不安との向き合い方

2014-10-10 14:07:55 | 司法試験関連

3年前の記事なのだが、時期的に今読んでもらうのがいいのかな、と改めて思い再掲します。

受験生と不安は切っても切れない仲といって良いくらいです。試験前までは,「受かるかな,大丈夫かな」という突然の不安感と戦い,試験中も「大丈夫かな」とドキドキしながら問題と格闘し,試験後は発表まで「受かってるかなぁ」と不安になる。もう不安だらけです。

発表までの不安は,いくら完璧な出来でも実際に合格するまでは必ず湧き上がってくる感情なので,もうどうしようもないと(笑)諦めるしかないですが。

不安への対処法ですが,不安の発生原因によるな,と思います。あんまり勉強できなかった,しなかったからという場合は不安になのは当たり前ですし,自業自得。でもここに一つのヒントがあるかと思います。

不安を0にすることは不可能ですが,不安になった時,「いや,でも大丈夫」と強く思えるかどうかでしょう。どこまで強く思えるかは,結局「どれだけ頑張りきったか」という自負心しかないのではと思います。

何となく不安になるのは,「本来やるべき事をやっていない時」「本来取るべきではない態度を取っている時」だと思います。卑近な例で言えば,毎日勉強していても,やたら休憩を取る,休憩時間が長い,気分転換と称して受験仲間と長話をして過ごす,こういう事があった日は何となく「だらけてたな」感が強くなり不安になってきます。ましてやこれが日々積み重なれば不安になるのは当たり前。成らなかったら受験自体辞めた方がよい。

この手の不安感への対処法は簡単で,出来る限りやりゃ良いだけの話である。精神論になってしまうが,どれだけストイックになれたかである。大体不安感は精神の領域の問題なので,精神論になるのは当たり前だ。どれだけストイックになれたかの指標が,何時間勉強した,1週間人と話していないような生活だった,問題何問解いた,という結果なのである。これ以上は出来ない,無理というところまでやれば,やり切ったという充実感が不安感を上回るのである。

試験中の不安感も自分を信じる事ができるかどうかの問題。自分を信じれないから,試験中の自分のジャッジに不安になるのだ。本番では何が起きるか分からない。時間不足なんて可愛い方だ。そういうときは咄嗟に対応したり,「無意識レベル」で対応していく事が多くなる。「合格の作法」が徹底して身についていれば,このような極限状態での無意識の動作においても,それが出るので安心なのだ。そうじゃないと痛い目に遭う。スポーツと同じだ。一々考えて反応していたら間に合わない。咄嗟の反応ができるかどうか,それは普段の練習の賜物だ。勉強も同じだ。普段の勉強が,窮地に追い込まれ時に火事場の馬鹿力となって自分を救ってくれるのである。

Comments (2)
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