第4回予備試験論文式試験発表

2014-10-09 16:34:32 | 司法試験関連

今年は、基準点210点以上で、392人が合格しました。400人をちょい欠けましたね。

第1回は245点以上でしたが、今回245点で切ると、79人になってしまいます。第1回は245点基準で123人が合格したことを考えると、採点方法が変わっていない限り、随分レベルが下がっている、すなわち「かなり受かりやすい状況」になっていると言えます。平均点自体も177.8点で約18点下がっています。論文受験者数が1.5倍に増えているのでその影響でしょうか。

因みに昨年も基準点210点で381人、平均点は175.53点でした。奇しくも、245点ラインは昨年は78人(得点分布自体が昨年・今年でほぼ同じ)。392人は昨年比11人増ですが、今年の分布で381人できると、基準点が211点となるところでした。このような中途半端を嫌ったか、最初から210点基準で考えていた可能性が高いですね。

昨年と今年の結果から見るに、平均点175点程度、合格基準点210点ラインで調整、という当局の姿勢が出ているのかもしれません。そして人数はこの手法だと380~400人程度で調整するということでしょうか。これがとりあえずの「基本ライン」と言えそうですね。

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1回落ちた場合の注意点

2014-10-09 13:04:10 | 司法試験関連

第1回の予備試験合格者の中には、既に本試験で3連敗してしまった人が少なからずいます。今年の本試験において、「平成23年予備試験合格者 18人受験 6人合格」となっており、仮にこの12名が3年連続で本試験を受けているとすると、この12名は「三振」していることになります。平成23年度の予備試験最終合格者は116名なので、1割に相当する数です。もっとも、法改正により5年で5回受けられるようになったので、特に耳目を集めるような話ではないのですが、改正がなければいわゆる「三振」をしていることになります。予備組といえども、安心できないという現実があるわけです。

これは、予備試験組であろうが、法科大学院組であろうが実は共通の問題なのですが、1回目の本試験で落ちた場合、2回目に向けて試験対策の質的転換をうまくできない人は、3タテを喰らう可能性が非常に高いと言えます。これは勉強の量的問題はない、という前提ですが、要は質に問題があった=方向性を間違えているから落ちた、という場合、抜本的な見直しをしなければ、同じことを2度3度繰り返すだけになるのです。言葉は悪いですが、「無駄な努力」をいたずらに積み重ねるだけになりかねないのです。

ですから、上位ロー既修出身であろうが、予備試験組であろうが、本試験で1回失敗した場合、「抜本的な戦略の練り直し」が決定的に重要になってきます。既に「出自」は関係なくなります。従って9月10月の間に徹底した自己分析をする必要があります。「とりあえず」また勉強再開、というのは大変危険だということです。

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