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帯とけの枕草子〔二百六十七〕檜扇は
言の戯れを知らず「言の心」を心得ないで読んでいたのは、枕草子の文の「清げな姿」のみ。「心におかしきところ」を紐解きましょう。帯はおのずから解ける。
清少納言枕草子〔二百六十七〕ひあふきは
文の清げな姿
檜扇は、無紋、唐絵。
原文
ひあふぎは、むもん、からゑ。
心におかしきところ
非合う木は、無文。空枝。
言の戯れと言の心
「ひあふき…檜扇…桧の薄板を綴った扇…非合う木…合う木ではない…拒否すべき木」「ひ…非…否…卑」「木…男…おとこ」「むもん…無紋…無地のまま…無文…文よこさない男…無学」「からゑ…唐絵…唐風の絵が描いてある…空枝…空洞の身の枝」「から…殻…空…中身がない…むなしい」。
枕草子は、おとなの女たちの同感できることが書いてある。「をかし」と笑えればよし。それ以上のものではない。それ以下の無味な文でもない。
伝授 清原のおうな
聞書 かき人知らず (2015・10月、改定しました)
原文は、岩波書店 新 日本古典文学大系 枕草子による。