67camper's Blog

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こんなボントロもいますね!

2006-12-23 21:00:18 | jazz & vocal
"Some Like It Hot"/Lou McGarity
(Jubilee JLP1108)


 先日のTylee Glennもそうですが、ややアンダーレイテッドなトロンボーン奏者というのもいいものですね。この白人トロンボーン奏者ルー・マクガリティの元々スウィング~デキシィ系の奏者で、グッドマン楽団などでも活躍した経歴もあります。楽歴が長い割には、リーダーアルバムは少ないのでまとまって彼のプレイを聴く事は結構難しいですが、このJubilee盤、吉祥寺のオヤジが紹介した事があるArgo盤なんてのはコンボ演奏で彼のボントロプレイが充分に楽しめる貴重なアルバムですね。

 このカバーのセンスが好きですね。タイトル"Some like It Hot"に引っ掛けて、氷詰めの楽器、そしておねーちゃんとソーナイスです。浴槽関係のカバーではマーティ・ペイチ盤が横綱とすれば、”張出し横綱”ぐらいの番付を挙げてもいいのではなんて思います。またJubileeというのもコレクターの琴線を刺激するのではなんて勝手に想像しています。さて、演奏はLou McGarity(tb), Dick Carey(tp, p), Jack Lesberg(b), George Barnes(g), Don Marino(ds)の五重奏団です。演奏曲はマリリン・モンロー主演の映画"Some like It Hot"での挿入歌で占められており、タイトル曲(冒頭とBラスに収録)、"Stairway To The Stars", "Sweet Georgia Brown"などの知られたスタンダードも取り上げられています。ルーのハートフルなトーンで攻める"I'm Thru With Love"のバラードプレイが最高です。また、ジャズでは珍しい"La Cumparsita"も短いですが思わずニャッとしてしまいますね。

 Jubileeのモノラルオリジナル盤です。盤質も最高のアルバムです。カバーの秀逸さが内容を反映した一枚といえますね。