奥山市長の任期中、最後となる定例議会が再開し、三会派から代表質疑がありました。
市民フォーラム仙台からは会派代表の日下富士夫市議が質疑に立った他、第一会派、第三会派とも泉区選出議員が登壇しました。
その概要を以下に紹介します。(Q:質問、A:答弁)
Q:任期4年の奥山市政の評価と次期への決意。
A:4年前の市長選挑戦時の公約はおおむね達成した。震災の復旧復興事業とともに、新生仙台を作り上げていきたい。今後は本市総合計画の都市像を目指す。任期終了後の退職金は受け取る。
Q:公約の一番であった子育て支援環境の充実、保育所待機児童(500人超)の解消はどうか
A:今年度来年度の待機児童解消緊急プランを作成し早期に受け入れ枠の拡大に着手する。
Q:27年3月予定の「国連防災会議」の開催に向けて
A:本市で開催する過去最大の国際会議であり、誘致協力してきた3県とともに、東北全体の防災力の向上に資する会議にしていきたい。
Q:東北六魂祭の開催継続について
A:福島での開祭式で6県一巡を確認したところであり、被災地東北が明日へ進むきっかけづくりとして今後は一巡以上の開催を検討したい。
Q:地方交付税の一律削減問題について
A:仙台市は4年間で80億円の職員給与削減をおこなっているところであり、今回国が示した交付税の一律削減は残念。本市では約17億円が減額される見込みであり、内部事務経費等の削減に努力したい。
Q:電気料金値上げに対応するための緊急節電対策について
A:青葉区役所を全面LED照明に切り替えるなど、節電目標は市役所全庁で5%以上を目指して取り組んでいく。
Q:国際リニアコライダー(ILC)研究施設の誘致について
A:建設費に830億円、30年間の経済効果4兆円、25万人の雇用を生み出すことになり経済復興に不可欠な事業として誘致に取組みたい。
Q:泉中央地区計画の見直しとペデストリアンデッキの早期の修繕について
A:ペデストリアンデッキの修繕は震災以降の課題であり修繕計画とともに早急に対応するようにしたい。78街区81街区に建物が整備でき、泉中央地区のさらなる賑わいの創出が期待できる。
Q:泉中央地下鉄駅バスプール周辺の交通渋滞対策について
A:検討協議会も震災以降休止していたが再開させて中央地区の交通環境の改善について検討を進めたい。
Q:津波浸水区域の避難道路の整備について
A:津波避難路は3本整備することにしている。
Q:仙台市暴力団排除条例の制定について
A:これまでも要綱で対応してきたが復興事業における不当介入の阻止を条例で定めることにより内外に対し市の姿勢を明確に示したい。
Q:保障金免除繰り上げ償還による削減効果はどのくらいになるか。
A:利子負担の削減は約34億円になると試算している。
Q:橋りょうトンネルの老朽化対策は課題であり本市では約500橋が建設後50年を経過するが財源の確保と対策は。
A:橋りょう等長寿命化計画を定めて計画的に着手し安全管理を徹底していく。
Q:上杉分庁舎は震災後に再建設中だが、庁舎分散の課題も今後どうしていくか。
A:本庁舎以外に現在7分庁舎が賃貸ビルとなっているが、上杉分庁舎は27年度完成予定であり、現在分散している内の約半分は上杉庁舎に納まる見通し。
Q:泉岳自然ふれあい館の放火消失と再建、開設について
A:市消防局として放火と判定した。保険の扱い建設事業者、設置者の補償負担もこれから精査される。来週より建設工事を始め出来る限り早期の再建と施設の開設を目指したい。それまでの間、少年自然の家を継続使用することになる。
Q:精神科疾患は昨今、国民の五大疾病に位置付けられている。精神科救急医療の充実には新市立病院に期待している。
A:専門医と専門スタッフの確保等の課題もあるが、新市立病院で実施する政策医療部門でもあり開設準備を進めて行く。
以上、概要を紹介します。詳しくは市議会ホームページで録画中継をご覧ください。
泉区の3名は、奥山市政を基本的には評価する立場から、次任期を展望した質疑を柱として、その他、泉中央地区の地区計画変更と同地区の環境改善について、泉岳自然ふれあい館焼失問題、暴力団排除条例については一の矢、二の矢、三の矢を重ねて放ちました。