67camper's Blog

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聞き逃せないスウィング~中間派系のジャムセッション

2008-03-29 05:11:14 | jazz & vocal
Buck Clayton Jams Benny Goodman Favorites/Buck Clayton
(Columbia CL614)


 モダンジャズファンにとってはトランペットはガレスピー、マイルスに始まり、ドーハム、モーガン、バード、ハバードなどあとに続くキラ星のようなトランペットプレイヤーたちの演奏が鑑賞の中心になっていますよね。もちろん自分もそうですけど・・・。一方、サッチモに始まるスウィングエラのプレイヤーたちはビッグバンドのトランペットセクションから生まれた一連のプレイヤーがいますよね。エリントン楽団やベイシー楽団で活躍したバック・クレイトンもそんな一人であろうと思います。今日はこのクレイトンを中心としたこういったスウィング~中間派系の53年と54年録音のジャムセッションを記録したアルバムをアップいたします。

 タイトルにもあるようにベニー・グッドマン楽団の人気ナンバー3曲が取り上げられています。A面は"Christopher Columbus"1曲で53年録音です。メンバーが素晴らしい!!!Buck Clayton, Joe Newman(tp), Urbie Green, Henderson Chambers(tb), Lem Davis(as), Julian Dash(ts), Charlie Fowlkes(bs), Sir Charles Thompson(p), Freddie Green(g), Walter Page(b), Jo Jones(ds)のイレブンピースのバンドです。36コーラス、25分にわたる長尺ですがライナーに記載されたソロ順を見ながらアドリブ、アンサンブルの展開を聴いていくのは楽しいものですね。B面では"Don't Be That Way", "Undecided"の2曲で54年の録音です。メンバーは基本的に同じですがH.Chambersに代わりTrummy Young(tb), J.Dashに代わりColeman Hawkins(ts), S.C.Thompsonに代わりBill Kyle(p), W.Pageに代わりMilton Hinton(b)というメンバーで特にBeanことコールマン・ホーキンスの参加が目を引きますね。ソロではトランペットのクレイトン、ニューマン、アービー・グリーン、ホーク、フォークスそしてSCトンプソン等は聴き応え充分ですよね。

 所有盤はコロンビアのソリッドバーガンディーラベル、オリジナルモノラルと思います。そしてこのカバーの格好良さが最高です。絶妙のロゴと画像のバランスが素晴らしいですね。