Live! In Chicago/Gene Ammons
(Prestige 7495)
(Prestige 7495)
ホーンプレイヤーはライブでは自由なテンポで演奏し、スタジオ録音と異なったスタイルの演奏をすることがよくありますよね。本日アップのサックスプレイヤーのJUGことジーン・アモンズもスタジオ録音でのプレスとホーキンスの中間的なスタイルに比べ、ライブではよりアーシーなプレイをみせることが多いように思います。本日はシカゴのローカルミュージシャンを相手に行ったライブアルバムをアップいたします。
最初自分が購入したのは、トップに掲げたプレステッジのブルートライデントのステレオ盤でした。メンバーはEddie Buster(org)とGerald Donovan(ds)のシカゴのローカルミュージシャンとJUGからなるトリオです。A面の4曲"Scrapple From The Apple", "Falling In Love With Love", "Please Send Me Someone To Love", "Sweet Georgia Brown"そしてB-1の"It Could Happen To You"の5曲がスタンダード、後にJUGオリジナルのブルースが3曲といった構成です。A面4曲のテンポのいいスィンギーな演奏もよいですが、白眉はB面、特にB-1の"It Could Happen To You"のゆっくりとしたテーマ、そして徐々に熱を帯びてくるアドリブ、そしてカデンツァと流れる吹奏が最高です。ロングトーンと小気味いいコンピングを聴かせるBusterにも注目です。残りのブルースでのうまさはいうまでもなく折り紙付きですね。
Just Jug/Gene Ammons
(Argo LP698)
(Argo LP698)
一方、アーゴには"Just Jug"なるモノラル盤があります。年代的にはこちらが古く、のちにプレステッジがトップのカバーで再発したのかと考えています。まるで似つかないカバーのアーゴ盤、結局オリジナルモノラル盤なのでしょうがまさかこのプレステッジ盤と曲、メンバーとも同じとは夢にも思いませんでしたね(涙)。
それにしても、このargo盤とprestige盤が同一のものだったとは・・・珍しいケースですね。
多分アーゴが先ではないかと思うのですが、プレステッジはたまに他のレーベルで先行発売したものを再発するケースがありますよね。代表的なものではトミフラのcccccccccccccccとかOPやHerbie Mannにもあったような・・・