各常任委員会に議案の審査が付託され、市民教育委員会では、泉岳ふれあい館焼失後に関する補正予算や、中学校の部活動中に起きた事故の和解、暴力団排除条例、その他町の区画に関する件などの付託審査がありました。
私は、事故の和解の件、暴力団排除条例の2議案について質問をしました。
「和解の件」は、3年前に市立中学校の部活動中に投げた砲丸が校庭内にいた生徒の頭部に当たり頭蓋骨陥没事故となったもの。学校障害保険の他に市として650万円を和解金として被害生徒に支払うとともに将来的に癲癇(てんかん)の発作が生じた場合には補償対応するというもの。
中総体大会や高総体大会がある今月であるが、大会に向けての練習中に発生した大変痛ましい事故である。学校によっては校庭の広さは様々であり、また部活動の種類も様々で安全な練習環境の確保には細心の注意がなければなりません。事故後これまでの間の安全管理の徹底について質問しました。被害生徒ならびに御家族にあらためてお見舞い申し上げます。
「暴力団排除条例」では、本会議でも代表質疑で取り上げられましたが、私からは、これまでも市では要綱により暴力団の介入への対処をしてきたが、今回条例制定となれば、市全体としてさらに市民と連帯を強めて暴力団のあらゆる介入から仙台を守る姿勢を内外に示すことになることを確認しました。
復興の鎚音高まる被災地であればこそ必要な条例であり、市と市民の協働でその実をとっていかなければなりません。
その他議案以外の報告事項があり、「慶長遣欧使節資料のユネスコ世界文化遺産登録決定」について、私は、400年前の仙台藩の英断が、史実として人類の宝に評価されたことは出帆400年記念の年に仙台市として最上の慶びである。
この人類共有の世界史的史実を将来を担う子供たちにこそ、確実に丁寧に学習指導して欲しいと要望しました。
その他、健康福祉常任委員会では、「介護保険制度の適正な制度維持」に関して、国への意見書が提案され決定しました。この内容は市議会有志による介護保険制度研究会によるものであり、委員会提案の段取りまで行いました。介護保険利用者とサービス事業者との悲鳴にも似た声を代弁するもののひとつとして今回行動しました。