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阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

外国で拘留された被害者が帰国して、すみませんでしたとお詫びさせられる国 日本。

2023年01月22日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年10月02日(土)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

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中国、フジタ社員3人釈放 高橋さんは拘束続く

【北京=尾崎実】中国河北省でゼネコン(総合建設会社)、フジタの社員4人が国家安全機関の取り調べを受けている問題で、中国当局は30日、4人のうち3人を釈放した。

中国外務省は釈放の事実を丹羽宇一郎駐中国大使に連絡した。3人はいずれも軍事管理区域に侵入し撮影した事実を認めており、当局に始末書を提出したという。

残る1人に対しては取り調べが続いている。

釈放されたのは、上海の現地法人に所属する井口準一さん(59)と東京本社所属の佐々木善郎さん(45)、橋本博貴さん(39)の3人。

中国側が現地法人の高橋定さん(57)の釈放を見送った経緯については不明。以下本文

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中国で拘留され帰国した日本のゼネコン、フジタの社員3人の記者会見をテレビで見た。冒頭、会社の司会者が「日本の国民の皆様をお騒がせしまして、

まことに申し訳ありませんでした、お詫び申し上げます」と言って、3人の方は深く頭を下げてお詫びした。

表情は能面のように動きが少なかった。

 彼ら3人は不当拘留された被害者でもある。

事件の被害者がテレビで国民にまずお詫びしないといけない国、日本。

まだ一人の方が釈放されていないから?

それとこれとは違うと思う。

社員に頭を下げさせておけば、これ以上の自社への波及はこないだろうというフジタの上層部のことなかれの考え方。

事が起これば、お騒がせしたと当人たちに頭を下げさせないと気がすまない日本の新聞、テレビ。そして頭を下げさせればそれ以上の事件の深掘りもしない。

 対外的に何のリスクもおわない社内部門のエライさんたちが、取引先がつぶれかけて債権回収が危ぶまれるようなときに現れて、

居丈高に担当の営業マンを叱りつける姿になんとなく似ている。

 日本の国内から外地外国に出て、ある意味日本のために働いている前線の実務担当社員や、ボランティアたちを、何かが起こると、

束になって非難・攻撃する日本人の群れの代表が、日本のテレビ、新聞だ。

今回のケースが逆に中国やアメリカで起こった場合を想像した。

  会見する社員たちが、冒頭まず「すみませんでした」と言うだろうか?

本心すみませんと思っていなければ、彼らは絶対すみませんと言わない。例え会社に何を強制されても。

 フジタの3人の社員が本心から、すみませんでしたと思っているとはとても思えない。

ただ、そういう対応をしなければ日本の社会では村八分にされることを彼らも知っている。彼らは中国人でもアメリカ人でもないのだから、

申し訳ないととりあえずは頭を下げないと舞台は次に進まないことを知っている。

日本の国内常識は世界の非常識?

 彼らにとってそんな一般論の世界の話ではない。

 いま世界の先進国で、海外に出て働きたいと思う若者の比率が、群を抜いて低い日本。なにも苦労して、割に合わないことはしたくないと考えればそうなるのが当然だ。

新聞やテレビ会社の出世した幹部は、国内に引きこもって、国外に出て働いている日本人が失敗するのを今や遅しと待ち構えるだけではなく、

たまには手分けして、それぞれ3ヶ月くらい北京、ソウル、ハノイ、ジャカルタ、ムンバイ、ニューデリーあたりで暮らしてみたらいいと思うのですが。

食料もエネルギーも衣料品も100円ショップの商品も、それらの地域から毎日毎日入ってくるのが当たり前??

給食でアメリカの救援物資の脱脂粉乳のミルクを鼻をつまんで飲んだ世代は、当たり前かどうか、結構不安を感じています。

新聞テレビは、みんなで同じ国内報道をするだけでなく、そのあたりももっと調べ、分析総合して、記事にしたらどうでしょうか?

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