Young Man Mose/Mose Allison
(Prestige 7137)
(Prestige 7137)
プレステッジはモダンジャズを代表する3大レーベルの一つとして知られていますが、黒人主体のレーベルと言う印象が強いですが、ジョージ・ウォーリントンやフィル・ウッズのようは白人プレイヤーのアルバムもいくらかあります。本日アップのモーズ・アリソンも、このレーベルにあって異色の存在であろうかと思います。ボーカル、ピアノ、トランペットと彼の音楽表現は多彩ですが、自分にとってはジョージ・ウォーリントンの"The New York Scene"や自身の"Back Country Suite"で取り上げられた哀愁のあるメロディで知られる"In Salah"の作曲者として脳裏に焼き付いております。本日はいくつかあるアリソンのプレステッジ盤から、彼のスタンダードに対する解釈にスポットが当たった"Young Man Mose"をアップします。
メンバーはMose Allison(p, tp, vo), Addison Farmer(b), Nick Stabulas(ds)のトリオです。エリントンの"Don't Get Around Much Anymore"、B面トップのレイ・チャールズに触発されたというブルース"Baby, Let Me Hold Your Hand"そして個人的に好きな"I Hadn't Anyone Till You"の3曲でシンプル、ジェントルかつグルーヴィーなボーカルを聴かせてくれます。また、唯一のORIGINAL"Stroll"ではハリー・エディソンばりのトランペットを披露してくれます。後の6曲はピアノトリオですが、"How Long Has This Been Going On"や“My Kinda Love"などのスタンダードが取り上げられいます。アリソンの趣味のよいピアノも良いですし、Farmer, Staulasの好サポートも見逃せませんね。
所有盤は黄/黒のBergenfield, N.J.アドレスのモノラル盤です。籐椅子に腰掛けた読書中のアリソンを捉えたカバーも秀逸ですね。
食わず嫌い王決定選にノミネートできる方がでてきました。ROCK少年の頃に聴いていたTHE WHOがアリソンのYOUNG MAN BLUES(BACK COUNTRY SUITEの中のBLUESと同曲)を演っていて元歌を聴いたら当時???でそれ以降避けて通っています(笑)。
後年ご指摘のWALLINGTONのNEWJAZZ盤を聴いて「IN SALAH」いいなぁ~と思ったら、なんと作者がアリソンでした。しかも「YOUNG MAN~」と同じBACK COUNTRY SUITEに入っていたようなんですが全く印象に残っていません。元歌はどんなんだろ~と興味津々なのですが・・・。
食わず嫌いなんでしょうが、プレステッジには結構枚数ありますよね。
白人は少ないのにね・・・。
ブルースやらせても結構うまいし、プレステッジがそれほど肩入れしたのもうなづけますよね。
ひょっとしたら、ブレークするかもしれませんよ!(ないか!)
In Sarah・・確かに名曲ですね。ウォーリントンは確かJRモンテローズとの共演盤でもやってましたよね。ご紹介盤はカバーも秀逸ですし、スタンダード中心というのも食指動きます。それにしてもトランペットプレイというのは驚きでした。
やっぱり、ブルースフィーリングがその最大の理由でしょうかねぇ???
JRとの共演盤はイーストウエストのthe prestidigitatorですよね。JRの乾いたトーンのテナーが最高ですよね。
アリソンのトランペット、このアルバムでは1曲ですが、エジソン風でなかなか聴かせますよ!