67camper's Blog

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巨匠の共演

2008-03-05 03:16:53 | jazz & vocal
Coleman Hawkins And Roy Eldridge at the Opera House
(Verve MGV8266)

 57年、JATPのアメリカ国内ツアーはNYCのCarnegie Hall, シカゴのOpera House, LAのShrine Auditoriumでいくつかの録音がなされ幾多の名盤を作り出していますよね。本日は、コールマン・ホーキンスとロイ・エルドリッジというテナーとトランペットの両巨匠の激突を記録したオペラハウスのライブをアップしたいと思います。

 メンバーは2人とリズムセクションにMJQマイナスワンのJohn Lewis, Percy Heath, Connie Kayの五重奏団です。テーマのユニゾンの音のなまなましさにいきなりノックアウトされる”Bean Stalkin'"で幕を開けます。つづくロイの”言い出しかねて”が素晴らしいですね。クリフォード・ブラウンのそれを思い出させるようなオープンでのバラードプレイはさすがの貫禄です。つづいてホークがfeatureされ"Tme On My Hands"を得意のサブトーンを生かして吹ききってくれます。B面では冒頭の"Tea For Two"でロイのダーティなトーンを交えたミュートが炸裂します。ロイとホークのかけ声に載せられたプレイが好調です。ソロのバックのコニー・ケイのハイハットが印象的です。続いてA面同様にロイとホークをそれぞれfeatureしたバラード、"Blue Moon"と"Cocktails For Two"が演奏されます。ホークの力強いトーンで男性的に迫るバラードプレイはこのアルバムでも出色です。この2曲はバックをジョン・ルイスだけがつとめる演奏で選び抜かれた少ない音でのバッキングがこれまた憎いですよね。

 所有盤はVERVEのトランぺッター・モノラル盤です。さすがの役者揃いでこういった演奏は掛け値なしに楽しめますね。