Sir Charles Thompson and His Band
featuring Coleman Hawkins
(Vanguard VRS8009)
featuring Coleman Hawkins
(Vanguard VRS8009)
よく使われるカテゴリーに、中間派ジャズというジャンルがありますよね。果たして中間派とは?柳沢てつやさんの言葉を借りると、「スイング時代末期からモダンジャズ時代に移る時期にコンボ演奏で行われたスイング・セッション」というのがその定義らしいです。この命名はジャズ評論家、「はっぱふみふみ」で知られる巨泉さんらしい。このジャンルでは、Vanguardというレーベルは重要で「ジャズ・ショーケース」と題された10インチ(VRS8000番台)、12インチ(VRS8500番台)には重要作品が目白押しです。本日は、この中からSir Charles Thompsonの10インチをアップしたいと思います。
Sir Charles Thompsonというとちょっとマイナーかもしれませんがジャズスタンダードの"Robbins Nest"の作曲者として認識されている方がおられるかも知れませんね。晩年はオルガン録音が多いですが、ここでは彼のピアノを充分に楽しむ事が出来ます。メンバーはSir Charles Thompson(p), Coleman Hawkins(ts), Emmet Berry(tp), Benny Morton(tb), Earl Warren(as), Steve Jordan(g), Aaron Bell(b), Osie Johnson(ds)のオクテットです。トンプソンのピアノもさることながら、副題に"featuring Coleman Hawkins"とあってホーキンスのテナーが抜群です。A-1の"It's The Talk Of The Town"でのプレイ一曲で収集勝ちのある一枚と思います。
所有盤はバンガード10インチのオリジナル盤です。勿論、モノラル録音ですが音もいいですよ!Charles Whiteの強烈なインパクトのカバーイラストも有名ですよね!
ベニーグリーンのJuggin' Around (The Swingin'est)やSwingville諸作が特に気に入ってます。
Sir Charles Thompsonも素晴らしいですが、フラナガンやハンクジョーンズのピアノも
中間派セッションにはよく合いますね。
中間派は、とんがったところはないですが、聴けば間違いなく楽しめるどっしりとした安定感を感じます。トンプソンはやはりピアノがいいですよね。トミフラ、ジョーンズのどのタイプにも適合するスタイルは、さすがです。
SWINGVILLEはMOODSVILLEやBLUESVILLEと並ぶPRESTIGE傍系のレーベルですが、気の利いたいい作品が多いですよね。
cotton clubさんのようなファンからコメントをいただき、盛り上がれば当方も嬉しく思います。