67camper's Blog

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これにはvol.2があるのだろうか?

2008-03-21 00:02:11 | jazz & vocal
Lucky Thompson vol.1/Lucky Thompson
(abc paramount ABC-111)


 abcはとっても好きなレーベルです。ここによくコメントしてくれるbassclefさんなどもこのレーベルには造詣が深いですよね。なんと言ってもプロデューサーをつとめるCreed Taylorの存在を忘れることができません。テイラーはベツレへム、abc, インパルス、CTIと永きにわたりジャズに関わり、ある意味モダンジャズを牽引してきた功労者と行っても過言ではありません。本日アップの"Lucky Thompson vol.1"も彼がproduceした作品です。"Vol.1"があれば2.3.4と続いていくのでしょうが、このアルバムやケニー・ドーハムのプロフェッツなどもvol.1と命名されているものの、自分だけかもしれないですが、その続編の存在を知りません。一方、先日アップしたOscar Pettifordなどはvol.2が作成されたようですが、このトンプソンやドーハムは当時は人気がなかったのでしょうかねぇ・・・?

 56年の録音で、メンバーは2つのセットからなり、A面がLucky Thompson(ts), Jimmy Cleveland(tb), Hank Jones(p), Oscar Pettiford(b), Osie Johnson(ds)の五重奏団、B面はLucky Thompson(ts), Oscar Pettiford(b)、Sketer Best(g)のトリオです。変則的な編成ですが、個人的にはこのB面が大好きなんです。とくにB-1の作曲者のPettifordが活躍する"Tricrotism"やB-3の"A Lady's Vanity"(Body And Soul)に於けるホーキンスばりのかすれながらもパワフルなテナーがいいかんじです。また、コードワークが光るスキーターのギターもザックザックと入り実に気持ちがいいですね。A面は通常の2管3リズムで全4曲トンプソンのオリジナルで占められています。中でも"Jim Whatsmyname"の変名で参加のクリーブランドのボントロとリリカルなプレイを聞かせるハンクのピアノが特筆ものですね。

 所有盤はabc paramountのモノラル/オリジナル盤です。ドーハムのプロフェッツのオリジナルは相当な高値でしょうが、こっちはオリジと言ってもreasonableなプライスでした。ホーキンス、バイアスの路線のテナーですが値段を見てもアンダーレイテッドってことがわかりますよね(笑)。