67camper's Blog

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プレステッジでは異色の渋いトリオ

2008-03-09 05:45:49 | jazz & vocal
Young Man Mose/Mose Allison
(Prestige 7137)


 プレステッジはモダンジャズを代表する3大レーベルの一つとして知られていますが、黒人主体のレーベルと言う印象が強いですが、ジョージ・ウォーリントンやフィル・ウッズのようは白人プレイヤーのアルバムもいくらかあります。本日アップのモーズ・アリソンも、このレーベルにあって異色の存在であろうかと思います。ボーカル、ピアノ、トランペットと彼の音楽表現は多彩ですが、自分にとってはジョージ・ウォーリントンの"The New York Scene"や自身の"Back Country Suite"で取り上げられた哀愁のあるメロディで知られる"In Salah"の作曲者として脳裏に焼き付いております。本日はいくつかあるアリソンのプレステッジ盤から、彼のスタンダードに対する解釈にスポットが当たった"Young Man Mose"をアップします。

 メンバーはMose Allison(p, tp, vo), Addison Farmer(b), Nick Stabulas(ds)のトリオです。エリントンの"Don't Get Around Much Anymore"、B面トップのレイ・チャールズに触発されたというブルース"Baby, Let Me Hold Your Hand"そして個人的に好きな"I Hadn't Anyone Till You"の3曲でシンプル、ジェントルかつグルーヴィーなボーカルを聴かせてくれます。また、唯一のORIGINAL"Stroll"ではハリー・エディソンばりのトランペットを披露してくれます。後の6曲はピアノトリオですが、"How Long Has This Been Going On"や“My Kinda Love"などのスタンダードが取り上げられいます。アリソンの趣味のよいピアノも良いですし、Farmer, Staulasの好サポートも見逃せませんね。

 所有盤は黄/黒のBergenfield, N.J.アドレスのモノラル盤です。籐椅子に腰掛けた読書中のアリソンを捉えたカバーも秀逸ですね。