67camper's Blog

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「My Funny Valentine」の名演

2008-02-27 05:56:53 | jazz & vocal
Grantstand/Grant Green
(Blue Note BST84086)


 やや理屈っぽい?ラリー・ヤングに比べると、ジャック・マクダフのオルガンはR&B色が強くてカッコいいですよね。グラント・グリーンのアルバムで起用されたオルガニストはヤングが圧倒的に多いですよね。次いでパットン、ウィレットがあげられますが彼らはいずれもBN専属のオルガニストですよね。当時、ライバルであったプレステッジから精力的にアルバムをリリースしていたジャック・マクダフとの共演は自分のライブラリにはこのアルバムしかないのです。見事なマッチングをみせるグリーン/マクダフですが、やはり契約の問題でしょうかねぇ・・・?。何を隠そうグリーンのリーダー盤で最初に購入したのがこのアルバムであり、個人的にも強く印象に残っています。

 メンバーはYusef Lateef(ts, fl), Grant Green(g), Jack McDuff(org), Al Harewood(ds)の四重奏団です。演奏曲は各面2曲の計4曲です。A-2の“My Funny Valentine"、この一曲で購入の価値があるといっても過言ではないバラード演奏です。ナット・ヘントフのライナーにも"Most impressive ballad performance on record so far"と記された美しくブルージーなプレイに翻弄されること間違いなしです。共演のラティーフのフルートもいい感じで、"My Funny~"の代表的名演にいれてもおかしくない好演だと思います。他のA-1のタイトル曲、B面のラティーフがテナーを吹くブルース曲、ラストの"Old Folks"も良いですがやはりこのアルバムは“My Funny Valentine"に尽きますね。

 所有盤は新品で購入したBNのステレオ音符盤ですが、個人的に思い入れが強いグリーンの一枚です。