Samba'68/Marcos Valle
(Verve V-5053)
先月9/25、本邦でも人気が高かった歌手アンディ・ウィリアムスがなくなった。ムーンリバーなどで知られるポピュラー歌手ですが,これを聞こうと思ってYouTubeをサーフィンしていると若きマルコス・バーリとデュオでサマーサンバを唄っている映像を見つけました。動くマルコス,貴重ですね。ジョビンから始まったボッサムーブメントが完全に定着した米国に、ボッサ第2世代と言われるマルコスが殴込みをかけた頃の映像でしょうか?この曲,"So Nice"とか"Samba de Verão"という名前で親しまれているボッサの名曲です。恐らく,聞き覚えのある美しいメロディを一聴すれば、「ああ,この曲ね!」ってことになるぐらいの名曲です。以前にマルコスのオリジナルバージョンを収録したオデオン盤をアップしたのですが,みんなが沈黙でしたので、今回はアメリカ向けともいえる英語バージョンの"summer samba"を収録したVERVE盤をアップしますね。
タイトルからして68年の録音でしょうか?マルコスは23才です。ブラジルでは19才の時点で既に「leading composer」の称号を得たボッサの天才とも言えますよね。ジョビン以来の天才と称されたマルコスの楽曲はジョビンの哀愁のある曲想と異なり、明るさが際立っていて楽しいですよね。A-3に収録された"Summer Samba"はマルコス最大のヒット曲であり,YouTubeのリンクを見ただけで多くのプレイヤー,シンガーにカバーされています。聴き比べも面白いし、ギターでプレイするのも楽しいですね。本アルバムはバックはデオダートのオケでアレンジの素晴らしさも特筆ものです。他にも美しいメロディが目白押しです。ボッサ好きなら必携の一枚ですね。
所有盤はVERVEのイエローラベル,ブラックロゴのモノラル盤です。恐らくオリジナルかなぁ・・・。VERVEの売り出しへの気概を感じる裏面カラージャケも美しいですよね。まさに「So Nice」なアルバムです!
さてご紹介の本作、リンクにあるオデオン盤『シンガーソングライター』の過去記事で言及されているようにアメリカ発売に際しての焼き直しがメインですが、白眉はなんといっても小粋なデュエット「Crickets Sing For Anamaria」、アナマリアのヴォーカル、カワユすぎ!
http://www.youtube.com/watch?v=dqrINSxGj9c
そしてゆったりとした麗しのワルツ「ELE E ELA」、篠原涼子みたいに聴こえてくる爽やかな歌声がたまりません。若いカップルがイチャついてる感じもちっともいやらしくなくて爽やかでこれぞボサノヴァ、く~っ、青春してますな~(≧∇≦)
http://www.youtube.com/watch?v=_hwR3ZuNeoA
極めつけがこの「Viagem」、訳して「旅」と題されただけあって雄大な曲想、美メロの神様マルコス・ヴァーリの粋ここに結晶!、もう涙、涙。。です(と一人で感極まってます、ほっときましょう)。
http://www.youtube.com/watch?v=yZ_42sqkllw
さて、先日ディスクユニオン高田馬場店でヴァーリの「Vontade De Rever Voce」(1980、国内盤はボンバ・レコード)を購入、数曲にシカゴ参加ということでロック調かと思ってこれまで敬遠してたんですが、アジマスの相棒ベルトラミと実にメロウにフュージョンしていてクセになり一週間程コレばかり聴いていました。曲作りはもちろんヴァーリの鼻歌はもはや名人芸、胸が締めつけられるようなせつない美旋律「Não Pode Ser Qualquer Mulher」を。
http://www.youtube.com/watch?v=hG5qADpvQeo
僕の中ではメロディメーカーとしてもシンガーとしても、マルコス・ヴァーリは法皇ジョビンより上です、世代が近いのでより共感できるということかもしれません。連休中ということでご迷惑も顧みずカキコしてしまいました。これからも「いぶし銀」のシブ~いレコード紹介、楽しみにしております♪
ご紹介の盤では68年の「Viagem」いいですね。なかなかオリジナルが見つからないですよね。本気でさがしてみようっと。
時々、ボッサも出しますので「限定」とおっしゃらずコメントいただければ幸いです。
やはりボサ好きサイドから、このディスクはCDですが、所有しております。
マルコス・ヴァーリの曲はホントにCafe nusicのように軽く居ながら、それでいて他の何者とも似ていないという、オリジナリティに溢れている点において唯一無二です。
このように音楽/人生を送れたら良いな~と、マルコス・ヴァーリ師匠への道は遠いですが、思っております。
さすがbossaずきやねぇ~!
CDで出てるんですね。
美メロディ連発、必携の一枚ですね。
”Summer Samba"もレパートリに加えて演りましょうか?!