阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

吉野の千本桜

2007年04月22日 | ゲストルーム
神戸市須磨区のHalimaoさんが見事な「吉野の千本桜」の花見を楽しんだエッセイを書かれたので、画像と文章を一部お借りしました。

[・・・桜が満開になると、人々は花を鑑賞したり、その下で弁当を広げ酒を飲み交わしたりして、春の到来を楽しむが、戦前から戦後にかけて活躍した異才の作家の坂口安吾は、満開の桜の木の下は人を狂わせるような妖気が漂よっていて恐ろしく、決して酒を飲んだりして楽しむところではないと言っている。そして、彼はそれを女の妖気にたとえて『桜の森の満開の下』という小説を書いた。・・・

・・・家内が随分前に旅行社が募集している吉野桜のバスツアーに申し込んでいたため、4月中旬に吉野の桜を見る機会を得た。
これが初めての吉野行きである。わたしは、坂口安吾が体験したその妖気はいかがなものか、これにあたると“男は女の意のままになる”という妖気とはいかがなものかを体験するため、わくわくぞくぞくしながら家内についていった。・・・



・・・説明書によると、この吉野の桜の森は、何百年も前から修行者が山桜を献木するという形で植えられて、今日の森を成したとのことであり、ここの上千本にも相当年月を重ねた古い桜の木が多く見受けられた。・・・

・・・また、この森にいて桜をみると、山桜特有の樹形として、幹と枝が真っ直ぐに高く伸びるせいか、下をみると林の中にいるようであり、上を見上げると隣の桜の木々の小枝が、高いところで重なり、空を覆いかぶさるように桜が咲いていた。・・・]


作者がどんな妖気を感じたか気になる方はこちらでエッセイの全文をお読みください。Halimaoさん見事な画像をありがとうございました。またよろしくお願いします。
コメント
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