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これか、こうかもしれない。

2018年09月10日 07時06分06秒 | ニ言瓦版
この記事、面白い。
フィンランドは、いい。



「大統領も卒業式に!ヘルシンキ大学の「無料AI教育」が目指すもの
靴家さちこ | フィンランド在住ライター・ジャーナリスト


ヘルシンキ大学のAI無料学習コースの卒業式で祝辞を述べるニーニスト大統領
ヘルシンキ大学のAI(人工知能)の無料オンラインコースの卒業式に、フィンランドのニーニスト大統領が出席した。

海外から出席した卒業生のためにも英語でスピーチしたニーニスト大統領 撮影:Tuomas Saaliala
 「エレメンツ・オブ・アーティフィシャル(Elements of Artificial)」という名前の同コースは、ここ数年に渡ってAI学習コースを提供してきたヘルシンキ大学が、フィンランドのテクノロジー企業リアクター(Reaktor)社と提携してオンライン化し、今年5月から無料で、全文英語で世界に向けて一般公開を開始した。

ヘルシンキ大学史上最高の人気を誇るオンラインコース
 当初はフィンランドの人口の約1%にあたる5万4000人の受講を目指していたこのコースは、開講まもなく世界80か国以上から9万人もの受講者が登録し、たやすく目標を達成してしまった。「ヘルシンキ大学史上最高の人気」を誇るこのオンラインコース初の卒業式に出席したニーニスト大統領。「未知なもの」「仕事が奪われる可能性があるもの」として中高年にはやや近づきがたい印象がある話題に臆することなく、フィンランドと人類の未来を見据えたスピーチで会場をわかせた。

北欧デザインの国らしくシンプルでかわいいインターフェース
 スピーチは「あなたの顔を認識し、私の言葉を理解し、私たちの車の運転も手伝ってくれる『人工知能』は電気と同じ影響力で私たちの生活を変えていきます」と、AIを身近に感じさせる出だしから始まり、大統領は「AIは単一のテクノロジーではなく、様々な要素(エレメンツ)からなるもの」と定義づけた。さらに大統領は「AIは我々の仕事内容を変え、新たな職業と仕事内容を生み出す。人類の職業生活に変化をもたらします」と未来を予測し、「一時的には高い失業率の要因にもなり得るが、新しい職業は最終的には人々により高い生活水準をもたらすことを歴史は証明してきました」と勇気づけた。

ヘルシンキ大学コンピューターサイエンス学科のテーム・ルース准教授 撮影:Tuomas Saaliala
 「AI=人工知能」と聞くと、人に代わって面倒で煩雑で力を要するあらゆる仕事を便利に素早くこなしてくれる未来の天才ロボットのようなものを想像する。人によっては、人を超えた優秀なロボット達がやがて都合よくタダ働きを強要する人間に愛想をつかして反逆に出るSF映画の世界が脳裏に展開するかもしれない。だがAIは補助知能的な使われ方をする可能性もある。例えば医療機関では膨大な資料やデータをすばやく的確に収集するところまではAIの力を借りて、最終的な治療方法の判断や決定は人間である医師がするというように。そのように分業すれば、人間関係と共感能力の必要性は消えることはない。

リアクター社AI部門のディレクターのハンナ・ハグストローム氏 撮影:Tuomas Saaliala
 卒業式ではリアクター社AI部門のディレクターのハンナ・ハグストローム氏が、糖尿病の治療法がAIの補助によって、患者の食事や運動など一日の様子が具体的にどのようにデータ収集され活用されるか、医療の近未来を語った。
 しかしそれでも、その意思決定プロセスでさえAIの方が優秀で、AIに奪われてしまったら?AIが収集したデータは誰の責任でどのように取り扱われるのか?懸念や疑問はつきない。このような尽きない疑問を追究するためにも、AIへの深い関心や専門的な知識が無くても基本中の基本から誰でも学べる「エレメンツ・オブ・アーティフィシャル」には、歯科医や介護士や失業者など、様々な分野の20~75歳までの人々が受講し、そのうち7500人がコースを修了した。

参列者にAIと機械化をテーマに愉快な曲を披露した合唱団 撮影:Tuomas Saaliala
 卒業式に参列したエリナ・ラミーレスさんもその一人。アルゼンチン大使館で働く彼女は、アートや文化に興味があり、コンピューターも苦手な方だという。それでも誰にでも開かれているオープンな学びの機会に魅了され、仕事とも関係なく個人の興味で受講した。

「知れば知るほど余計な不安がなくなるし、新しい世界が開けます」と語ったエリナさん
 同じく卒業生のラウラ・ロヒさんはオラクル社の従業員。オラクル社としてのAIに関する見解とは違う視点が得られることを期待して同コースを受講した。「誰にでもわかる簡潔な言葉で作られているので、授業も課題も難しくはありませんでした(数学以外は)」とふりかえる彼女は、広く同僚達にも同コースの受講を勧めるつもりだそうだ。

「卒業生へのフォローアップコースもできるそうなので、今から楽しみにしてます」と語るラウラさん
 日本の国土面積に人口550万人のフィンランドでは、厳しい気候条件を克服するために、散水車、清掃車、芝刈り車、積雪時に砂利をまく車など、日常生活でも一年中機械の力を活用する様子を目にする。その背景からか、何かが便利になることで、誰かの仕事がなくなる懸念がよく報道される日本と比べて、フィンランドではみんなの生活が楽になることへの合理的な理解や前向きな関心の方が強いようだ
 「このコースの受講者は今後も増え続け、さらに新しいアイディアが発展することと信じます」と強いメッセージで締めくくった大統領お墨付きの、この「エレメンツ・オブ・アーティフィシャル」。是非日本からも多くの皆さんに果敢に挑戦していただきたい。 」





これから、フィンランドみたくなる。

時代は、大学は。

いや、多くが、変わることかもしれない。
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