67camper's Blog

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Easy Listening的なフィニアスも良いもんだ!

2012-12-04 22:21:49 | jazz & vocal

“I Love Piano"/Phineas Newborn
(Roulette SR52043, FSR reissue)

 アトランティックの鮮烈なデビュー盤は管理人が最も好きなフィニアスのアルバムですが,彼のテクニカルな一面は単にパウエル派としてひとくくりにしてしまうには若干の違和感を感じてしまいますよね。このアトランティック盤も弟のカルビンのギターが入ったカルテットであったし、続いてのRCAのアルバムも大きな編成を相手にしたりで異色と言えば異色です。テクニカルにはむしろテイタムやガーナー、あるいはピーターソンに近い印象もありますよね。日本人ピアニストでは菅野がアイドルにしていたのではと思われるふしもありますよね。RCA後に契約したルーレットの2枚はいずれもトリオフォーマットでスタンダードを演奏したややイージーリスニング的なアルバムですが,テクニックに裏打ちされた唄モノ演奏はリラックスしていて聞き流しには最適です。本日はこのルーレットの一枚をアップいたします。

 メンバーはPhineas Newborn Jr.(p), John Simmons(b), Roy Haynes(ds)のトリオです。演奏は良く知られた"Take The "A" Train", "Ain't Misbehavin'", "Undecided", "Give Me A Simple Life"などがとりあげられ、こういった唄モノでのピアニスティックなフィニアスの一面が大きく取り上げられています。もう一枚のルーレット盤もこの編成ですが,選曲的に好きなのは本日アップのこのアルバムです。サトルなサポートをみせる"We Three"(New Jazz)で共演したヘインズの好演も見逃せませんね。

 所有盤はFSRの再発ステレオ盤です。聞き流しにも良いですが,いわゆるカクテルピアニストとは一線を画するフィニアスのリラックスしたプレイが楽しめますね。



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