West of The Moon/Lee Wiley
(RCA LPM1408)
(RCA LPM1408)
1915年オクラホマ生まれのリー・ワイリーは戦前からの人気白人シンガーですよね。当時はミルドレッド・ベイリーと人気を2分したと言いますから相当なものだったでしょうね。RCAには2枚の吹き込みがあり以前に"A Touch Of The Blues"をアップしております。本日は、ワイリーのもう一枚のRCA盤、恐らくこっちの人気が高いと思うのですが、ペーソスに溢れノスタルジーを感じるボーカルスタイルで魅了してくれる"West of The Moon"をアップしてみます。
伴奏はラルフバーンズのオケです。トランペットにBilly Butterfield, Nick Travis, トロンボーンにUrbie Green, Lou McGarity, クラリネットにPeanuts Hucho, ギターのBarry Galbraith, ベースのMilt Hintonなどピックアップしただけでも渋い人選で、ハッコーやバターフィールドの輝かしい間奏もアルバムの雰囲気には欠かせません。A面は"You're A Sweetheart"で幕を開けます。粘りがありながら決してシャウトしないボーカルはA-1にふさわしい名唱ですね。ハッコーのクラリネットも美しいしガルブレイスのざくざくというギターが気持ちいいですね。A-4の"Who Can I Turn To", "My Ideal"はいずれもこの曲の名バージョンの一つだろうと思います。タイトルの「West of The Moon」はB-1の"East Of The Sun"の一節ですよね。ゆったりと歌い上げるリーの歌唱が最高です。個人的には、B面では"As Time Goes By"ですね。映画「カサブランカ」でサムが弾き語ることで知られる名曲ですが、ちょっとレイジーなカーメンのダグのライブとともに忘れがたい歌唱ですね。
所有盤はRCAのオリジナルモノラル盤です。国内盤では味わえない鮮明なカバーフォトが素晴らしいですね。国内盤はリーの姿がピンボケで、もう少し大きく配されています。オリジナルならでは中域の伸びは言うまでもありません。
所有盤は国内盤、確かにぼけてますね(笑)。
来月は一ヶ月近く滞米することになりそうなので、オリジナル探して見ます。
結構見かけたんですけど、なぜか購入してませんでした。
国内盤は、かなり大きめのフォトですので余計ピンぼけの印象ですね。
内容はご存知の通りでスタンダードの名唱のオンパレードですね。オリジナルはやはり芯のある中域が魅力です。アメリカならゴロゴロあるでしょうね。