Baritone Sax/Lars Gullin
(Atlantic 1246)
アトランティックレーベルは勿論アメリカ本国でも屈指のレコード会社でありますよね。MJQやコルトレーンの重要なアルバムを録音していますしジャズレーベルとしても有名ですよね。一方、アメリカ本国以外の素晴らしい演奏をを積極的にアメリカ本国に紹介した功績も忘れてはなりません。特にセルジオ・メンデスやジョアン・ジルベルトのアルバムなどはブラジルに原盤があり、これをアメリカに紹介し60年代のボッサムーブメントの原動力となった事は結構有名かも知れません。ボッサのみならずヨーロッパジャズを紹介したアルバムもあるのです。
ヨーロッパのジャズはモダンジャズファンにはやや軽視される傾向にありますが、本日アップのLars Gullinのバリトンサックスなどは演奏レベルも高く,録音された1956年に既に高い水準にあった事がわかります。オリジナルはスウェーデン、メトロノームに録音されたものでGullin以外のメンバーは殆どが馴染みのないメンバーです。Gullinのサックスは柔らかいあたたかみのあるトーンで、マリガンの影響は色濃いものの「ゲッツがバリトンをもったら」的なサウンドでスムースなフレージングでいいですね。収録曲もA面に"Summertime", "A Foggy Day", B面に"All Of Me", "Mean To Me"というスタンダードが配されているのがいいですね。
所有盤はアトランティックのブラックレーベル,シルバーロゴのモノラルオリジナル盤です。以前から気になっていたものの,なかなか入手に苦労し最近やっとゲットした一枚です。
ラルス・ガリンはいいですね!
欧州ジャズに疎い小生も支持です。
vogue(国内再発)盤、emarcy(メトロノームEP原盤の国内再発)盤を持っておりますが、
このAtlantic盤は存じ上げませんでした。
こちらも良さそうですね!
さすがマイナーなところまで抑えておられますね。
自分もEmarcyは所有しています。これもbaseとなったものはメトロノームの録音だったような・・・。
このアトランティックはジャケが好きで以前から狙っていたものでした。Gullinもいいですが、ここでトランペットを吹くBengt-Arne Wallin(名前からして、恐らく地元SWEDENのプレイヤー)のプレイが好きなんですよ。特にサマータイムのソロは完全にGullinを食ってます!