ラスト・ミッション

最後のスペースシャトルのミッションがいよいよカウントダウンに入った。フロリダの天候に影響を受けているようだが，近日中に最後のフライトが始まる。シャトル引退の本当の理由は，１回の運航費用で約１０億ドル、維持費だけでも月額約２億ドルに達している点にある。完全にお金の問題で引退を余儀なくされた格好だ。「アトランティス号」による今回のフライトが最後ということになる。

アポロ計画，ボイジャー計画，スペース・シャトル計画というのはNASAの３大ミッションだと思うし，非常に夢と浪漫があった。気がつけば，夢のスペースシャトル計画も満30年を迎えた。しかし早いものだなぁ。学研の「ひみつシリーズ」で「スペースシャトルのひみつ」が出た時は，興奮したものだよ。

巨額の財政赤字問題でアメリカの宇宙開発政策は混迷しているが，オバマ大統領は，２０３０年代半ばまでに火星軌道への到達を目指す新たな有人宇宙探査計画を発表した。もっとも巨額の財政赤字が重荷となり、肝心の後継有人宇宙船計画のめどは立っていない状況だ。

このままだとロシア，中国に遅れを取りかねない状況に，アメリカ国内でも動きが出てきているようで，当分米国の宇宙開発政策の行方から目を離せない感じだ。

法科大学院別 論文対策講座 慶應義塾大学編

今年の法科大学院受験生向けに，「法科大学院別　論文対策講座　慶應義塾大学編　過去問分析講義+出題予想答練」と言う講座があるのですが（東京大学編，京都大学編もあります　https://e-shop.itojuku.jp/products/category.php?category_id=12718），慶應の「出題予想答練の解説講義３時間と論述検討講義２時間」を担当することになりました。よろしくお願い致しますです。

労使協定問題

東海地方までは梅雨明けしたらしい。関東はまだなんだなー。しかし子供の頃と完全に梅雨の雰囲気変わりましたね。ジメジメして高湿度＝カビ生える，という感じではなく，暑くて湿度高くて，夏だー，みたいな感じになってきました。ジトジト，シトシト連日雨，ではなくなりましたねぇ。

ＮＦＬ，ＮＢＡは既に労使交渉のもつれからロックアウトに入っていますが，実は，ＭＬＢも現行の労使協定が12月末で失効します。なので，既にオーナー側と選手会で交渉がもたれています。

ＭＬＢといえば，1994年から1995年にかけて行われた史上最悪のストライキが有名です。第２次世界大戦中でさえ中止にならなったワールドシリーズまで中止に追い込まれ，一時期深刻なファン離れが起きました。これに懲りたオーナー側も「全米最強の労働組合」の異名をとるＭＬＢ選手会も，「ストライキとロックアウトは絶対回避」で意見が一致しているようです。ＮＢＡ選手会とオーナー側が「シーズン全休」も辞さない交渉姿勢をとっているのと雲泥の差です。交渉事項は多岐に渡っていますが，ありがちなとにかく「選手会ＶＳオーナー」という対立構造にはなっていないらしく，総論賛成で方法論をつめている事項が多いようです。

中でも注目なのは，リーグ再編と，ワイルドカード枠の拡大です。ア・リーグ14球団，ナ・リーグ16球団の現行体制を，各15球団に再編しようというものです。これにより，全６地区全てを５球団編成にし，同時にワイルドカード枠を現行の各リーグ１球団から，各リーグ２,３球団に増やす模様です。これでポストシーズン進出可能性が高まり，ポストシーズンそのものも拡大するので収益も上がります。

珍しいのが，通常「試合数増加案」に対しては，どこのプロリーグも選手会が必ず反対するのですが，ＭＬＢ選手会は俄然乗り気なようです。ＭＬＢはこの不景気の中，空前の繁栄を謳歌しているので，「金持ち喧嘩せず」の精神で一致団結しているようです。

しかし，94年の事件は本当に堪えたんですねぇ（笑）何が幸いするか分からないですが，あまりに人気が低迷したので，改革に乗り出し，それが全て馬鹿当りして90年代末から続く今の空前の繁栄があります。大事なのは失敗から学ぶことなんだなぁ，と本当に思いますねぇ。