自分はお酒も嗜みますが、実は甘いものも大好きなんです。先日「所さん」の番組でパイ作る家電の紹介を見た時「これが欲しい
なぁ」と、思っていました。当然TVで紹介された直後は売り切れで買えません。少し時が過ぎた頃にネットを見たら、電話での
受付をしていたので、遂に購入できました。やって来た商品は思ったより大き目で、直径26cmのパイが焼けるサイズでした。
製品はTHANKOの「自家製大きなパイメーカー」で、価格は6,680円でした。小さいのもありましたが、こちらにしました。
暫くは箱に入れたままでしたが、ふと思い出して作ってみたくなり、冷凍パイシートとリンゴを買ってきました。まずは動画で、
作り方をざっと勉強します。そして早速リンゴを細かく切って、砂糖で煮詰めます。リンゴをあの状態になるまで煮詰めるには、
弱火でずーっとかき回していなければなりません。まだかな、まだかなと続けて、結局30分ほど掛かりました。そしてそれを
一晩冷まして見たら、ちゃんと飴色になっているし、しっかり甘く煮詰まっていました。おう、最初にしてはいい出来だ!です。
さてパイシートは、庫外に出して解凍してのし棒で延ばすのですが、そんな棒は用意してないので、テーブルにラップを敷いて、
縦長の器の側面を使って延ばしました。常温では柔らかくて延ばしやすいのですが、薄くなると破れてしまいます。そして何とか
広がったら型でくり抜きますが、その後粉が振ってなかったので、剥がす時が大変で、変に伸びて形が歪になってしまいました。
それでも何とかパイ焼き機にセットして、リンゴを敷き詰めてから上側を作るのですが、あんな編むなんて細工は無理です。それ
でも何とか形を整えて蓋をして、コンセントを差し込めば焼いてくれます。しばらく様子を見てもう焼けたと思ったので、取り出
そうとしたら、またまた張り付いて悲惨な状態になりました。でも中に甘いリンゴが入っているので、味は美味しかったです。

これではいけない、「準備不足」は孫子の兵法の負けの法則だと反省して、早速ネットで、必要最小限の道具を購入しました。
まずは作業用マット、これがないと作業できません。そして延ばし棒はカーマで、あとは網目を付けるローラーと小さい刷毛です。
道具が揃うとなんとなく気持ちに余裕が出て、手順等の見直しと確認を行い、今度こそ!と再度アップルパイ作りに挑戦しました。
まず前日にリンゴを調理しますが、中くらいのリンゴ2個をを八つ切りにして皮を剥き、それを2mm厚くらいのいちょう切りに
して、なるべく大きめの鍋に入れます。これに砂糖50g、水を30ccほど入れて中火で煮ていきます。そしてかき混ぜる時は、
箸の先を底に付けたまま回すと、リンゴが割れないとわかりました。自分の場合、それ以外に蜂蜜30g、オリゴ糖を30gほど
入れますが、味に深みが出るような気がします。またシナモンは、途中と最後に入れると香りが残るみたいです。量は適宜です。
最初のうちは底に水分が溜まって「こんなに?」と思いますが、それが無くなるまで煮詰めていくのです。5分ほどでしんなりし
てきますが、そこからはふつふつする程度の弱火で、こまめにかき回しながら煮ていきます。そして20分ほど根性で煮詰めて、
色が薄くてもこれくらいかなという感じになったら、再度シナモンを振ってかき混ぜて完了です。鍋のまま一晩寝かせます。

翌日はパイを焼く日です。まずパイ焼き機をセットして蓋を閉じ、コンセントを刺して赤いランプが点いた後、青いランプが点く
まで予熱します。両方点いたら一度コンセントを抜いておきます。この時、ちょっと油を薄く引いておくといいです。
さてパイシートの用意です。パイシートは常温に戻し前回の反省から、下側を2枚重ねにして延ばすことにしました。この時マッ
トに打ち粉をするのを忘れないようにします。ほんの少しでいいのですが、忘れると後が大変で悲惨な状態になります。しっかり
広がりましたら、大きい方の型で抜いてパイ焼き機にセットします。余った端切れは、後で白身と一緒に焼いてつまみにします。
パイシートの器の中に、煮詰めたリンゴを入れていきます。なるべく均等になるように、思ったより広いスペースなので、もっと
リンゴを煮ればよかったと思ったりします。この時リンゴをつまむとたまらん美味しさで、出来上りが待ち通しくなります。
今度はパイの上側を、網目で奇麗に作ります。この時のパイシートは、ちょっと冷やしておいて、少し硬いほうが扱い安いです。
マットに打ち粉をしてから、シートを横方向にだけ棒で延ばします。そこにローラーを一回だけ通して、切れ目をしっかり入れた
ら、縦に広げます。この時シートを掌でなでるようにすると、うまく網が出来上がります。細かい部分は、竹串で整えます。
いい感じで広がったら、型でくりぬいてリンゴの上にかぶせます。後は余った生地を薄く細切りにしパイの周囲に一重に敷いて、
離れないように形を整えます。そしてこの面全体に、卵黄を刷毛で塗ります。白身があると白くなっちゃいますので、注意です。
パイの周囲を厚くしてしまうと、蓋が浮いてロックが外れたり、隙間が出来て上面に焼き色が付かなくなる場合があります。
これで準備完了です。パイ焼き機の蓋を閉じてまず15分ほど焼きます。そこからは時々焼け具合を見て。丁度よい色目になった
ら完成です。タイマーの機能がないので、自分の目で判断します。温かいうちに切り分け、冷やして食べるとこれまた最高です。

これでスイーツ作りに興味がわいたので、今度は膨らむホットケーキにも挑戦してみました。ネットで見た動画の手順通りにやっ
てみたら、今までのぺちゃんこが嘘みたいに、厚く膨らんだホットケーキが焼けました。食感もふんわりして、美味しかったです。
まだまだパイの出来栄えには納得できないので、甘みの量を変えたり、焼き方を工夫していろいろ挑戦してみたいと思っています。