ジャンク屋の活動日誌

ゲーム製作等に使えるモンスター素材の更新情報(JUNKIE Junk Shop)がメイン。あとは気の向くままにわがままに

17/12/29 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~まとめ~

2017-12-29 16:56:42 | クルーズ旅行2017
拙い文章ではございましたが、最後までお読み下さいまして誠にありがとうございました。
何分こういった旅行記を書くのは初めてで、日記すらロクにつけた事もございませんから、制作は難航をきわめました。

さて、たしか自分が乗船した時点で、日本海クルーズは2017年度のラスト二周という段階だったと記憶しております。
この後ネオロマンチカは太平洋クルーズ(冬期)に移行し、それも終了した後は、しばしの冷却期間を経て、来年度のクルーズがまた始まるのです。

テレビで憧れを抱いたものの、船内のマナーやシステム、料金設定など分からない事が多く、その際ネットで数多くの旅行記を拝見し、大きな助けとなりました。
その経験を通じ、今度は自分なりに手助けができればと記事の作成に至った次第であります。反省点は山積みでしたが…



まず写真をもっと多く撮っておくべきでした。この辺りは普段あまりカメラを使わないのがモロに出てますね。
特に初日が酷い(笑)。あの写真枚数で、どうやって旅行記っぽくまとめるか苦心しました。

なまじ事前に色々調べ過ぎたせいで、自分は理解してるものの、他人に伝えるという当たり前の事が抜け落ちてますね。
キャビンこそ最終日に撮影してありましたが、途中の通路とか施設の外観なども押さえておくべきでした。メシはきっちり残してあるのに。


また、今回の記事作成にあたり本格的にマンガの真似事にもチャレンジしてみました。超大変ですね(笑)
作業内容によって労力にかなり差があって、顔だけのコマとかならスイスイ行けるのですが、背景に合わせるとなると経験の無さがモノを言ってきます。
無機質な背景なら直線ツールで何とかなるだろうと思っていましたが、それだけだとモノ凄くチープな仕上がりになってしまうのだと気付かされました。
でも結果として結構楽しめたので、勉強してもっと描けるようになりたいです。

コミスタ(線画・マンガ)以外にもクリスタ(着色)など多様なツールを利用して画像を揃えていきました。
今回、色んなツールに触れる機会を得た事で、表現の幅が広がったという段階にはまだ到達していないものの、きっかけは掴めたように思えます。

クルーズ当時は[ペン画→スキャン]という工程が基本でしたが、そうした環境の変化によって
鉛筆画やスキャン無しの状態からも効率的にイラスト(落書き)を作成できる手段を得たので、
次に似たようなプロジェクトを立ち上げた時にはもう少し作業時間を短縮でき、公開を早められそうな気がします。
(次があるかはさておき)



そういえば日記の中で書き忘れていた事柄がいくつかあるので、この場を借りて列挙していこうかと思います。

1・インターネットアクセス
船での移動中は、通常のネット環境は不通となります。それでもネットが必要な場合は、有料のwifiプランを購入しなければなりません。
一日もしくは全日程でメールの送受信が可能になるタイプ(8/30$)と、250Mbまたは1Gbの容量タイプ(10/30$)が存在します。
ちなみにクルーズガイドに記載されていた「初期登録費用(3$)」というのは明細書でも確認できなかったです。ないのかな?
自分は250Mbプランを利用しましたが、使用量をしっかり管理すればクルーズ最終日まで持ち越せる容量でした。

内側キャビンという立地(?)が悪かったのか室内ではwifiも快適とは言えず、港に着いてもネットは繋がりにくかったです。
「ネットなんぞしてないで体を動かせ!」というメッセージのようでもありましたし、実際、使わないでも何とかなりましたね。

なお日本の領海を出ると国際ローミングに接続してしまい、場合によっては高額な料金を請求される場合があるらしいので
前もって設定をOFFにしておきましょう(ウチの場合、OFFにしても接続のメールが頻繁に届いてきたのでビクビクしてました)。


2.サムサラスパ
ある意味、カジュアル船という等級には似つかわしくない高級スパ施設です。
他の旅行記では「クルーズパスとセットでトリートメント(一回分)がお得になる」というチラシの写真などが公開されていたりしますが
トリートメント(マッサージや顔・爪などのケア)単品だとどうなるのだろうと思い、使う予定もないのに訪ねてみました。


右が単品メニュー

これは手が出ない…(吐血)

別の方のブログで「毎日マッサージを受けていた」というのがありましたが、上記の通りクルーズパス併用でもトリートメントは一回分のハズ…
料金システムが変わった様子もないし、あの人はきっとスーパーセレブ…そう、オルセン姉妹かなんかだったのだろう。


そして最後に、今回のクルーズで発生した費用についてまとめました(別記事)。
他のブログで拝見し、すごく安心感を得られた情報でしたので、自分もまとめておこうかと思います。
同乗者におごったorおごられた分とかもあり、おごられたものについては記載していないため完全に正確とは言えませんが、
下記の金額を2で割ったものが一人あたりの大まかな必要経費とお考えくださいませ。
おみやげを考慮しなければ概ね当初の予想通りというコトになるのですかね。

→かかった費用←



この度はクルーズ旅行という、若干シニア向けな趣味を興味の対象として選んでしまった訳ですが、
「船に乗って休日を過ごしてみたい」という自分の直感に従い、多少の無理をして敢行してみました。
まぁ趣味とするのはずっと先の事になるでしょうが、お金と時間の余裕とがあれば、是非また乗ってみたいと思っております。

様々な方が執筆されてきたクルーズ日記を時系列で読み解く事によって、更にそれらを踏まえ、自身の目と耳で体験する事によって
いかにコスタ社がこの一年、試行錯誤や改善を積み重ねてきたかという、企業努力の記録を垣間見る事ができました。
ツアー代理店にあるパンフレットも、現行のものはかなり見やすくなっておりますので、ぜひ手に取って頂ければ!(宣伝)

今年は某ミサイルのせいで客足が遠のきクルーズ会社が苦戦を強いられるという、まこと喜ばしくないニュースも伝わっております。
外交問題なので旅行会社がどうこうできる問題でもないのですが、コスタの「周遊クルーズ」、それも金沢を拠点の一つとした航行スタイルは
現在の日本のクルーズ便としては大変に貴重で、この灯が絶えることなく長く続いてほしいと願っております。
(まぁコスタ2017に関しては、そもそも便数増やし過ぎな感が無くもないですが…)


ちょうど『HUNTER×HUNTER』が船の上で戦ってるので、その雰囲気も味わえるんじゃないかと思いましたが、実際に船酔いを経験した身としては
あの環境で頭脳戦や念バトルができるなんてクラピカやハンターってすごいんだなって思いました。クラピカは1巻の時点で船酔い知らずでしたが。

そんなコトを考えている間に、作者の冨樫先生がどんばった結果、異例の早さ?での再開が決定!
船酔いと同時にマンガの大変さも痛感した私としては、これからは畏敬の念で見守るほかないと存じました。

これからは連載再開を楽しみにしつつ、自分もどんばりたいと思います。




オマケまんが


という事で、本来の業務を再開する事にいたしました。

(旧)

(新)

ミノタウロス(女性)Ver2.0


このシルエットの変化は、8年という歳月の成せる業か。
それとも船旅でもしてきた帰りなのか―。


今回のテーマは「クルーズ日記終了記念」。
そして、はじめての「NEO素材」のリメイク版という事になります。

悩んでおりましたが、同一個体は新たにナンバリングしない方針で行こうかと思います。
元素材があるページと最新のページ(今回の場合B1&B8)の両方からリンクできるようにしてありますが、
「素材の一括DL」については最新ページの方にしか同梱されておりませんのでご了承くださいませ。
前述の通りナンバーが追加されないので、リメイクばっかやってると圧縮ファイルがどんどん肥大化していく事になりますね。


クルーズのまとめが中心の記事なので手短にまとめますが、ドラマは『陸王』のみ視聴してました。
役所さん扮する宮沢社長は、日曜劇場シリーズの主人公にしてはスペックが低めな印象ですが、当人の能力というよりも
その人柄に惹かれて優秀な人物が集まっていく…いわば魅力値全振りタイプの人物で、それこそがリーダーの資質、必須要素なのでしょうね。
とはいえ決めるときは決めるお方ですし、とりわけ第9話の激論には舌を巻きました。ていうか松岡修造さんの演技もすげぇ。

個人的には音尾琢真さん(コーチ)がグッときました。というかTEAM NACSの皆さんはホントいい仕事をされますね。



そんなカンジで、今年も残り3日となりました。
こっから突貫で年始の更新の準備をする訳ですが…


できるわきゃねェだろおおォォォォ!!
(@御大将)
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17/12/29 コスタクルーズ経費まとめ

2017-12-29 16:52:34 | クルーズ旅行2017
2017年9~10月、5泊6日にわたり乗船したクルーズ船『コスタネオロマンチカ』で発生した経費をまとめたページです。
出費をかなり抑え目にした貧乏旅行でしたので、最低限の費用の目安としてお考えください。
※ヤング割という不定期の基本料半額プランを利用しておりますのでご了承ください

コスタクルーズ2017/9/30~10/5 最終伝票
1$→115円、飲食はサービス料15%込み→130円で計算
※計算の都合上、下2ケタは少し調整してあります
[船]…船内サービス
[食]…飲食代
[移]…交通費
[贈]…おみやげ


9/30 金沢(一日目)…【127000】
[船] 基本料金(内側二名・50%OFF)…71800
[船] 港湾税…36000
[船] チップ…15000
[船] インターネット…1200
[船・食] 水セット…2000
[移] 金沢駅~金沢港…1000

10/1 境港(二日目)…【5800】
[移] バス代(二名往復)…1600
[贈] クッキー…800
[食] 食べ歩き…700
[贈] ねずみ男…900
[船・食] カクテル(+砂糖水)…1400
[船・食] ジュース…400

10/2 釜山(三日目)…【5300】
[贈] ウォン(土産用)…4000
[船・食] 飲み放題…1300

10/3 福岡(四日目)…【8900】
[移] バス(~天神)…380
[移] タクシー(行)…1730
[食] ラーメン魁龍…2000
[移] タクシー(帰)…730
[贈] おみやげ…2760
[船・食] ピザ…1300

10/4 舞鶴(五日目)…【1700】
[食] 海鮮焼き…1300
[船・食] コーラ…400

10/5 金沢(六日目)…【なし】


合計…148,700円
[船内サービス]…\128,800
[飲食代] …\10,800
[交通費] …\5,440
[おみやげ] …\8,460
※船内サービスと飲食代は一部重複しております
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17/12/25 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~最終目・金沢~

2017-12-25 23:39:47 | クルーズ旅行2017


◆完結編◆






いつものように夜中目が覚めるが、吐き気を催すほどの気持ち悪さはない。最終日にして、ようやく船揺れに慣れてきたという事か。
前夜の食事を早めに、そして腹八分目で済ませておいた事も大きな要因なのだろう。

腹八分目


さて、下船当日は8時までに部屋を引き払わなければならない。いつも7時過ぎに起床していたので、なかなかタイトなスケジュールだ。
前日渡されたタグのカラーによって下船客はまとめられ、それぞれ指定の場所・時間に集合し、下船するというシステムである。



『まるごう』(境港編参照)からついてきた伊右衛門の姿も

シャワーと着替えを手早く済ませ、カバンに荷物を詰め、さらに忘れ物がないか入念にチェックする。
次の客を迎えやすいよう、また世話になった感謝も込めて用具はあった場所へ、ゴミも一箇所にまとめておく。
説明会で言っていたが、特にリモコンは目につく所に置いてあるとありがたいそうだ。





ジャルディーノ(ブッフェ)で本当に最後の食事。ここは確かに海の上だが、窓からは見慣れた金沢の街並みが広がり、なんだか不思議な感じもする。
大谷くん(仮名)がカフェラテを勧めてくれたが、最後くらい奮発(つってもカプチーノなら300円くらいだけど)しておいてもよかったよなぁと後悔するケチんぼであった。


似たような色合いオールスターズ

クルーズライフを支えた主力選手、ベーコン…
最後まで何の肉なのか分からなかった謎のソーセージ…
正直コンビニとか冷凍の方が旨いが、あると嬉しいハッシュドポテト…
何気に食べ放題では珍しい、常時3種類が備えられたチーズ…
後半の野菜不足を補ったが栄養価はさほど高くないナスの炒めもの…
最終日にして初めて巡り会えた、ゆでたまご先生…



こんなに加工肉ばっか食って大丈夫なのかしらという思いが今さら浮かんだが、もはや後のフェスティバルだ。明日から節制(ラマダン)すればよい。
ていうか最後になって改めて気付かされたが、自分の盛り付けは余りにも彩りが無さすぎる。たぶん動物園のライオンの方がもっとカラフルなもん食ってると思う。
栄養バランス以前にバイキングの紹介記事としてどうなのか。それも後のフェスティバルだ。




長き旅の終わり

集合時間まで30分を切っているが、昨日の思い出が詰まったモンテカルロプール(デッキ11後方)へ。寝こそしなかったが、ひとときの散歩。



別れのファンネル。ファンネル言いたいだけです

集合場所で時間がくれば、あとは船を降りるのみだ。みんなで前方のエレベーターに乗り込み、デッキ3を目指す。
ただすごく混むので、初手で出遅れたら階段に切り替えた方が、最後の最後でイヤな思いをしないでいいかもしれない(自分達は階段で降りました)。


船員に見送られ、金沢港へ。加賀友禅の美女軍団が歓迎してくださるが、帰港時の大移動っぷりでは落ち着いてシャッターを切る余裕もない。というか止まれない。
行きと同じく、謎のストロークをバスで通り抜け、スーツケースを受け取りまた次のバスへ。金沢発着ならば、往復券がまだ有効な筈だ。



県庁のある鞍月を抜け、金沢駅へ。懐かしい光景。行き交う人の群れ。日常が戻ってくる。
駅でタクシーを拾う。5日前、同じように金沢から出発した乗客たちは、それぞれの足で、それぞれの帰路につく。

そうして誰もが皆、離れていた日常へと帰っていくのだ…




そんなのいやだ。







(おしまい)

※もうちょっとだけ続くんじゃ
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17/12/24 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~五日目・舞鶴~

2017-12-24 23:36:41 | クルーズ旅行2017


◆舞鶴編◆




~前回のあらすじ~
食ったので寝た。




起床。なんか食べよう。前述の通りクワ子さんを寝かせておいて朝食へ。
だいたい同じモンばっか食べてるし朝ごはん画像はもういいかなと思っていたところ


今クルーズ屈指の彩りの無さ

スモークサーモン降臨。
(すごく分かりにくいですが、ハムとベーコンの間にあります)

これはスモークサーモンをこよなく愛する筆者への、天からの粋な計らいに違いない。
これぞまさに「早起きはサーモンの得」なんつってな!ダハハハハ!
(一世一代の超弩級必殺ギャグ)









大寒波襲来









金沢からの乗客は明日には下船となるため、9:30からの下船説明会に参加する事となる(一応任意)。
特に重要っぽいのは、ミニバー(冷蔵庫)が下船前夜には施錠される事(言えば出してもらえる)と、着替えは手荷物に入れておく事。
また、現金で支払いを行う人は前金の払い戻しとかがあるらしいのでカスタマーサービスまで来てほしい、という事だ。
(下船後の返金は難しいようなので、カード払い派も明細表のチェックはしっかりしておきたい)







舞鶴の到着は13:30となるので、その間は船内でのイベントも多く、これに参加する乗客も多い。
デッキ11『サントロペプール』ではクルーによる出し物や、二日目に登場したテノール歌手アルベルト氏による「アマルフィのあれ」など豊富なイベントが。


ごく自然な感じで肩に手を回す


この写真だと観客が物凄く少ないように見えるが、そんな事はない


「フラフープを椅子の間に通す」という単純明快ミニゲーム。
写真の男性が異次元に上手く、賞品(賞金?)をゲットしていた

なお来たときには『アマルフィのあれ』が終わりかけていたので写真は撮れず終いだ





調理風景。顔が見えないプライバシー仕様なアングル

この日のみ同階『グリルカプリ』でパスタの提供が行われていたので、もちろん食べに参上した。
「スパゲティガーリックソースチリ」という名のペペロンチーノをリピート。ペペロンチーノ最強。







一通り楽しんだ後、隣にある大人用プール『モンテカルロ』へ。
隣にあるとは言うが、グリルカプリorピッツェリアカプリを経由する必要がある。
下の階からならばブッフェ『ジャルディーノ』の階段を使うという手もあるが。




ここは人通りも少なく、ゆったりとした時間が流れている。整然と並べられたチェアの一つに寝転がってみる。




…気持ちいい……






船の上で最も体験すべきだったのはこれだったのかもしれない。
良質なイベントは数多く、最高の瞬間は人それぞれだが「体験すべき」と言われれば先ずこれを推すだろう。
誰に咎められる事もない、幸せな時間―。日差しが気になる場合はブランケット(タオル)を借りてもよい。


ポテト、ランチ限定のハンバーガー、有料のコーラでハンバーガーセットを自作。
コーラの缶を見てみると、船・飛行機用の特別仕様らしい


寝ている間、外国人が二度ほどプールに浸かっているのを見た。(サントロペと比べ)こっちの利用者は外国人が割と多い。
時期も時期なのか、プールサイドでくつろぐ人は多かれど、プールそのものを利用する客はとても少ない。
とはいえ、せっかく水着も持ってきたので、部屋へ着替えに戻り、入ってみる事にする。


例のプール(画面中央奥)




…気持ちええ……




なんか時おり好奇の目で見られている気もするが、そんな彼らを度つき水中用ゴーグルで見返す優越感は格別だ。
むしろ青空の下、ジャグジーつき温水プールでのんびり過ごす幸せをアンタ達にも分けてやりたいくらいだ(@野原ひろし)と思った。
という事で、このプールはオススメです。シーズン過ぎてたから温水プールになったのかは定かではありませんが、とにかく気持ちええです。


ところで、11階に上がると船のシンボルとも言える巨大な煙突が、眼前に迫ってくる。
この煙突のことを ファンネル と呼ぶ。


どうもファンネルです

コスタの船舶は黄色のファンネルが目印となっており、それは会社のロゴにも表れている。
黄色いファンネル。そう、ヤクト・ドーガだ。きっと社長がギュネイ=ガスのファンなのだろう。
クェスのファンには今まで生きてきて出会った事がないので、おそらくこの仮説は正しい。



海上の治安は万全だ



海原を望む






島が見えてきた!


港も見えてきた!


時間は午後3時。入港から3時間半が経過している。
観光名所が点在する東舞鶴へは電車などで行けるが、今回は船の上でゆったりと時間を過ごしたので近場を巡ることに(なお降りるまで東舞鶴だと思っていた模様)。
クワ子さんは船内(というかキャビン)でのんびりするらしいので、例によって放置して一人舞鶴の地へ。


あおりロマンチカ


ぼっちロマンチカ


にぎやかロマンチカ







飛行船を足止めするアイテム

船の上もそうだったが、こちらも落ち着いた雰囲気。
左手(北東)には五老岳がそびえ、麓から徒歩60分で展望台があるスカイタワーへと到るらしい。走れば20分くらいだろう(適当)。

しかしタワーからの眺望も捨てがたかったが、反対方向には「とれとれセンター」なる市場がある。
ここまで港っぽい感じを満喫できていなかったので、そちらを訪れようと思う。だいたい埠頭から500mくらい。走ればすぐ(適当)。




『舞鶴港とれとれセンター』
隣の道の駅には海軍および海上自衛隊グッズもあるので二度おいしいぞ。



海の幸に目移りしていると、



なぜかクワ子さんがいた。
言ってる事とやってる事が違う。お前は東方仗助か。



海鮮焼きが登場。イカを一杯追加して2300円

寄港地での通算三本目(境港で二本)となるイカ焼きに舌鼓を打つクワ子さん。
ほんとイカ好きだなコイツ。その執念は評価するぞ。






雰囲気と美食を楽しんだあとは帰り道。穏やかな漁港の雰囲気が、旅の終わりを感じさせる。
夕日があまりにも美しい。しかしもう間もなく沈み、やがて新たな朝を告げにくるのだ。



前述の「気持ちいい」椅子

「ああ 明日になんかならなきゃいいのに」―これはとある名曲の一節である。
もう、うどんくらいしか食べる気がしない。





まぁ結局いつものブッフェなんですけど。そしていつも通り肉が多い。
初日が大荒れだった事を思えばなんと落ち着いた食事だろう。久々のチョコケーキも、空気を読んだ控えめな甘さだ。



長く短かかった旅の締めくくりはデッキ9でマジックショーを。トランプやロープ、ボックス等を用いた手品が一通り堪能できる。
マジシャンの前にはテーブルに置かれたショットグラスとボトルが。上からカップで蓋をし、ハンドパワーを送ればあっという間に位置が入れ替わる。
すごいテクニックだ―そう思っていると何も入っていないはずのカップからボトルがもう一本現れた。思わず拍手を送る。アシスタントが増えた分のボトルを回収していく。かわいい。

旅は夢のようなものだ。いつもと違う場所で、人は素敵な魔法にかかる。またボトルが増えた。

しかし、どんな夢もいつかは醒めるもの。いつまでも微睡(まどろ)んでばかりもいられない。瓶めっちゃ増える。
アシさんめっちゃ怒ってる。かわいい。

正直このくだりはかなり長い。一緒に観てたお客さんも「まだやるんかい!」と思っていた事だろう。だかこのくどさが心地よいのだ。
しかしかなり粘った感のある瞬間移動マジックもついに見納め。新しく始める為には、一度終えるしかないのだ。それは当然の事なのだ…
まだ夜は長く他のイベントもあったが、何しろ明日の朝は早い。マジックを見届けた後は、余韻を胸に部屋へと戻った。



下船説明会でも述べていたしクルーズガイドにも記載されていた事だが、スーツケースは深夜12時までにタグを付けて部屋の外に置いておかなければならない。
この作業を終えれば、あとは貴重品や精密機械、そして明日の着替えを詰めたリュックが残るのみ。

最後の夜が終わろうとしていた…




謎肉で締め
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17/12/23 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~四日目・福岡~

2017-12-23 15:09:46 | クルーズ旅行2017


◆福岡編◆





これは酒酔いなのか、船酔いなのか、分からない。
ただいつも通り、気持ち悪さで目が覚める自分がいた。もっとも、初日からすれば慣れてきた方だとは思うが。

ジムに行ってみたが人が全然いない。その理由は本日の下船時間の早さと、滞在時間の短さからだろうか。
釜山からの帰りとなる為、博多港においても8:30から入国審査があり、全員参加。そして一度下船すると10時ごろまで再乗船はできないとの事。

と言っても8:30までに船を出なければならない、という訳ではないので、とりあえず朝食を済ませる事にする。
しかしクワ子さんが準備に手間どり、ジャルディーノにたどり着いたのは9時前。ベーコンやゆで玉子、パンケーキが全滅していた…
もう今後、牛は放っといて一人でも朝ごはんを好きなだけ食べるんだと心に誓う筆者であった(朝食あと2回しかないけど)。





船はクルーズセンターに停泊する。
釜山ほどではないが妙に長い通路を抜け、簡易入国審査へ。10時手前にやって来たが、この時間が一番混んでいるとはスタッフの弁。


二宮さんも歓迎しています。
※肖像権の関係で画像を加工しております。







はるばる来たぜ福岡。やっぱ日本最高。日本語は世界の宝。一生ひきこもるもんね。





町中にある水鏡神社。大宰府は行ってないので、二つの意味で有難い。
ちなみにここは天神の地名の由来になったそうじゃ。







田舎者の性分なのか、大都市に来るとムダに緊張するし、謎の感動が起こる。こういう時、なんか得した気分だ。
さすが博多。飲食店がどれも魅力的だ。方言による煽り文句もキレがあり、なんというか華丸ワールド全開だ。
しかし目指すべき店は、この栄華咲き誇る歓楽街からは少し離れた所にある。




※イメージ画像

今回のクルーズで唯一、昼食の予定をここぞと決め、楽しみにしていた店―とんこつラーメンの『魁龍』だ。
めざましテレビかなんかで「臭いラーメン屋」として紹介されているのを見て以来、気になっていた。
テレビの、しかも朝の情報番組でハッキリ「くさい」と名指しされるという衝撃。臭ってもこないのに、嗅覚が刺激される。


しかし天神方面から歩いてみると、事前に想定していたより大分時間がかかる事が判明した。クワ子さんの視線がこわい。


目がコワイ

博多駅からであればまだしも、まだ中洲に差し掛かったあたりでは距離的に厳しい。ここはタクシーを利用する事にした。
なんといってもここ博多での滞在時間は8時間(乗船時間などを考慮すれば更に短い)しかないのだ。

なぜか地元の運転手に道順を説明する筆者。渋滞と赤信号で牛歩状態のタクシー。上がり続けるメーターにビクビクする筆者。
そんなこんなで料金にして1730円分くらい走り、タクシーは遂に目的地に着いた。



どトンコツラーメン『魁龍』


キャラクターは…ブタだ。
カ○リューではない。

のれんを潜ると、鼻孔を突き抜k…臭ッ!
早速、先制の右ストレートが炸裂する。ジャブとかじゃないんだ。もう右ストレートなんだ。
鼻の情報量は既にキャパオーバー。そこで店内に目を遣るとまず飛び込んでくるのは、壁一面の有名人のサインだ。


武田ゾーンを回避した奇跡の一枚

ソフトバンクホークスの武田翔太選手。芸人の皆さん。大泉洋さん。武田翔太選手。
リリー・フランキー氏(+おでんくん)。国枝慎吾選手。武田翔太選手。武田翔太選手。etc...
あと武田翔太選手。

視界もパンク寸前だ。メニューに意識を集中する。「魁龍ラーメン全部のせ」―これだ。
なんかメニューの近くにSBH選手のフィギュアがあったような気がするが、気のせいだろう。




いよいよ待ちに待った「臭いラーメン」が降臨あそばれた。
やはり実物を目と鼻の前に出されると、迫力が違う。ブタって煮込み続けるとこんな臭い出すんですね、っていう臭いだ。まさに臭いの向こう側だ。

まずはスープをすする濃い!
思わず濃い!臭いからくる期待値に全く遅れをとっていない。どトンコツの名は伊達じゃないという事か。

豪快に細麺をすする。自分は、北陸の味8番らーめんを母乳代わりに育ってきた生粋の太麺派だが、ここではそんな個人的嗜好は些末なものだ。
一口飲めば濃厚さが口の中に溢れ出すスープである。麺と絡まれば、それはもう暴力的な旨さだ。
具材を全てさらい、替え玉を流し込み、ギョーザをつまみに、なおもスープを飲み続ける。

飲み干した器には、他のラーメン屋ではお目にかかった事のない沈殿が残っていた。
これはとんこつ(物理)なのか。レギュラーソリュブルコーヒーを飲んだ後のクレッセントみたいなやつか。
何はともあれ貴重な経験ができた。ありがとう魁龍。
あなたはまさしくどトンコツだった。


帰りの車線は道が空いており、行きの半分以下の運賃で博多駅に到着した。
おみやは構内で購入。大正義『にわかせんぺい』をはじめとした定番・上等な菓子が多く、目移りするが困りはしない。
惜しむべくはやはり滞在時間が短い事だが、次の行き先、舞鶴への航行ルートの長さを考えれば仕方のない事なのだろうか。


ハロウィンの飾りも上等だ



帰還。2日目で気になっていたイベントを概ね消化してしまったので、少し持て余し気味。
よく言えば時間に縛られないという事でもあるので、改めて船内見学に出かけてみる。



おなじみ『ピッツェリア~』でのケーキ食べ放題、そしてサンドウィッチ。
具のサラミはブッフェにも出てくるが、それ単体だとネットリしつつ塩辛い。
しかしパンで挟む事で良い塩梅となり、文字通り何個でも食えるカンジになるのだ。



おやつを終えてプールへ出てみると出港のイベントが行われていた
(※プライバシー保護のためボカしてあります。決していかがわしいコトをしている訳ではない)


ボカし過ぎて判然としないが、ダンスを踊るイベント(たぶんYMCA)っぽく見える。


9階には記念品やブランド品などのショップ、スパ施設、二つの有料レストラン、そしてスイーツを堪能できるカフェなど各種店舗が目白押しだ。
そんな『カフェテリア』では、オリジナルのチョコレートやクレープ、アイスなどを、船内では比較的手ごろな価格で味わう事が出来る。
マカロンは値段表記が無かったが、聞いてみたところ3個入で5$、5個で7$らしい。12個セットもあったがコチラは聞き逃した(やくたたず)。





クワ子さんとシェアしたアイスクリーム。3色だったかな?


『図書室(&インターネットカフェ)』とされている場所は、2017初期の旅行記では「本が一つも無い!」などの報告で溢れていたが、
今回のクルーズでは一応、申し訳程度ではあるものの蔵書が確認できた。石原慎太郎の『天才』など新しめの作品もチラホラ。
余った分の本棚?は、他施設・サービスのプロモーションとして利用されていた。これはこれで良いかもしれない。




御存じ湊かなえ先生の『リバース』もあるよ(『チャップリン~』の左)



夕方頃はケーキを食べてたデッキ11『ピッツェリア・カプリ』。
名前の通り、その本領は専用釜を使って焼き上げられる特製ピザである。
船の上で本格的なピザが食べられるとあれば、お金を払ってでも体験したいという事で、乗船前から目的の一つとなっていたお店だ。
一枚7ドル(+サービス料15%)。メニューはかなり豊富で、更にオーダーメイドのピザも作成可能。例によってメニュー画像が無くてすまない。



中ではクルーの皆さんが誕生日パーティーをしていた。
日々、同じ船で寝食を共にする仲間たち。もちろん祝い事だって一緒だ。
微笑ましい光景を眺めていると、注文したピザが運ばれてきた。




…でっけぇ…

まず「話が違う」と思った。いや何も間違ってはいないけれども、そのくらい冗談みたいに大きいピザなのだ。
最初の一切れで、もうお腹はパンパンだ。おかしい、こんなに早く胃袋が限界を迎える筈はない。どうしたというのだ、俺の肉体は。


参考写真

こんな時に限って船は前後に大きく揺れ、胃と心を激しく掻き乱す。「やっぱピザにはコーラじゃないのか」などと余計な事が浮かぶのも限界のサインだ。
しかし(アホの)王として民衆に弱い所を見せる訳にはいかない。すでに胃袋は指先ひとつでバーストしそうな状態ではあったが、おくびにも出さすピザを食らう。
二切れ目からずっと限界だったが、何とか一枚を平らげた。苦痛を悟られぬよう、気持ちスマートに振る舞って店を後にする。

しかし限界は限界だ。まっすぐ部屋に戻ろうものならば、それは即ち、死。(社会的・人間的に)
どこか身を休める場所が必要だ。



二度目の夜景。ちなみにプール階(デッキ11)上の通路が、初日に船酔い克服トレーニングをした場所


ソファーで横になる。寒い位の夜風だが、本当に心地よい。極限状態の中でもたらされる“癒し”は本当に気持ちがよいものなのだ。
道程を振り替える。思えば寄港地めぐりも、地元の金沢を抜きにすれば明日で最終日だ。

釜山の街中を走り回りながら「まだ半分以上あるぜウェーイ」とか考えていたが、気づけば終着点は近づいている。
しかし、ここまで4日間の出来事があっという間に過ぎ去ったというのならば、それは楽しく過ごせた証しだろう(急な老化で無ければ)。
どんな旅にも、どんな事にも終わりは来る。しかし終わりを身に感じた時、そこからの出来事はより一層輝きを放つのではないか。
よし、今から一瞬一瞬を大切にしよう。時間をムダにしない為に。そして次に何ができるか、考えてみた…




考えてたら眠くなってきたので寝た。
~つづく~
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17/12/22 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~三日目・釜山~

2017-12-22 23:30:15 | クルーズ旅行2017


◆釜山編◆






この日は他のブログではほとんど言及されてなかったモーニング(朝食)を注文してみた。
もちろん前日にオーダー(チェックシート)をドア前に引っかけておく事が必要になる。サービス料は不要。
起きたばっかりだろうから、軽めにクロワッサンとホットチョコレートを注文してみた。
7時ごろ、ルームサービスの人がドアをトントンする。モーニングコールにもなるわけだ(起きてたけど)。
そして実食。


多いよ!
※写真ではラス1になってたので元の状態に復元しました


ここではチェックシートを塗り潰すとパンが4つ運ばれてくるらしい。くれぐれも気をつけろ!
どうやらブッフェで見かけるクロワッサンと違いはなさそうだ。他にもブッフェにあるものはそのまま出てくる可能性は高いだろうから、覚えておくと便利かも。

そしてポットになみなみと注がれたホットチョコレートは…白かった。
いやホットミルクだこれ!

これは完全なオーダーミスだ。ココアが品切れ(しかし報告はしない)という可能性も捨てきれないが。
しかしよくよく振り替えってみると、クルーズ中のオーダー間違いはこの一件だけだった。思ってたよりしっかりしてる。
まぁ残念ではあったが、手元にコーヒーがあったのでカフェラテにして減らしていく事にする。問題はそっちじゃない。
お前だミカァ!


(※クロワッサン→三日月→ミカ)

起きてすぐパン4つはなかなかキツい。あと夜中あたりから微妙に船酔いもきてる。
おそらくは「足りないより余る方がよい」という船側の配慮だろうが、こうやって出されると全部食べないと申し訳なく思ってしまうのだ。
結局、そう大きくないクロワッサン×4に15分くらいの時間を費やした。ミルクは不本意ながら少し残した。
有効かどうかは分からないが、オーダー票にはハッキリ「1!!」と書くのをオススメしたい(反映されるかは不明)。


朝食は初日以来の10階「ジャルディーノ」へ。
基本的にブッフェスタイルが好きなので、以降はここを主戦場とする事になる。


ジャルディーノMAP。実際のビジュアルは他のブログなどを参照しよう(丸投げ)

店内は図の通り、食事が並べられた二本の通路を挟んだ形で、飲食スペースが設けられている。ぐるっと周れる感じだ。
基本的には両通路とも同じメニューが並ぶが、片側では売り切れ中の食べ物が並ぶなど、チェックしておいて損はない。
実際、今回の朝食でもハッシュドポテト、鮭のグリル、そして炊きたてのご飯を発見できた。
なお無料のジュースが提供されるのは朝食時のみ。りんごジュースは「水道水」が顔を覗かせるが、オレンジの方は全く気にならなかった。

当然と言えば当然だが、朝食らしいラインナップに。しかし肉・魚類は依然健在だ(写真は余りにも写りが悪かったので省略)
豚ハムと「グリルドのカレイ(原文まま)」がイイ感じ。なんか声に出してみるとハライチのネタみたいな語感だ。
語感といえば他にも「ヤッサイイタメ(野菜炒め)」とかの絶妙なカタコト感も心地よい。





前回、下船はデッキ3とお伝えしたが、釜山の場合はデッキ5になる。
これまでのように橋を掛けて港に降り立つのではなく、直接ターミナルに接続するのだ。


「コの字」の、もの凄く長い通路を抜けて国際ターミナルの中心へ。
近代的な造りだが、やはり日本とは違う異国感がある(異国なんだけど)。


今回の旅は買い出しがメインだ。とりあえずキムチ・ラーメン・おかしを買って帰る。
税関で食料品は没収されるらしいので、おそらく配達になるだろう。

そしてここが重要。このミッションでは一切の交通期間を使わない。何故だ。
いやタクシーとか安いらしいから使った方が絶対いいんだけど、コミュニケーション能力とか、予算配分とか(資金7000円くらい)で断念した。
なぁに歩けばいいさ。刑事(デカ)は足で稼ぐもんさ。町並みを楽しめばいいさと自分に言い聞かせて。

この判断が重要、というか重大な事態を招いたのは言うまでもない…



「徒歩でもなければターミナルの外観を悠長に撮影する事も無かったろう」と自己弁護。
この時はターミナルから無料バスが出ている事など完全に忘れていた



ターミナルを出て、いよいよ釜山の町へ。さらっと流したが、ターミナル出口を探す時点で15分くらい経過している。やばくないか。
辺りを眺めてみる。そこらじゅうがハングル。もう少し日本語か、せめて英語の表記があるのかと思ったらハングルだ。これがロスト・イン・トランスレーションなのか。
案内MAPも、町の中心部あたりだと日本語が併記されてたりするが、そうでないものも多い。というか日本と比べMAPがそもそも少なかった気がする。

海沿いは撮れ高に不安を感じてきたので、トンネルを抜けて町中を目指すことに。

非正規ルート感がすごい。むしろアングラ感がある。


人間の像


家が沢山ある風景


十字架のある建物


やたらソファーなどの家具が充実してる通りを進む。なんかたまに妙に臭う。今のとこ日本語はレストランで一度見たきりだ。
歩き始めて30分くらいは経ったろうか。喉も渇いてきた頃、ふと気になってコンビニへと立ち寄る。セブンってどこにでもあるんですね。


本場のロッテは飲み物も扱うらしい。「2%」という商品名のようだ。
果汁が2%なのか。だとしたら何故2%程度を商品名に取り入れるのか。疑問は深まるばかりだ。味はさすが安定のピーチ味。


ところで韓国のコンビニは日本のものと違い、基本的には雑誌コーナーが無いようだ。というか本屋自体一件しか見かけてない(なんか日本の女性誌がそのまま置いてた)。
なんてこった。これでは地元のエロ本を買って楽しむという海外旅行ならではの醍醐味が達成できないではないか。어머니!
(あとで調べて分かったが、韓国ではワイセツ商品の製造・販売は違法らしい。というか海外からの猥褻物の持ち込みも違法らしいので結果オーライだが)



ドッグファイト


キャットファイト


水分も補給したところで暫く歩き続けるが、「この方向に進めばその内、着くだろう」と思っていたスポットを何点かスルーしている事に気付く。
というか少しずつ大通りを離れているような気もする。暗雲が立ち込めていく。このプラン自体はなから暗雲の中を突き進んでるような気もするが。

一応、ここには行ってみようと思っていた建物がある。ロッテが運営している大きな施設だ。ハングル文字を恐れる筆者にとって「LOTTE」の5文字は安定のスペルなのである。
LOTTEはどこだ。LOTTEを出せ!不安と疲労、そして焦燥に襲われるなかで必死にコンクリートジャングルを分け入って進む。そしてそれは目の前に現れた。



LOTTE!LOTTEじゃないか!



光が差した瞬間であった。

陸橋を越えて線路を抜け、さらに光を求めさまよう。なんか2時間くらい経過してた。
いつの間にかデカいLOTTEが視界から消えていたが、それでも歩き続けた。そこは確認しようよ。
しかし突如、LOTTEは再び我が目の前に現れた!



絶対に夢の国

なんかさっきのと比べて背が縮んだ気もするが、外観がひたすら賑やかなので最早そんな事はどうでもよかった。やっと涼める!
このロッテマート、一階分が「イオンモール」で言うところの「イオン」くらいの広さの敷地である。専門店抜きくらいの。
1階はスーパー、2階は家電など、そして3階にはこの間破産した「トイザらス」が入っている。もともと広いお店だか、ここもかなりのもの。

ポケモン、3DS、シルバニアや妖怪ウォッチ、ワンピースにベイブレードなど日本のおもちゃが非常に多かった。戦隊モノのコーナーもあったかな。
ガンプラコーナーは何故か00と三国伝を推していた。三国伝の方は日本では扱ってるトコが少ないので試しに購入してみても良かったかもしれない。
そういえば、この階で児童書とか図鑑みたいなものは見つかったが、結局ここにも本屋は無かった。この国では焚書が始まっているのだろうか。前述の本屋も地下だったし。


この辺りで安定した無料WIFIが利用できるようになったので、配送方法について調べてみる事に。どうやら郵便局のEMSが早くて便利っぽい。でも高ぇ!
しかも定番のキムチは保存状態の点で不安が残る。重いからその分送料もかさみそうだし。

配送―ここにきて結構重大な問題を認識、というか失念していた。思い返せば郵便局もどこか分からないので、少なくとも一軒くらいは確保しておかなければ。
それにしたって時間がない(現在2時くらい)。とりあえず港へ向かうルートでいこう。歩幅は広がり、気が付けば駆け出していた。



まずは南だ。多分きっとそうだ。しかしどっちが南だ。
素直に来た道を戻ればいいのかもしれないが、市場のひとつも見つけていないのでそれは厳しい。
建物の配置など、記憶を頼りに南っぽい方角を推測する。ロッテマート前はかなり道が分かれているので、選択ミスが命取りとなりかねない。


唯一、復路で撮影できた街並み。こっから言い訳タイム

ぶっちゃけこの辺からほとんど走り回っていたので、写真もほとんど無い。
しかしながら現代的な建物のすぐ近くに地元感あふれる店、少し怪しい店々が点在する様はとても印象に残った。光と影が同居してる感じだ。
急ぎながら、しかし「かがやき」っぽい配色のパトカーに怪しまれないよう、コンクリートジャングルを突き進んだ。


怪しまれそうなのに写真なんて撮れるワケないだろ、おっかさん!

途中、偶然にもソミョン(西面)の地下街を抜けることができたのは幸運だった。
若者向けの店が立ち並び、この時ばかりは歩いて街ブラを楽しんだ。でもやっぱり写真がないんだ、申し訳ない。
ちなみに結局入店しなかった方のLOTTEビルはこの近辺にあり、その名を「ロッテ百貨店(デパート)」という。
そして帰国してから検索した結果、自分が辿り着いたのは「ロッテキッズマート(釜山店)」だった事が判明。超納得した。


マジで何も撮れてないので半月斬(@キム)で繋がせてください

乗船時間までに品物は見つかるのか。配送方法は?ていうか港に間に合うのか!
時間は4時過ぎ。港っぽい景観を目指し歩み(走り)を進めると、見慣れた船体が!ただいま!


これもぶっちゃけ翌日(福岡)の写真なんだ


私は帰ってきた。しかし時間がない。お土産もない。疲れと思い出以外の何が残ったのか、逆に聞きたいくらいだ。
比較的wifiの通りそうなターミナルに一旦戻り、ネットで情報を収集すべき。そう考え、戻ったターミナルで、ある事を思いつく。

「よく考えたらここで全部揃うんじゃあないか」、と―。


記念品売場、いわゆる土産屋は3階にある。ちなみに1階は駐車場なので、施設は概ね2~3階に集約されている。
ここを選んだのは品揃えだけでなく配送の手配もやってくれるんじゃないかという期待からであったが、その答えは更に斜め上をいっていた。

「ここで買ったものは船に持っていっていいよ!」
寝耳に水か。


そんなこんなで、土産屋でキムチとおかし、同階のセブンでラーメン(土産屋に辛ラーメンしか無かったので)を調達した。
今回、持ち込みに関しては店員・コスタスタッフ・ターミナルスタッフの三者から「問題なし」のお墨付きを頂いたが、
原則不可である事は明記されているし、今は「暗黙の了解」かもしれないが、今後は厳しくなる可能性も無くはないので
気になる方は入港後、ターミナルを出る前に確認をしておくと良いだろう。



問題が一気に解決し、重い荷物をキャビンに降ろした途端、安心からか疲れが襲ってきた。

そもそも、ずっと走りっ放しだったので、のんびりしに来たハズなのに疲労がピークに達している。こういう時は肉と酒に限る。
なんと今夜(いちおう次の日も)は、10$でアルコール飲み放題の「「」という催しがあるのだ。




肉は満ちた。あとは酒だ。

、という位だから、飲める時間帯は19:00~20:00(入店から1時間)と決まっている。
会場は「エノテカ・ヴェローナ(船内マップにはヴェローナ・ワインバーと表記)」。昨日、船長と記念撮影した場所だ。


もちろん全体の雰囲気が味わえる写真などあろう筈もございません

ワインバーでは、ピアノ演奏が行われていた。席はほとんど埋まっていたので、若干目立つテーブルに案内される。
他より背の高い椅子に腰かけ、老ウェイター(平時はここでソムリエをしている)からメニューを受けとる。


画像ブレブレだが、まずはピニャコラーダから。ウォッカとココナッツのお酒。
いかにもプールサイドに似合いそうなカクテルだ。


ビール(カールスバーグ)とベリーニ(ピーチのスパークリングカクテル)を経由し、ここでレッドブル(エナジー飲料)を注文してみる。
…が、やんわり断られた。ちくしょう、よく心得てやがる。お気遣いありがとう。
(※アルコールとカフェインの組み合わせは大変危険!)



そこで今度はラムコークを頼む事にした。そこまでしてカフェインを摂取したかったワケではない。ソフトドリンクっぽいのが欲しかったのだ。
ドリンクとは関係ないが、さっきから画像に写り込んでいるおつまみが美味しい。



最後を飾るのはモヒート、そして…ファンタだ。まさかのオレンジ。
「ファンタはグレープ」というのは日本人の誤った先入観に他ならない。でも締めのオレンジ美味い。



エネルギーを充分過ぎるほどに補充し、その日は泥のように眠った…(@桜木花道)





…かに見えたが、やはり船揺れで何度か目が覚めた。


見えたカニ
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17/12/21 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~二日目・境港~

2017-12-21 23:42:53 | クルーズ旅行2017


◆境港編◆



結局、船は日本海の荒波の中を夜通し航行していた。何故それが分かるのかというと、全然寝付けなかったからだ。
この日だけでなく、全日程を通して「夜中の船は大揺れ」というイメージが脳に刷り込まれてしまった。

洗面所で初日の衣服を洗濯し、寝室へと戻る。ベッドの上は比較的リラックスできるが、かといってすぐ寝れる訳でもない。
隣のベッドを見やる。この状況でぐっすり眠れるとは、本当に羨ましい限りだ、クワ子さん。





起床。クワ子さんは相変わらずぐっすり眠っているので、デッキ8のジムに行ってみる。
少し離れたところに更衣室があるが、初見時はトイレかと見紛うてしまった(中にトイレあるけど)。
船酔いと朝弱いのとで、100kcalほど消費しただけで満足してしまった。

ジャルディーノ(前日ディナー)は朝昼晩と営業しているが、朝の部は9時までなので11階の「グリルカプリ」で。
品数では劣るが、すぐ近くの解放感あふれるプールサイドに食器を持ち込めるのがありがたい。
(まぁジャルディーノからでも持っていけるんですけど、あっちより少しだけ近いからね!)
やっぱり水はゴクゴク飲める。


最初の寄港地、鳥取県・境港にはAM8:00に到着しているので、すぐにでも下船できる。
「○○時までに下船してください」みたいな事はなく、好きな時に降りてよいが、もちろん出港1時間~1時間半前には船に戻らなければならない。

船の乗り降りはデッキ3から。クルーズガイドの最終ページに全体マップが記載されているが、出入り口は書いてないので覚えておこう。
船内には、デパートとかにあるような全体マップ的な案内板がないので(サイドビューの避難経路図はあるけど)、クルーズガイドは必須である。
釜山以外では最乗船が可能っぽい。一旦荷物を預けたい時、少し散歩したい時など便利だ。
なお金沢港には徒歩圏内に程よい規模のショッピングモール(市民向け)があるぞ。





鳥取の港町、境港。
そう、サカイ・ミナトその人である。


『ガンダムビルドファイターズトライ』より


もちろんコイツとは一切関係なく、かの水木しげる御大を輩出した港町である。


ありがとうって伝えたくて


行く前は「一個人に経済活動を依存しすぎてるんじゃないか」などと懐疑的な自分がいたが、いざ行ってみると“鬼太郎”という一体感に包まれた通りは非常に居心地がよい。
先々にブロンズ像が立ち並び、お店だけでなくトイレの案内に至るまで鬼太郎ナイズされた町並みは、作品の世界観とも相まって非日常を感じさせるに充分だ。

そんな水木しげるロード、当然おみやには事欠かず、とりわけグッズ関連は魅力的。
お椀の風合いが美しい手作りの目玉おやじフィギュアや、幼女を狙うロリコンどもに効果抜群のバックベアードTシャツ(身長150cmまで)など豊富なラインナップだ。
個人的には店舗限定品の猫楠(猫おどり)Tシャツは最後まで悩みっぱなしだった。とてもカワイイので境港を訪れる人がいらっしゃったら是非お買い上げください。
(なおこちらは『猫楠 南方熊楠の生涯』という作品のもの。鬼太郎のキャラではないよ)

贈答に喜ばれるのは、なんといっても「目玉おやじの めだまプリントクッキー」だろう。パッケージも可愛いらしい。
目玉おやじデザインなお菓子は他にも、ぬりかべとペアになった煎餅(妖怪楽園)や、妖怪食品研究所で売られているインスタ映えしそうな本格和菓子などがある。
どれも甲乙つけがたいが、今回はコスパの点でクッキーに軍配が上がった。


図解・目玉おやじのひみつ。てかこのおやつチェックし忘れたー!


妖怪楽園は商店街からほんの少しだけ離れた場所にあり、独特の雰囲気を放つ。
ここだけのオリジナル商品(上記の煎餅など)も多いし、休憩もできるぞ。



あと、自分用に地元鳥取の砂で作られたフィギュア(ねずみ男)が何かビビビときたので購入。
ブロンズ像(しげるロードにあるやつのミニチュア版)と迷ったし、今になって両方ほしくなってきた。
ねずみ男といえば、アニメ三期の声のイメージが強い(一反もめんも)。鬼太郎と猫娘は四期イメージなのに。不思議だ。


ビビビのビ



AM2:30ごろに、バスで埠頭へと戻る。
もう少し滞在したかったし、他にも買っておけばよかったと後になって思う。
金沢発だとここが最初の寄港地になってしまうから、出費をセーブしがちになってしまうのよな…

帰りの荷物検査はかなりアバウトだ。地元スーパー「まるごう」で買った伊右衛門やいろはすの飲み残しが計500mlくらい透明袋に入っていた。
しかしそれらは何ら咎められる事もなく、お目こぼしを受けた。飲食物の持ち込みは原則禁止と伺ったのですが…



出かけた後は疲れもあるし、電池が減る。しかし二人でコンセント二つでは心もとない。よろしい、ならばタコ足配線だ。
そんな軽い気持ちで持参の三口アダプタ(たしか100円)をセットした瞬間、



バチッ!!

電流が走った。というか焦げた。
「表示電圧と10Vくらいしか変わらないし大丈夫だろう」とタカをくくった結果がこれだ。そして直後、クワ子さんが部屋の電気の一部が消えている事に気付く。

脳裏を駆け巡る「弁償」の二文字。冷静なふりをしてクワ子さんをなだめ、震える手で受話器をとり、フロントへと繋ぐ。
クルーを部屋に入れ、様子を見てもらう。しばらく待っていてほしいとの事。技術者を呼び、あらためて点検を行うのだろうか。不安は尽きない。
トイレの為、5階へと向かう。「部屋の一部」にトイレが含まれていたためだ。心配は治まらず「海外」「コンセント」「トラブル」など様々な単語で検索をかける。
請求がきたらどうしよう。損害賠償保険はきくのか。トイレに行ったのにスッキリしないまま部屋に戻ると、

電源が回復していた。
待っていてほしい、とはそういう事か。座して待てばよかったのか。
心配だったので、念のためフロントに再度かけてみた。「お金とか大丈夫ですか」と―。
先方からの答えは「(代金は)アリマセン」との事。こういう時カタコトだと微妙に安心できないが、現在まで請求は発生していない。


儚く散った三口タップ(故人)。
海外(外国船)では絶対に変圧器つきのものを使おう。
ゼ・ッ・タ・イ・だ!




安心したらお腹が減った。
朝食を食べたデッキ11「グリルカプリ」の逆サイドにあるピザ屋さん「ピッツェリアカプリ」では、ティータイムの時間にケーキ(+クッキー)食べ放題をやっている。
(ほぼ毎日。5日目の舞鶴では、昼間の寄港となる為か開店していなかったが)


とりあえずケーキを15個。わかりやすい味付けだ。チョコケーキが以外と甘さ控えめでよい。
さらなる甘党にはチョコ&バニラソースかけ放題もあるぞ。

その後ジムで250kcalを消費。ケーキ一個分にはなっただろうか。
ジム行く時の荷物って意外と多いので(ウェア、着替え、靴)、小さいリュックだと厳しい。



午後6時。ここからネオロマンチカは怒濤のイベントラッシュを迎える。


デッキ8『グランドバー・ピアッツァ・イタリア』
買っておいたミネラルウォーターをもらう時は、このコーヒーのオブジェを目印に。


まずは8階「グランドバー・ピアッツァ・イタリア」で行われるコンサート。
これはクルーズを紹介するテレビ番組でもよく目にしていたので是非生で聴いてみたいと思っていたイベントだ。


これ一本で一日分の糖分がとれる(笑)。
「Pear」と書いてあるが、梨というより水飴入り砂糖水だ。



スペインのテノール歌手・アルベルト氏。「マイウェイ」や「トゥーランドット」など曲目は多岐にわたる。
この日はテレビで披露してた「アマルフィのあれ」を聞けなかったが、それはまた後日。



その後は同じ会場で船長主催のカクテルパーティー。
各部門のチーフ的な人々、副船長などが紹介され、最後にキャプテンが登場。なお船長の方はテレビでよく見た小さめの人ではなかった。
この際、無料のカクテル?が振る舞われるので、遠慮せず頂こう。


写真の船長っぽい人が船長

挨拶が終わると、グランドバー奥「エノテカ・ヴェローナ」で船長との記念撮影ができる。
例によって現像には料金がかかるが、デッキ9「ガレリア・フォト(船内マップにはフォトギャラリーと記載)」で写真の確認ができるはずだ。



フォトショップ『レガリア ガリレオ ガエリオ ガレリア』
初日のイメージ写真、下記ガラナイトでの一枚、あと神出鬼没の撮影クルーが撮ってったやつとかが貼り出されている。




食事まで時間があるので、気になっていたカジノへ行ってみる。記念撮影をしていた部屋の逆サイド(あるいは隣)にあり、グランドバーからは直通だ。

ルーレットとブラックジャックやポーカーの台が二つずつ。あとはスロットマシーンが中心だ。コンピュータ相手のルーレットやポーカーも。
ゲーセンで見かけるメダル落としゲームも2台だけあるが、ここのトークンは一枚25¢(=4枚で¥100強)もするので中々スリリングだ。

スロットマシーンは、コスタカードを挿入・登録する事でのみ、勝ち分を払い戻す事ができる。機械から直接ドルが溢れ出すなんて事はないぞ。
とはいえこのシステムを知らなかった初日は、2ドル→2.5ドル(小っさ)と一時期勝っていたにも関わらず、ゲーム終了する事もできず無一文になるしかなかったのである。
まぁ遊びと割りきっていたので2ドルで充分に楽しめたとしよう。軍資金はまだ3ドル(少なっ)あるし。



さて、クルーズ船には毎夜テーマが設定されており、今夜は唯一の「フォーマルナイト(ガラナイト)」だ。
パーティーへの参加、そしてこれから向かう9階のメインレストラン「ボッティチェリ」においてはドレスコードが設定されている。
ドレスコードはあくまで目安で、必ずしも遵守しなければならない訳ではないが、フォーマルナイトでのスーツ着用率は他のテーマの時を遥かに上回る。
ちなみにデッキ9の有料レストランはテーマに関わらずフォーマル衣装が原則である。

そんなガラナイトの日は、「ボッティチェリ」のコース料理がグレートアップするらしいので、行ってみる事に。


食べたいメニューの番号を紙に書くシステム。備え付けの鉛筆はめちゃ薄なのでペン持参推奨。
メニューは何をどれだけ注文してもよいという事前情報だったが、メイン料理は一人一皿、複数注文不可だった。



牛肉のたたき


スープとニョッキ


肉料理(パイ包み的な)。ロブスターのハサミを付け合わせのパスタとトレードした


デザートのババなんとか(画像右)。酒がすごい効いているので、弱い方は注意。

夕方のケーキが胃にステイしていた事、そしてクワ子さんが大量に頼むクセに小食な事が重なり、お腹はパンパンだ。
初日の揺れ方をしてたら間違いなく吐いてた事だろう。


食べ物を腹いっぱいに詰め込み熟睡といきたいところだが、船はまだ眠らない。

「バーレスク」なる今クルーズ中でも一際セクシーなショーだ。行くでしょう。
クワ子さんが寝たのを確認して、夜の劇場へ。道中では「セクシーなショウなんですって」「行きましょう」みたいな、自分の脳内そのまんまな会話が聞こえてくる。


9階のディスコは撮影不可(※)っぽいので稚拙ながらイラスト(しかもうろ覚え)で。
(※「カメラに×マーク」がモニター上に写っていた。文字は判読できなかったので、もしかしたら「フラッシュ禁止」なのかもしれないが)


ありがとう。
CEROでいうと多分BかCくらいだと思う(主観)ので、子供連れには厳しいかもしれないが、それ以外は安心して観てほしい。
セクシーだが決して下品な感じじゃないぞ!
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17/12/20 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~一日目・金沢~

2017-12-20 00:36:01 | クルーズ旅行2017
※ここから記事がかなり長くなります。





そんなこんなで当日を迎えた。大きなイベントのある日は緊張感からだろうか、目覚めも早い。
一通りの整理整頓と身支度とを済ませ、準備は万端だ。クワ子さんとも合流し、長い旅が幕を開ける!

重いスーツケースを引きずり金沢駅に到着すると、クワ子さんが駅中を少し見たいと言い出した。なんでだよ。住んどろーが。
なお金沢駅構内には外貨両替所がある。もしもの時のためにドルやウォンといった現金に交換しておくのもいいが、それは前もって済ませてあるので、暇だ。


金沢駅から港までのシャトルバスは15分~20分に一本。金沢駅西口へ出てすぐ案内板があるので迷う事はないだろう。
値段は往復で500円。日をまたいでも使用できるので、地元民にも優しい。
だいたい東京インテリアを抜けしばらくした辺りで眼前に突然、大きな船体がその姿を現す(二回目)。

シャトルバスは船が停泊する戸水埠頭へと進んでいく。
乗船券(ウチではA4の紙)、健康フォーム、パスポートを準備してターミナルへ。ここでタグを取り付けた荷物を預け、簡単な記述を済ませる。
乗船前には手続きにかかった時間を計測してみようかと思っていたが、そんな必要もない位だった。書類の提示が続くが、慌てずに。

ターミナルの最後の方で、ドリンクパッケージの販売を行っている。1日or全日程の飲み放題プランや、お得なセットなど、クルーズガイドにも記載されているものだ。
ここで事前に計画しておいたミネラルウォーター(1L)5本セットを購入した。クルーズ初の出費、14.95$。
この時渡される手書きの紙をバー(デッキ8など)に提示すると、その都度ドリンクを出してくれるシステムである。おそらく前情報なしだと難解なシステムだ。
この辺りから外国人クルーとの接触が増えてくる。日本語ペラペラな訳ではなく紙も手書きで少し心配になるかもしれないが、ちゃんと手続きは成立しているので安心してほしい。
(日本人向けとはいえ外国船である事に変わりはないので、日本語が全く通じないスタッフも当然います。英語で応対されてもパニクらないように!)

最後に記念撮影。ただし現像は有料となるので、予算と相談して。
ターミナルを出ると目の前にコスタネオロマンチカが。そこで何故かバスに乗せられ、100mほど走行。
(この措置は金沢港のみ。他の港では長い通路だったりします)



バスから降りると目の前にコスタネオロマンチカが。やはりデカイ。パスポートを預け(あとで返却されます)いざ船内へ!
乗船後、最初に足を踏み入れるのは「デッキ3」中央。釜山以外では、この「デッキ3」から乗り降りするので、覚えておこう。
各デッキ(階層)にはそれぞれヨーロッパの都市名が付けられており、今回宿泊するのは7番デッキ「パリ」だ。
ドリンク受け取りやジム利用などで頻繁に訪れるデッキ8へ階段一本で行けるのは便利でありがたい。




まさかの最終日(しかも使用後)から画像を拝借

ようやくキャビン(客室)へと到着。
最重要アイテムであるクルーズカード「コスタカード」と船内新聞「today」、そして預けたスーツケースが置かれている。
ベッドに横になりたいところではあるが、その前に収納や備品、これからすぐ使う事になる救命胴衣のチェックを行う。
飲み水の評価については事前にネットで収集していた。個々人の評価というものは様々であるが、水に関してはほぼ満場一致だった。「くそまずい」と。
コップに水を注ぎ、口に含むまずっ。皆さんの意見は正しい。先に情報収集した先入観もあるかもしれないが、なんというか違和感がすごい。
しかし事前策は整えてある。ミネラルウォーターの登場である。これがあれば部屋に備え付けのお茶セットもおいしく飲めるというものだ。
(他には浄水器つきの水筒を使うという手もある。なかなか便利そうだ)

バスルームへ。床は木製なので、多少濡れても問題は無さげ。
歯ブラシ、クシ、カミソリは各自で調達。バルコニー以上から待遇が変わったりするらしいが、この辺りは体験者によってまちまち。

ボディクリームは二つもあったが、シャンプー類は全身に使えるという万能ソープが一つのみ(たぶん補充はされると思うが)。
洗髪には使い慣れた自前のシャンプー等を持参するのがよろしかろう。ちなみに石鹸はメチャクチャ長持ちする。確実に滞在中には使いきれない。


海っぽい色合い。
余らせても捨てられるだけなので拝借してきました。


ポットの注意書きに「下船前に動作確認するけど壊れてたら弁償ね(意訳)」的な事が書かれていたので先に不具合を見ておく。
「お湯が全然沸かない!故障だ!」と思ったが、スイッチのON/OFFを間違えていただけだった。こんなことで呼び出してごめんなさい。


さて、17:15からは避難訓練がある。
救命胴衣にはA~Eまでのアルファベットが振り分けられており(貼り付けられている)、避難訓練の際はこの表示と同じポイントへと集合する。
キャビンのドア裏側に対応するポイントの場所および救命胴衣の着用方法が記載されているので、目を通しておこう。
救命胴衣を着て指定のポイントへ。“D”の名を持つ者たちはデッキ9、ステーキハウス前に集合だ。
避難場所では、実際に避難する際の流れや救命胴衣に付属のホイッスルやライトの説明などを受ける。


デッキ5(5階)中央にはインフォメーションがある。ここに備え付けられている機械でコスタカードにクレジット登録ができる。
もし機械がカードを読み取らない時は、カウンターにかけあえば何とかしてくれる(らしい)ので何とかしてみよう。
このカウンターでは他にも、酔い止め薬や、クワ子さんが救命胴衣を脱ぐ時に吹っ飛ばして行方不明になったコスタカードなどが保管されている。
余談だが船内各所のタッチパネルは押す力がかなり必要なので、反応しなくても焦らないでほしい。



写真が見つかりません…


カードの登録を終え、最初の食事へ。
向かうのはデッキ10(10階)にあるブッフェレストラン「ジャルディーノ」だ。
コスタネオロマンチカには、夕食時に無料で利用できるレストランが三つある。
その中でメインで利用する事になると思われるのが、デッキ8にあるコース料理の「ボッティチェリ」、そして今回のジャルディーノだ。
こちらは営業時間内であれば基本的に出入り自由で、受付もなく、空いてる席に座ればよいというお気軽スタイル。
デザートだけ食べに戻ったり、なんならボッティチェリとハシゴしたっていいわけだ(実用性は不明)。

水やコーヒーは自由に飲める。しかし先程の一件があるので疑心暗鬼ぎみ。かといって何も飲まないわけにはいくまい。
コップに水を注ぎ、口に含む。飲み込む。

…あら、おいしいじゃない。この水…!
まぁ美味しいかどうかはさておき、キャビンで味わった違和感はほとんどない。これは嬉しい誤算だ。
きっと前の乗客がアンケートかなんかに書いたのだろう。「おいしい水をくださいできたら愛してください」と。ありがとう、前の客。
おそらくコスタ側でレストランの水だけは浄水処理を施しているのだろう。後日、別の場所で一度だけ「水道水クオリティ」のやつがあったけど。
コーヒーは事前情報通り薄かったが、水については改善されているようだ。ありがとう、コスタクルーズ。

そしてこれが記念すべき初ディナーだ。






このブログ映えしない色彩の盛り付けはクルーズ中続く事になる

バイキングって、ガッツリした肉料理はライブキッチンとかで提供される特別なもの、という認識がある。
しかしここでは逆で、焼いたり、揚げたり、煮込んだりした肉の塊がわんさか出てくる。その上でライブキッチンもある。
逆にサラダは少し貧弱かもしれないが、ここは肉祭り会場なのだと割りきれば即解決(?)。果物は豊富なので、フルーツ祭りでも即解決だ。

牛肉、豚肉、鶏肉、牛肉を順番に放り込み、ご満悦の筆者。しかしなんか気持ち悪い。
この原因は肉ばっか食ってるからではない(少しあるけど)。入店した時から何となく思っていたが…
この船、揺れすぎちゃあいないか!?


乗客に戦慄走る

結論から言えば、今回のクルーズでは初日の金沢出港直後が最も揺れが激しかった。
他の旅行記を見ても、クルーズ中「揺れ」のピークがいつ訪れるかは定かではなかったが、今回は金沢だったのだ。

それにしても、この揺れっぷりは問題だ。なんでみんな落ち着き払ってるんだ。
(けっこう揺れるくらいの会話はしている。しかし平常心で)

どうしよう。船酔いに苦しめられたなんて報告、どのブログにも書いてなかったぞ。
こんなのでこれからの6日間を生き延びる事はできるのだろうか(まさか初日がMAXとは思っていなかったので)。
まずはこの船酔いを何とかしなくては。船上の6日間戦争。目的は変わっていた。



どうするか?決まってる。トレーニングだ。
脳みそがグラグラと揺さぶられる中、助けを求めるように「乗り物酔い 予防」のキーワードを入力する。
やはりというべきか、三半規管を鍛える必要があるらしい。しかし間に合うのか…!

飛影は初めて暗黒武術会で炎殺黒龍波を放ったあと激痛に苛まれた。「もう右腕は使えないだろう」と言われる程の重症であった(回復したけど)。
その後、彼は短い大会期間中に修練を重ね、とうとう黒龍波を取り込めるだけの“器”を手に入れる事に成功したのだ―。船酔いもきっと同じだ。
酔いの感覚を、体に叩き込む。時に目を閉じ、時には後ろ向きにウォーキングデッキを歩き、曲がり角では立ち止まり、その場回転を行う。これを延々と繰り返す。
もし誤って手すりを乗り越えてしまえば、階下の床に叩きつけられるか、最悪、海に落ちて死ぬ。
(※なので決してマネしないでください)

10、いや20分くらいはぐるぐる回り続けていただろうか。胃液は逆流しかかっている。指先はチリチリする。口の中はカラカラだ。目の奥が熱いんだ!
しかし耐えてみせる。南方先生も「神は乗り越えられる試練しか与えない」と仰っていたし、奇しくも演じた大沢たかおさんとは誕生日も同じだ。
歩調も小刻みに、回転も勢いを増す。吐き気よ、来るなら来い!この私に乗り越えられなかったトラブルなど何一つないのだ…!!




その後盛大に吐いた。



月に吠える
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17/12/19 クルーズ船『コスタネオロマンチカ』(17/9/30発)~出発前日~

2017-12-19 23:34:15 | クルーズ旅行2017



そんなこんなで二ヶ月ほど前に代理店を通じ、クルーズ旅行を申し込んだ。
地元・金沢発の日本海周遊クルーズ。5泊6日の長旅だ。
なお、ここから先は文体がいつもと違うが、雰囲気的なものなので納得してほしい。

前述の通り、同行者には仮想嫁としてクワ子さん(※)を設定する事とする。
キャビンは窓が無いものの最も安い「内側」。二名一室での利用だが、ベッド増設により最大四名での宿泊も可能だ。
(※実際の同行者へのプライベート配慮として。素性は非公開だが、とりあえず筆者の母親ではない。ヤングじゃないし)

いろいろあって予約時点で貯金はほぼ無かったが、そんな状態から突貫で金策を進めた。
まずは基本代金。部屋代はヤング割適用時、二名で71,800円という一泊一万円どころではない安値だが、
ここに港湾税36,000円とチップ代15,000円(日本円換算。一泊につき13.5米ドル)が加算される。
港湾税は文字通り、船が入港する際に港に支払う税金だが、これが他社と比べても割と高い気がする。
そしてチップ代は、各種サービスを受ける際、乗務員に渡すチップの前払いのようなもの。
結論から言えば実際、この制度のおかげか個別にチップを支払う場面は無かった。
(まぁ最終的に払う払わないは個人の意思に委ねられるが)

上記の旅行代金12万+船内外の諸費用で計14万円ほどかかると推測。
半分はクワ子資本をあてにする(割り勘)として、残りは7万、余裕を見て9万の予算が望ましいと判断した。
貯金がないなら稼げばいいじゃない(アントワネット理論)。残り二ヶ月(強)で―。
そこには、来たるべき船旅をモチベーションに奔走する男の姿があった。




それからの日々はそう長く感じなかった。充実した時間があったのだ。
サイトの更新履歴を見ると、そんな中でサンドワームを生産していたりもしていた(出発前日に)。
とはいえ、あと一週間ともなると、期待と不安とが入り交じり、身震いさえ覚える。


航海の安全のため祈りを捧げるクワ子さん


不安に押し潰されそうになる筆者



当然といえば当然かもしれないが、台風がくればクルーズ旅はオジャンとなる。これは恐ろしい事だ。
よしんば出発できたとして、帰港までに何事もなく旅を終えられるだろうか。震えを止める術は無い。


祈りが最高潮に達したクワ子さん


不安が最高潮に達した筆者

かといってガタガタしてばかりいても仕方がない。荷造りについて考えなければならないからだ。
郵送されるクルーズガイド(小冊子)に必要、もしくはあると便利な道具がリストアップされているが、
それ以外にも各々が様々なケースを想定、準備し、必要とあらば買い揃えなければならない。
自分が前もって購入したものは、myシャンプーの容器、粉末のポカリ、そしてダイソーの「冷水筒(1.2L)」だ。
要するに頭を取り外せるペットボトルであり、偶然荷物の中にあった麦茶をコッソリ水出しする時などに便利。
(※飲食物の持ち込みは原則禁止とされているので、自己責任でお願いします!)



水筒用のポーチを同時購入しても200円!

さて、コスタネオロマンチカは「周遊クルーズ」の形式をとっており、例えば今回のクルーズならば
[金沢→境港→釜山(プサン)→福岡→舞鶴→金沢→…]という風にルートを巡回し続ける。
ツアーは5泊6日なので、出発日の5日前には金沢港に停泊する客船の姿を拝めるという事である。
不安を遮るため、そして気持ちを高めるため、視察に赴く。決してヒマだったとかじゃない。

その光景を見た人は口々に「急にマンションが建った」と形容するが、その意味が分かった。
そびえ立つ海の上の一夜城。まさに圧倒される迫力だ。


あれがネオロマンチカか…
(「あれがゴジラか」的な感じで)
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17/12/18 クルーズ日記はじめました(コスタネオロマンチカ編)

2017-12-18 22:37:57 | クルーズ旅行2017





そんなワケで、二ヶ月前ではありますが人生初の船旅(クルーズ旅行)に出かけました。
今年も残りわずかですが、最後の更新としてクルーズ日記をつけていきます。
(※なお普段はモンスター素材サイトです)

今回、乗船したのはコチラ。


コスタネオロマンチカ号

なにせ二ヶ月も前の出来事となりますので、多少あいまいになっている部分もありますが
ちょうどクルーズ船に乗ってみたかった人、気になる人、不安な人の助けになれればと思い、まとめる事にしました。
タイムリーさは皆無に等しいですが、ウチのサイトではいつもの事なので、気にせず突っ走りたいと思います。


ゴキゲンでフルーティーな鳥さん
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