Jazz Sir, that's our baby/Rita Reys and the Dutch Swing College Band
(Philips P 12 903 L)
オランダ生まれのボーカリストと言えば、何と言ってもアン・バートンと本日アップのリタ・ライスですね。アン・バートンはスローナンバーを情感を込めてしっとりと唄うバートンの人気は高く、エピック盤は何度も再発されてますよね。一方、リタ・ライスはスウィンギーなボーカルが得意で、ここで紹介するようなデキシーバンドとの共演もなかなかいいモノです。彼女のさっぱりとした唄い方が、こう言ったデキシーバンドとの相性の良さを作っているのかも知れません。以前に"Jazzpictures at an exhibition"を既にアップしていますが、このアルバムやジャズメッセンジャーズ、オリバー・ネルソンとの共演盤に比べても全くヒケを取らないアルバムが本盤だと思います。
伴奏陣はPeter Schilperoort(cl)が率いる、デキシーの6重奏団が務めます。A面は冒頭の"Yes sir, that's my baby"からスィンギーなボーカルを聴かせます。 "Solitude", "Moonglow", "Exactly Like You", "After You've Gone"なんて選曲が渋いですね。B面は更に良い!!!つかみの"Goody-goody"もリタのリズムへのノリの良さが光ります。続いての"Basin Street Blues"もニンマリ。そしてこのアルバムの白眉とも言うべき"I'm Gonna Sit Right Down and Write Myself A Letter"!!!この曲の良さもありリタの表現力が素晴らしいです。続く"Mood Indigo", "Melancholy Baby"なども良いですよ。
自分のは、オランダ盤プィリップスのモノラル/オリジナルと思います。カバーのコーティングも奇麗で、メンバーと談笑するリタを捉えたカバーもなかなか良いですよ!もし見つけたら即買いでも良いと思います。おすすめの一枚です!