Brubeck Time/Dave Brubeck
(Columbia CL622)
(Columbia CL622)
ジャズの大定番曲「テイクファイブ」を含む"Time Out"は賛否両論はあるでしょうがやっぱりジャズの大名盤であろうと思われます。その証拠にDave Brubeck Timeで検索すると出てくるのはこのタイムアウトばかりです。Brubeckのアルバムはfantasyとcolumbiaに集中していますが、年代的に新しいColumbiaの諸作はこのタイムアウトを境に急速に人気を失っていくように思います。タイムアウトではドラムのジョー・モレロの卓越したドラミングがこのグループでの重要な役割を果たし、一大ピークを作ったと言えます。初期のコロンビアのアルバムでは、ブルーベックとデスモンドの2大スターが引っ張るグループと言っても過言ではありません。この初期のColumbia盤の中に本日アップの"Brubeck Time"があります。タイム誌の表紙を飾ったイラストを駆使した美しいカバーがお気に入りの一枚でもあります。
メンバーはBrubeck, Desmondに加えBob Bates(b), Joe Dodge(ds)を加えたカルテットです。当時盛んにライブレコーディングを行っていたBrubeck Quartetの数少ないスタジオレコーディングです。A-1の"Audrey"からデスモンドの特徴的な甘いアルトサックスが聴けますね。続くJeepers Creepersも好演です。B-1の"Stompin' For Milli"の叩き付けるようなブロックコードも印象的ですね。B-3の"A Fine Romance"のデスモンドが出てくるくだりもいい感じです。
所有盤はcolumbia 6 eyeのモノラルオリジナル盤です。当時のブルーベックグループがデスモンドの存在もありきわめて個性豊かなグループで注目されていたト推測できる好アルバムですね。
ブルーベックでタイムとなれば誰しもTime Outなんでしょうが、自分も以前ジャケ買い?したのがこちらの盤です。ジョー・モレロ以降も勿論素晴らしいのですが、Fantasy等初期も捨てがたいです。camperさんのアップにより久しぶりに聴いてみたくなりました。
冒頭のAudreyはヘプバーンをイメージして作った曲なんですねえ?(日本盤ライナーより)
御指摘のように、カバーの素晴らしさとデスモンド作の美しいバラードのAudreyがこのアルバム最大の聴きモノと思います。
やはり、ヘプバーンでしたか。
昔から人気は伝説的ですからね。
このブルーベックのレコードは、僕もかなりの愛聴盤です!
おっしゃるように、columbiaでもまだ3作目なので、デスモンドとブルーベックの絡みも新鮮ですね(笑)
A面1曲目のaudrey・・・やっぱりいいですね。この曲、全体を流れるムードは、バラード風ですが・・・よく聴くと、普通のブルース(マイナー)なんですね。それでデスモンドのソロが終わってブルーベックのソロになると、いつのまにかメイジャー・キーに変わってしまうんですよ。そんな「パッ」とその場で演ったかもしれない「ブルース」なのに、独特の余韻を残す傑作になってしまうところが・・・ジャズの凄いところ(いや、この頃のデスモンドの音色の凄さかな)だと感じ入ってしまいます。
このAudreyは確かに面白い曲ですね。途中からメジャーに変わる、ご指摘の通りです。デスモンド作のこの曲、さすがにアルトのサウンドが曲調にピタリと合致しA-1にふさわしいチューンですよね。
このカバーの素晴らしさとAudreyで全てですね。