MIles & Monk At Newport/M.Davis Sextet & T.Monk Quartet
(Columbia, CBS Sony 20AP1404 jp.reissue)
マイルス6重奏団の演奏は"Kind Of Blue"がその頂点に存在することは誰もが認めるところですが,この演奏は緊張感ただようスタジオ録音ですよね。一方,このメンバーによるライブ録音は以外とありません。ハンコック/カーター/ウィリアムスの五重奏団でさんざん録音されたマイルスのライブ盤ですが,御大マイルス率いるバンドにとってはこのニューポートのライブが初レコーディングだったとも言われています。
メンバーは前述の"Kind Of Blue"と同じ,Miles, Cannonball, Coltrane, Evans, Chambers, Cobbの6人です。Kind~からさかのぼること8ヶ月前の演奏で,Kind~で提示したモード色の少ないバピッシュな演奏です。曲目もコロンビア盤のラウンドミッドナイトで少し陰が薄く感じていたパーカーの”Ah~Leu~Cha"が冒頭に来ており,マイルスもオープンでのプレイを聴かせます。勿論,御得意のミュートプレイがfeatureされる“Fran Dance"も収録されていて楽しめますよね。こういうバラード曲でのエバンスのプレイが最高です。ガーランドやケリーにはない冷徹感はライブでも健在ですね。以外と派手なドラミングを展開するコブが聴けるモンクの"Straight No Cahaser"、ガレスピーの"Two Bass Hit"も捨て難い。A面4曲、どれもさすがとしか言いようがないです。勿論、キャノンボール,コルトレーンと展開される(逆もありますが)サックス陣も健闘していますよ!
B面はモンクのライブですが長くなるのでまた別の機会にということで・・・。所有盤はCBSソニーの再発盤です。
ライブのマイルスは総じてやや荒っぽいかん時がしますが,ここではバピッシュにオープンで吹奏するまいルスに注目したいですね!
たぶん・・・このLPが「マイルスとモンクの共演ではない」と判った時の残念な気持ちが入手ブレーキになってるようです(笑)もちろんマイルス6重奏団の音源の方は他の編集盤で聴いてます。このバンドではビル・エヴァンスは遠慮していたのか、バッキングのサウンド造りに専念していたのか(させられたのか)、ソロが少ないのですが、ライブだとエヴァンスのソロがけっこう出てきて嬉しくなりますね。エヴァンス入りの6重奏団のライブの音源はcamperさん仰るように少なくて他には「ジャズ・at the プラザ」くらいでしょうか。
さて,ご指摘のようにエバンスのソロは多くありませんよね。エバンスファンにはちょっと物足りないかもです。エバンス/マイルスのコラボはやっぱりBLUE IN GREENに落ち着くのだろうと思いますね。