67camper's Blog

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本家、Sweet Honey Bee!!!

2008-02-07 01:10:21 | jazz & vocal
Sweet Honey Bee/Duke Pearson
(Blue Note BLP4252)


 ブルーノートのオリジナル盤の最近の高騰には嫌気がさして、値段を見ていると吐き気を催しますね。みんなが血眼になってcollect仕様とするからに他ならないのですが・・・。デューク・ピアソンもブルーノートの中期~後期を代表するピアニストでありますが、彼のアルバムも"Profile"、"Tender Feelin's"の2枚のアルバムを筆頭に超高値が維持されています。これ以降、ピアソンはフロントに管楽器を入れたり、大編成のビッグバンドで厚いサウンドを追求したりでBNレーベルの音楽監督としての手腕を思う存分発揮してくれますよね。前述の2枚のトリオアルバムから5年の歳月を経て、Wahoo(4191)でセクステットを採用し、それに続くアルバムが本日アップの"Sweet Honey Bee"ですよね。

 自分にとって"Sweet Honey Bee"で思い起こすのは、糸巻きモーガンこと"Charisma"でのリー・モーガン・セクステット演奏です。この甘い曲調の佳曲をファンキーに演奏するモーガンのプレイにはノックアウトされた記憶があります。そしてこの曲のコンポーザーが、ピアソンであることを知り、(カリスマのピアノはCedar Waltonです。)なんとかこの曲(A-1)を本人の演奏で聴いてみたいと思うのはまあ至極当然の結末ですよね。そしてこのピアソン盤に出会った訳です。66年の録音で、メンバーはFreddie Hubbard(tp), James Spaulding(as, fl), Joe Henderson(ts), Duke Pearson(p), Ron Carter(b), Mickey Roker(ds)のセクステットです。"Sweet Honey Bee"でのSpauldingのフルートが実にいい味を出していますよね。A-3の"After The Rain"はナット・ヘントフの裏解説で"A Tune For Lovers"と紹介された美しいバラードで聞き逃せません。ファンキー、ボッサ、バラードなど多様なスタイルが全てピアソン自身のオリジナルで提示されおり彼のコンポーザーとしての才能も十分に示していますね。

 所有盤はリバティ青/白ラベルのモノラル盤です。カバーのタートルネックとダイアゴナル柄のスカートの女性が60年代風でこれまた最高です。