67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ナベサダ

2005-11-08 01:53:33 | jazz & vocal

Bossa Nova '67/Sadao Watanabe Sextet
(Victor DJV-274)

秋吉俊子と並び、日本を代表するジャズメン渡辺貞夫の60年代中期を代表するアルバムです。ストリングスバックでやや甘さを感じますが、ナベサダの音色は きれいで、ゲッツやチャーリー・バード、ゲイリー・マクファーランドが当時流行させたボサノバに積極的にアプローチしています。60年代中期と言う時代背 景を感じさせる好アルバムです。メンバーも中牟礼のギター、菊池雅章のピアノ、鈴木勳のベース、富樫雅彦のドラムス、カバサの宮田秀夫と後の日本ジャズ シーンを引っ張っていく共演者を従えています。この時代から、既にナベサダが日本ジャズの牽引車であったことを伺わせます。何より、ふさふさの髪でニコッ とわらったナベサダのポートレートが超カッコイイです。数年前、高知のジャズ喫茶でナベサダの演奏を聴きましたが、ソプラニーノやパーカッションばかり やって、肝心のアルトを余り吹かずがっかりした思い出があります。

そして、彼のアルトを堪能できるのが次に掲げるデビューアルバムです。さらに荒削りですが、若々しく鋭い音色でよく唄う彼のアルトの原点が聴ける好アルバムです。


"Sadao Watanabe"
(KING SKA3015)

このアルバムまでは、オールスターズの一員としての吹き込みがありましたが、彼自身の名を冠した初のアルバムであり、Del Desser, Greasy, Amenなどのファンキージャズの名曲やパーカーチューン、秋吉俊子のMy Elegyなどの魅力的な選曲です。クリスさんのblogにもでているアルバムですがジャケ違いです。どちらのカバーがオリジナルですかねぇ???


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます! (kuiren)
2006-06-01 21:47:08
67camperさん、今晩は。

トラックバックしていただき有難うございます。若い頃のナベサダは今よりさらにカッコいいですよね!
返信する
ナベサダ (67camper)
2006-06-01 22:10:56
kuirenさん、コメントありがとうございます。

若い頃は、トシコのバンドでアルトを吹いていたんですよね。

確か箱根の富士屋ホテルでしたっけ。

観衆もすごい面々が来ておられたのでしょうね。

タイムスリップしたい感じですね。
返信する
ナベサダとジャズ (Kazu)
2009-09-12 18:34:01
69年、私が高校生当時だった頃、ニッポン放送の番組「ナベサダとジャズ」のスタジオ収録に10人位のリスナーを招待するという企画があり、運良く立ち会えました。オン・エアーする1週間分の演奏を一晩で収録するので、一日分の収録が終わるとまた初めからMCの金田美恵子さんが最初のトークから始めます。時間も結構長かったような気がします。当時のバンドはDr.渡辺文夫、Bs.鈴木良夫、G.増尾好秋というメンバーでした。早大のジャズ研から貞夫バンドに参加したばかりの増尾さんは若くて、顔の甘さが印象的でした。有楽町駅に近い、狭くて、暗いスタジオの深々とした床の絨毯に座って、日本でNo.1バンドだった渡辺貞夫さんの演奏を聴く機会に恵まれたのは幸運でした。貞夫さんはアルト・サックス、ソプラノ・サックス、ソプラニーノ、フルートと曲ごとにいろいろ楽器を変えて演奏しました。出だしを間違えて演奏し直すこともありました。当日のフルート演奏には本人は不満そうな表情をしていました。使ったフルートのせいにしているように見受けられてとても面白かったですね。4ビートのスタンダード曲からボサノバ、ジャズ・ロックと演奏曲も多様でした。演奏の合間にリスナーの質問タイムがあって、貞夫さんがその都度回答していました。当時は雑誌やファンの間でハービー・マンの「メンフィス・アンダーグラウンド」が話題になっていた頃で「アルバムを聴いた印象は?」との質問に、「聴いてないから、分からない。」とぶっきらぼうに答えてました。後日、ジャズに詳しい友人に話したところ、「たぶん、とぼけてるんだよ。聴いてないはずは無いから。」って云ってましたが。貞夫さんは雑誌とかで何度も同じ質問を受けているんだなって思いました。演奏が聴けたことも良かったですが、すぐそばでプレイヤーの色々な表情からしぐさまで見ることが出来たのは感動でした。一瞬、ナット・ヘントフの「ジャズ・カントリー」の世界に一歩踏み入れた気がしました。
返信する
ナベサダと言えばボッサですね。 (67camper)
2009-09-12 20:16:28
kazuさん、コメントありがとうございます。ナベサダはパーカーを追従するようなアルトのプレイが好きですが紅国でのゲッツのように、我が国ではいち早くbossaに傾倒したプレイヤーだったのですね。その後も、アフリカなどいろんな音楽を取り入れたプレイはジャズだけではくくれないスゴさを感じます。最近の、動画でボッサの小野リサさんと共演している映像をみると、水を得た魚のようにピチピチとしていてまだまだ若いですよね。やはり第一人者にふさわしいです。
返信する
「噂のチャンネル」の話から (Kazu)
2009-09-13 21:58:42
70年代ごろ、日本TVで「噂のチャンネル」という番組がありました。和田アキコ、タモリ、ザ・デストライヤー、せんだみつおとかが出演していて、よくPTAから俗悪番組と叩かれた番組です。当時番組に出演していたバンドのバリトン・サックス奏者からデストロイヤーが楽器を奪い、力まかせにグニャグニャにしてしまい、バンドの方が落胆した姿をアップで流すというシーンがありました。後日、新宿タローでのライブを聴いた帰りにそのバリトン・サックス奏者と夜12時頃のJR赤羽駅のホームでお会いして、話をすることができました。その場面は事前の演出ではなく、その場の流れで楽器を壊されてしまったそうです。まさかそんなことになるとは思っていなかったから、本気でうろたえてしまったとおっしゃってました。そのバンドとはTBMから2枚ほど傑作アルバムを出していた「高橋達也と東京ユニオン」というビッグ・バンドです。ライブも何度か聴きに行ったことがあります。原信夫とシャープ&フラッツ、ブルーコーツ、スイング・ビーバーズ等々、日本のビッグ・バンドはジャズ演奏以外に歌謡曲のバックやスタジオでの録音が本業に近い仕事になっていたと思います。またビッグ・バンドからは多くの才能あるジャズ・プレイヤーも輩出しています。そのバリトン奏者の方の話では当時登場したカラオケの普及が急速に自分達の仕事を奪ってしまったことを強調してました。ビッグ・バンドの衰退は寂しい限りです。アメリカでもビートルズを初めとするポップ・バンドやロック・バンドが世界中で人気になり、アマチャア・レベルの演奏しかできないバンドにルックスの良いボーカルがそこそこに歌うというバンド・スタイルが当たり前になり、多くのプロのバック・ミュージシャン(ポップス、ジャズ、ブルース、R&B他)がクラブやダンス・ホールの仕事からあぶれてしまったとも云われています。先日聴いた、埼玉県入間市で開催された「グリーンティー・ジャズ・フェスティバル」には地元の中学生、高校生、プロのガールス・ビッグ・バンドも登場しました。(目当ての中本マリさんも。)映画「スイング・ガールズ」が広めてくれた流れが、日本のビッグ・バンドの復活につながると嬉しいのですが。ビッグ・バンドならではあの大音量はライブで聴くと本当に気持ちが良いです。貞夫さんの話題からはだいぶはずれてしまい、申し訳ございません。ご勘弁の程、ご容赦願います。
返信する
噂のチャンネル (67camper)
2009-09-14 00:09:53
Kazuさん、コメントありがとうございます。
この番組、良く覚えています。「ゴッド姐ちゃん」のやつですよね。せんみつ、あのねのねとかがいつも和田アキ子とデストロイヤーにやられてましたねぇ~。なつかしい。
バンドマンまで被害を受けていたとは・・・。
お気の毒ですね。
返信する

コメントを投稿