Don't Take Your Love From Me/Bobby Hackett
(Capitol T1002)
(Capitol T1002)
スウィング系のトランぺッターの浪々となるサウンドスタイルも捨てがたい魅力がありますね。本日は1915年生まれの白人コルネット奏者、ボビー・ハケットのストリングスをバックに従えたキャピトル盤をアップしてみます。このアルバムは、自分にとってはいわゆるジャケ買いの一枚でした。随分昔のジャズ批評NO.41「ジャズとエロティシズム」にそのカバーが紹介されて以来、ずっと探していたアルバムです。部屋の中で寄り添う男女を描いたこのカバーは「抱擁カバー」の代表的一枚といっても差し支えない気がします。
David Terryのオケはストリングスとmuted brassを加えたバッキングで、この中で主旋律をそれほど崩さずに吹奏するハケットのクリアで朗々となるコルネットは気持ちがいいですね。収録曲もサイドAの"Moonlight Serenade"や"Softly As In A Morning Sunrise", サイドBでのタイトル曲"Don't Take Your Love From Me"や"Street Of Dreams", "The Thrill Is Gone"など名曲が目白おしというのもこのアルバムならではですね。
所有盤はキャピトル、ターコイズのモノラルオリジナルです。ハケットを代表する一枚でもありますよね。