、脱原発だと確信した」と述べました。

国会の原発事故調査委員会は、27日、事故当時、官房長官を務めた枝野経済産業大臣を参考人として招致したのに続き、28日、菅前総理大臣を招致し、公開で質疑を行いました。

質疑の冒頭、菅氏は「国策として続けられてきた原発により、事故が引き起こされた。最大の責任は、国にあると考えており、この事故が発生したときの国の責任者として、事故を止められなかったことについて、改めておわび申しあげる」と陳謝しました。

そのうえで「原子力安全・保安院から『そういう場合には、どうしたらいい』とか、『どういう可能性がある』とか、そういう話が上がってこなかった。ほかの所からも、現場の状況について情報が上がってこなかった。手の打ちようがない怖さを感じた」と述べ、政府の情報の集約が機能しなかったという認識を示しました。

また、政府が緊急事態宣言を出すのが遅かったという指摘について、「私の知るかぎりは、特に支障はなかったと認識している。もっと早かったほうが、よかったと言えばそのとおりだが、意図的に宣言を出す時期を延ばしたということではない」と述べました。

一方、事故の発生翌日に、福島第一原発を視察したことについて「原子力安全・保安院や東京電力の担当者から、根本的な状況についての説明は、残念ながらなかった。私としては、現場の責任者と話をすることで、状況が把握できるのではと考え、視察に行くことを決めた。その後、いろいろな判断をするうえで、現場の皆さんの考え方や見方を知るとともに、顔と名前が一致したことは、極めて大きなことだと考えている」と述べ、意義を強調しました。

さらに、原子炉を冷やすための海水の注入について、「総理大臣官邸で対応に当たっていた、東京電力の武黒フェローが、自分で判断して現場に『止めろ』と言った。東京電力から総理大臣官邸に派遣されていた人が、自分の判断で言ったことであり、官邸や総理大臣の意向とは全く違う」と述べ、みずからが海水注入の中断を指示したことは否定しました。

菅氏は、福島第一原発の吉田前所長と2回電話をしたことを明らかにしたうえで、「1回目は、当時の細野補佐官が取り次いでくれて話をしたが、吉田氏は、原子炉への海水注入について『まだやれる』という話だった。もう一度は、私から調べさせて電話したが、どういうことを話したか細かには覚えていない。それ以外には、私から直接、電話で話をしたことはない」と述べました。

そして、現場からの作業員の撤退を巡って、東京電力が、総理大臣官邸に対し、全員の撤退は打診していないとしていることについて、菅氏は「海江田経済産業大臣から、『東電から撤退したいという話が来ている。どうしようか』と、撤退の話を聞いた。そういうことばを聞いて『とんでもないことだ』と思った。東京電力の清水社長に『撤退はない』と言ったことに対し、清水社長は『はい、分かりました』と答えた」と述べ、打診はあったという認識を示しました。

そのうえで、東京電力本店に対策統合本部を設置したことについて、「一般的に言えば、民間企業に対し、政府が、直接乗り込むことは普通はない。しかし、撤退という問題が起きたときに、きちんと東電と政府の意思決定を統一しておかないと、大変なことになるという思いで提案し、了解いただいた」と述べ、正しい判断だったという認識を示しました。

委員会の最後に、菅氏は「『原子力村』は、今回の事故に対する深刻な反省もしないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている。戦前の軍部にも似た、組織的構造、社会心理的な構造を徹底的に解明して解体することが、原子力行政の抜本改革の第一歩だ。今回の原発事故は、最悪の場合、国家の機能が崩壊しかねなかった。今回の事故を体験して、最も安全なのは、原発に依存しないこと、脱原発だと確信した」と述べました。

国会の原発事故調査委員会では、来月にも報告書をまとめ、衆・参両院の議長に提出することにしています。

.黒川委員長“いくつか重要な点明らかに”

黒川委員長は、委員会のあとの記者会見で、「原発事故が時々刻々と進んでいる一方で、総理大臣官邸が、どのような状態であったのか、いくつか重要な点が明らかになった。非常時における政府や行政の在り方について、われわれは、真剣に考えないといけない。時間などいろいろなプレッシャーがあるが、国会の原発事故調査委員会として、政府から独立してさらに調査を行い、事故の原因解明につなげられるような報告を来月に行うよう、引き続き努力していきたい」と述べました。
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高速道路会社人事を巡る政官財トライアングルの工作
 
腐った利権構造は復活するのか
高速道路会社人事を巡る関係者暗躍の全貌


一部引用・・

民営化された高速道路会社のトップ人事を巡る仕掛けは、4月中旬の新聞記事から始まりました。民営化された高速道路会社の役員数が道路公団のときよりも大幅に増え、経営陣の給与総額も増えているという趣旨の記事です。

しかし実際は、2年前に社長に任命された民間出身の現トップは総じて、会社全体としての総人件費は減少させ、役所からの天下りを厚遇することもしない、と民間では当たり前の経営を行ってそれなりの成果を出していました。

それでは、なぜこうした新聞記事が出たのでしょうか。道路予算の復活を見越して、政官財のトライアングルで道路利権構造を復活させようという思惑が動いているからです。

ここでの“政”は国交省副大臣です。この副大臣は2009年の政権交代後に、“民主党(の方)を向かないヤツには予算を回さない”と公言したこともあるのですが、2年前の高速道路会社の人事を決めた前原元国交大臣への私怨も混じって、道路利権の獲得に走っているようです。

“官”は国交省道路局の官僚です。天下りを増やし、そして天下りした人がかつてのように厚遇される構造を復活させようという、要は官の側の道路利権の復活を目指しているのでしょう。件の4月中旬の新聞記事も、国交省道路局の幹部(個人名も特定済み)がリークしていますが、自分たちに都合の良いトップ人事を支持する世論形成を狙っていたのは明らかです。

全文は こちら
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アメリカの沖で捕獲されたクロマグロに微量ながらセシウム検出
米沖マグロ 微量の放射性セシウム
5月29日 9時42分アメリカ西海岸沖で去年8月に捕獲されたクロマグロから微量の放射性セシウムが検出されたと、アメリカの研究チームが発表しました。

研究チームでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質が回遊するマグロを通じて広がったものとみていますが、微量のため、食べても健康に影響はないとしています。

これは、アメリカ・スタンフォード大学などの研究チームが、28日、アメリカの専門誌で発表したものです。

それによりますと、研究チームは、去年8月、カリフォルニア州サンディエゴ沖でクロマグロ15匹を捕獲して調べた結果、1キログラム当たり4ベクレルのセシウム134と、6.3ベクレルのセシウム137が見つかったということです。

研究チームは、2008年にも同じ地域でクロマグロを捕獲していますが、いずれもセシウム134は検出されず、セシウム137もごくわずかでした。

このため研究チームでは、去年セシウムが検出されたクロマグロは、福島第一原発の事故当時日本近海にいて、その後、海流に乗ってアメリカの西海岸沖まで回遊し、放射性物質が広がったものとみています。

しかし、今回クロマグロから検出された放射能については、微量のため、食べても健康への影響はないとしています。

ただ、今回明らかになったデータは、原発事故の影響が太平洋の広い範囲に及んでいることを示しているとしています。
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一人の原発事故関連死  
不明男性、遺体で発見 避難生活を苦に自殺か
(2012年5月29日 福島民友ニュース)

東京電力福島第1原発事故に伴い警戒区域となった浪江町で27日、一時帰宅中に行方不明となっていた自営業男性(62)は28日、男性所有の同町権現堂の倉庫内で遺体で発見された。

双葉署などは、現場の状況や男性の生前の言動などから、長期化する避難生活を苦に自殺した可能性が高いとみている。同署によると、発見されたのは、JR浪江駅近くにあるスーパーから南西に約300メートル離れた鉄骨2階建ての倉庫。同日午後0時30分ごろ、1階でひもで首をつった状態の男性を、捜索中の消防団員が発見、同署に通報した。遺書はなかったという。

関係者によると、男性は「生きていても仕方ない」「夜はよく眠れない」などと言っていたといい、睡眠導入剤などを服用。一時帰宅の際、妻には「避難先に戻りたくない」などとも話していたという。金銭的な悩みも抱えていたとみられる。服装は行方が分からなくなった時の上下紺色のポロシャツとズボン姿だった。

政府の原子力災害現地対策本部によると、男性は27日の一時帰宅で、福島市の避難先から妻と共に同町の自宅と経営するスーパーに立ち寄って以降、行方不明となっていた。28日は、双葉署などの警察官や消防団、同町関係者165人態勢で捜索を再開した。


町長「不安は爆発寸前」
(2012/05/29 09:50) 福島民報
 捜索を終えた町消防団員らは28日午後、二本松市の浪江町役場二本松事務所に戻った。男性が遺体で発見され無念の表情の団員に対し、馬場有浪江町長は「人の命の重たさを感じている。早朝からの捜索に町を代表して感謝したい」と言葉を詰まらせた。

馬場町長は「町民の将来に対する不安は爆発寸前だ」とし、「政府が賠償や生活再建などに関する支援策を早急に示さないと、また同じことが起きかねない」と国に早急な対応を求めた。東京電力に対しても「被災者の苦労を理解し、被災者への意識を改めるべき」と注文を付けた。

【写真】捜索を終えた消防団員に向かい、涙ながらに感謝の気持ちを伝える馬場町長(右)

☆今回の原発事故では死者はいまだ一人も出ていないと言い続けている一団がいる。池田信夫さんはその一人だ。原発事故がなければ死ぬことはなかった自死者は原発事故の死者だ。
 
原発事故で心の負担増 
(2012/05/29 09:48) 福島民報

■もう戻れない

一時帰宅中に自殺したとみられる男性。経営する浪江町中心部のスーパーは震災前、地域住民から親しまれ、買い物客が途絶えることはなかった。遺体が発見されたのは、スーパーの近くの倉庫の中だった。男性は避難後、周囲に「商売がいつ再開できるか…」と漏らし、家業への愛着を口にしていたという。店先で熱心に商品陳列に当たったり、接客したりする姿が多くの人の目に焼き付いている。

男性は避難後、数回の転居を繰り返し、現在は福島市の借り上げ住宅で暮らしていた。複数の知人によると、男性はほぼ毎日、借り上げ住宅から南矢野目仮設住宅と笹谷東部仮設住宅に自転車で訪れていた。時折、「もう(浪江に)戻れないんじゃないか」と不安がっていたという。

知人の1人が福島市で商売を再開してはどうかと勧めると、男性は「(自分の店以外で)もうやる気ねえ」と話したという。見知らぬ地で商売を再開するのは容易ではない。町内の小売業者が避難先で営業を始めたのは160人のうち、わずか15人だ。

浪江町遺族会の叶谷守久会長は「一時帰宅をすると避難先では感じない絶望感を感じることがある。現実を見て相当に心を痛めたのだろう」と男性の心中を推し量った。

■何も進まない

富岡町から福島市の借り上げ住宅に避難している男性(72)は、避難区域の見直しや賠償問題が進まないことに焦りを感じている。避難区域が解除された自治体でも、住民の帰還が進まない現状を見て、さらに暗い気持ちになる。「原発事故から1年以上がたったのに全く先が見えない。気持ちの負担は増すばかりだ」

日中は自治会の仕事で、援助物資を配ったり、避難先を見回りしたりして忙しく過ごす。しかし、夜になると、気持ちが沈むので、できるだけ早く寝るようにしている。目が覚めるのは午前3時ごろ。夜空を見上げ「あの星になってしまいたい」と死を意識することさえある。「このままでは、これからも自殺者が出てしまうだろう」と表情を曇らせた。

■死に場所

「いまだに地震と原発事故の夢を見る」。郡山市の仮設住宅で暮らす富岡町の男性(64)は、今も震災と東京電力福島第一原発事故が頭から離れない。

自宅は東京電力福島第一原発から10キロほどの場所にある。震災当時、勤務する建設会社の仕事で浪江町の建設現場にいた。避難者でごった返す中で苦労しながら富岡町に戻ったり、避難先を転々としたりしたつらい記憶を忘れたことはない。

桑折町の仮設住宅に住む浪江町の男性(87)は避難前、子どもと孫に囲まれ、にぎやかな生活を送っていた。仮設住宅では妻と2人暮らしで、「避難さえなければ離れ離れにならなかった」と寂しさが募る。

生まれも育ちも浪江町で、何よりも古里への帰還を望む。「死に場所ぐらいは自分で決めたい…」
 
 
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もんじゅ 2010年8月の状態に復旧完了
炉内中継装置の据え付け作業完了 もんじゅ、6月中旬にも復旧へ
(2012年5月29日午前7時02分)福井新聞

日本原子力研究開発機構は28日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、2010年8月の落下トラブルに伴い新たに製造した燃料交換用の炉内中継装置を原子炉容器内に据え付けた。国の検査や機能確認の試験を経て、6月中旬にも事故前の状態に復旧する見通し。

ステンレス製の炉内中継装置は長さ約12メートル、直径約50センチの円筒状で重さ約3・3トン。落下した装置と同じ仕様だが、部品の落下対策を取った。

据え付け作業は、原子炉上部に装置の出し入れに使う筒状機器(長さ約16メートル、直径約1・1メートル)を設置し、その中で改良した器具により装置をつり下げた。原子力機構の職員15人、協力会社の社員20人が作業した。

筒状機器内は炉内のナトリウムが外気と反応しないようアルゴンガスで満たし、ドアバルブと呼ばれる仕切り板を開けて慎重に挿入。約1時間後に据え付けた。

6月初めに経済産業省原子力安全・保安院の外観検査を受けた後、15日ごろから装置の機能に異常がないか確認する試験などを予定している。

もんじゅをめぐっては、東京電力福島第1原発事故を受け高速増殖炉開発は見直しを求められ、もんじゅは本年度中の40%出力確認試験の実施を見送った。文部科学省は23日、高速増殖炉の今後の研究開発について「実用化に向け推進」「開発を中止」など四つの選択肢を示した。

☆国税が原資になっている潤沢な予算は、「もんじゅ」の運転に向けてしゅくしゅくと使われていく。

操縦室にキャプテンがいない日本と言う飛行機は、それぞれのクルーが勝手きままに機内を動き回る。乗っている客もノーテンキに文句を言わず、機内テレビを見て笑ったり、酒を飲んで大声でらちもない話を続けている。
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