今日のスポーツ紙の報道によれば、さつき賞馬アルアインの鞍上が
松山に替わって、ルメールとコンビを組むことになった。
うーん。ダービーの騎乗が不満なんだろうか。そのダービーで
神騎乗したルメールに替わるなら、誰もが納得すると考えてのこと
だろうが、松山の騎乗がミスというなら他の10人以上の騎手も
ミスだろう。ボクが懸念するのは、このパターンでは騎手が育たない。
大きなお金がかかっているビジネスなので、シビアになるのはわかるが。
菊花賞が初G1という騎手は、若手のときの浜中、また武豊の
スーパークリークもそうだったんじゃないかな。
松山は既に皐月賞G1を勝っている。
新聞の報道にあるような調教師のコメント「長距離戦の菊花賞は、
経験値が勝敗に大きく左右する」というのは頷けない。
経験させないで経験値がモノをいうというのは、どう理解すればいいのか。
今回の乗り替りは、調教師がコメントしているが馬主であるサンデーレーシングの
意向なのだろう。社台グループは競馬界では大きな力を持っている。
その社台グループが大きなレースといえば、ルメールかデムーロまたは
短期免許の外国人騎手を起用する。それでは日本の騎手は育たないだろう。
先に述べたビッグビジネスがシビアというのは、理解できる。
それでも、このような乗り替わりを続けていては日本人の若手騎手は
育たない。昔は、とは言いたくないが多少のミスには目を瞑って我慢して
使い続けて騎手を育てていたように思う。
ルメールやデムーロがそれだけ技術的にも、勝負としての勘や度胸に
秀でていることは否定はしないが。