67camper's Blog

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JOE NEWMANの名人芸

2007-05-26 02:30:48 | jazz & vocal
Soft Swingin' Jazz/Joe Newman
(Coral CRL57208)


 ハードバップエラ以前のトランペッターと言うのは、勿論彼らの演奏も素晴らしいですが粋なボーカルを聞かせるプレーヤが多いですよね。サッチモことルイ・アームストロングに代表されるトランぺッター/ボーカルの両刀使いは、サッチモ自身のボーカルがあまりにすばらしいため彼の登場=スタイル確立といった感じです。その後あまたのトランペッターがその演奏の中で粋なボーカルを聞かせる場面に良く出くわしますよね。ディジーやドーハムのボーカルも知られていますし,有名なチェット・ベイカーのボーカルなども元々はこんなサッチモスタイルが根底にあるのかもしれませんね。本日は、コーラルに録音されたベイシーアイツのトランぺッター、ジョー・ニューマンのトランペット&ボーカルです。

 メンバーはニューマンのトランペット,シャーリー・スコットのオルガン、エディー・ジョーンズのベース,チャーリー・パーシップのドラムのカルテットです。ニューマンのトランペットは時代を変えるような革新的なスタイルではないですしビッグトーンやハイノートが凄いわけでもありません。彼の場合はその”味”です。ミュート,オープンともスウィンギーでバウンシーであり、ベイシーが気に入り楽団のトップトランペット奏者として珍重したのも頷けますよね。サイドAのオープニング、"Makin Whoopie"ではそのミュート,ボーカルが集約して聞かれ彼のいぶし銀的名人芸が堪能できます。A-2の"Three Little Words"やA-5の"I Let A Song Out Of My Heart"も好トラックですね。A-3の"Scotty"やB-1の"Organ Grinder Swing"でのスコットのアーシーなソロやコンピングも捨て難いですね。ジョーンズのウォーキングベース,趣味の良いパーシップのバッキングも手堅くてこのセットにピッタリですね。

 所有盤は,コーラルのバーガンディラベル,シルバーロゴのオリジナル/モノラル盤です。blog仲間のkuirenさんがおっしゃる”瓦せんべい”的な盤の堅さも健在です。落ち葉の中にたたずむニューマンが描かれたカバーもいいですね。名手,ニューマンの小粋な一枚と言えると思います。


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