
Big Band Specials/June Christy
(Capitol T1845)
(Capitol T1845)
ボーカルの名盤がごろごろあるキャピトルですが、特に男性ではシナトラ、女性ではこのジューン・クリスティは極めて重要なシンガーであったように思います。その実力に付いてはご存知の通りですね。ジューンの場合は"Something Cool"を筆頭にピート・ルゴロ楽団を相手にした好盤が目白押しです。本日は、幾多のビッグバンドのヒットチューンに的を絞ったお気に入りの一枚で、カバーの色使い、ロゴの配分も素晴らしいジャケットのBig Band Specialsをアップいたします。
バッキングもすばらしいメンバーです。アレンジはBill Holman, Bob Cooper, Shorty Rogersで, 17,8人のビッグバンド(全メンバー記載は省略)でConte Candli(tp), Frank rosolino(tb), Bob Cooper(ts)等の名前が記載されています。リズムセクションはJimmy Rowles(p), Joe Mondragon(b), Mel Lewis(ds)というウエストの名手です。演奏は有名ビッグバンドをtributeする格好で進んでいき、"Prelude To A Kiss", "It Don't Mean A Thing"(Duke Ellington), Skyliner(Charlie Barnet), A Night in Tunisia(Dizzy Gillespie), Good-Bye(Gordon Jenkins), Stompin' At The Savoy(Benny Goodman), Time Was(Jimmy Dorsey)等の選曲です。ジューンのはじけるようなスウィンギーなボーカルは縦横無尽でぶ厚いアンサンブルに乗って展開されます。随所に聴ける夫君クーパーのソロも良いですね。トランペットのソロはカンドリですかねぇ?いつものルゴロのバックより快活なイメージですが"the throaty, jazz-oriented delivery and the nstrumental styling of hervoice"とバックカバーで評されたハスキーでモダンなフレージングのジューンは最高ですね!。
所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。ジャケの素晴らしさもあって贔屓の一枚ですね!
Christyも大好きなシンガーの一人ですので。
彼女のキャリアの口火を切るのが、アニタ・オデイの後釜として入ったケントン楽団ですね。当時の楽団員としての吹き込みは正規盤としては"Capitol/T(ST)BO-1327:Road Show)だけしか残されていませんが、当時の放送用音源を編集したハインドサイト・レーベルなどで沢山聞く事が出来ます。洒落たアレンジのケントン・サウンドに彼女のクールでハスキーな声が良く似合っていますよね。後年ケントンのピアノだけのバックで"Capitol/T-656:Duet"も出しています。古巣といってはなんですが、気心を知り合った同士のコラボは安定感がありますし、余裕すら感じられます。
Camper様がDigされる名盤中の名盤"Something Cool"は私も大好きですが、私がDigするのはクリスティー判"Julie Is Her Name"たる、"Capitol/T-1953:The Intimate Miss Christy"、名手アル・ヴァイオラ(Guitar)他の伴奏で、夢見心地にさせてくれる名盤です。
ハインドサイドはさすがに未聴です。ROAD SHOWは確か2枚組で中にブックレットが入った豪華な奴ですよね。これも所有しています。ケントンとのDuetは国内盤ですがありますよ。かなり早期に購入したものですね。
The Intimate Miss Christyは良いアルバムですね。ViolaとBagleyのバッキンブですよね。Violaのナイロン弦と思われるようなサウンドが良いですね。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/eb8c33861afc7544da700d668d9886a7
オリジナル盤は「STEREO」の表示がジャケットの上に書かれていてレインボーラベルです。
問題は国内プレス、ジャケットはオリジナルモノラル盤のコピー、センターラベルもモノラルラベルです。
しかし音は透明感のあるステレオ。
というのは言いようで、やはりオリジナルのほうが全然厚みがあります。
バンドサウンドの解像度が良いステレオ盤も素敵ですよ。
モノラル作戦はうまくいきましたか?
今頃はステレオ、モノラルと必要に応じて使い分けられていることと思います。
そうですね、このアルバムなどはステレオも良いでしょうね!
自分の場合、ほとんどステレオ、モノを意識せずに購入していましたので本当にまちまちです。
国内盤はまたややこしいですね。やはりステレオだとよりブリリアントになるんでしょうかねぇ・・・