The Light Fantastic-A Tribute to Fred Astaire/Andre Previn
(Columbia CS8688)
(Columbia CS8688)
アメリカの俗語では「ダンスの上手い洗練された男性」をアステアというらしいですね。ダンサー,俳優、歌手として知られるフレッド・アステアはドイツ系の移民の出身ですが、アメリカを代表するエンターテイナーです。バンドワゴンでのこのカットは良く目にされている方も多かろうと思います。
『バンドワゴン』(1921)
歌手としても素晴らしく、彼に楽曲を提供したコンポーザーはガーシュイン、コール・ポーター、アービング・バーリン、ジェローム・カーン等がそうですが,後にそれらの楽曲がすべてスタンダードなっていったと言われています。そのアステアにささげたアンドレ・プレビン・トリオの演奏を今日は取り上げます。
メンバーはレッド・ミッチェルのベース,フランキー・キャップのドラムからなるトリオです。プレヴィンについては説明不要でしょうが,ジャズ畑以外でも映画音楽やクラシック界でもその名は良く知られておりアレンジャー,コンポーザー,コンサートピアニストとマルチな才能を発揮しています。彼のコンテンポラリーの諸作も有名でシェリー・マンのマイフェアレディや自身のキングサイズなどテクニカルで鋭いアタックのピアノを聞くことができます。ここではタイトル通り,軽めの演奏でアステアゆかりのスタンダードを聞かせてくれます。ガーシュウィンの" Nice Work If You Can Get It", "A Foggy Day", "Fascinatin' Rhythm"、バーリンの"Isn't This A Lovely Day", "I Used To Be Color Blind"、カーンの"A Fine Romance"などすべてアステアゆかりの曲かと改めて彼の偉大さを感じます。 当然ですがレッド・ミッチェルのベースの好演も光ります。
コロンビアの2Eyeラベルのステレオ盤でなかなかの好録音です。結構,この美女ジャケが気に入っていたりしますよね!
ジャズが主食でクラシックがおかずの時代は、クラシック主食にするための仕込みの時だったのかなぁと思ったりします。
凡人の理解を超えた才能ですよね。
確かに,すごいですね。
ジャズばかりの人に聞くと”クラシックもやってんの?”と言いますし,クラシック指向の人に聞くと”ジャズピアノも弾くの?”なんて驚かれます。
jazzに関しては白いですけどね!
RCA Victor (EPの3枚組など)がありますが、
TOPS L-1593 ANDRE PREVIN PLAYS FATS WALLERは あまり知られていないようです。
たまたまですがTOPS L-1593 ANDRE PREVIN PLAYS FATS WALLERは自分も所有しています。
確かにプレビンの中ではマイナーな一枚かと存じます。明快なタッチのプレビンのピアノ、いつきいてもいいですね。