BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

戦場からの狭間

2021年09月13日 | 古本
「岡村明彦」名前だけは知っていたが、後半生はホスピス運動にのめり込んだようだ。してこの作者もまた同じようなのめり込みようだ。
岡村さん同様に過ごして活動した足跡をだどる。作者もまた求道者のように辿り着くす。どちらかというとべトナムの戦争写真よりは、
その後の方が多いような気がする。実はほぼ半分なのだが文体的に重いせいか、後半が長く感じる。文体もくどい。
ホスピスと言っても多様で深刻な精神世界が多い。その辺にうといアタシはなんだか飽きて、早読みしてしまった。
著者の松澤さんさんはこれが出版された1995年当時は病院に看護師として勤務とある。出版から25年、いまも岡村さんと仕事の狭間、
日々どうしていらっしゃるのだろう。
 「報道写真家 岡村昭彦」 著者 松澤 和正  NOVA出版 定価2600円
  ( 1995年5月31日 第1刷発行 )