自分のPCでは、迷惑メールのフィルタが掛けてあるので、怪しいメールは受信しない様に
なっていますが、久しぶりに手の込んだ詐欺メールが届きました。
面白いので、どういう仕組みなのか分析してみました。(写真は、詐欺メールの一部です)
まず、この画面は、既存の有名なメーカのメッセージに似せてありまして、タイトルの最初
の文字が、大文字ではない所までそっくりです。これでは本物と間違えてしまいそうです。
その他、全体を見渡して、些細な違和感を探します。これが、結構楽しいんですね。
メッセージは、毎度おなじみの「24時間以内に、ご連絡がない場合は」という慌てさせる
文章です。そして「処理しないと、使えなくなります」とか、「裁判扱いになります」とか、
「回収に伺います」など、お決まりの脅しのパターンです。これは絶対に、あり得ません。
その他の内容を、確認してみると、何処か変だなというのがわかります。
正規なら使用したクレジットカード番号は、****-****-****-0000 の様に、省略した番号
が記載されますが、詐欺の場合は無いです。クレジット払いなので「****Pay」と記述され
ていますが、私はそんな支払いは使っていません。正規なら、注文番号をクリックすると、その注文の詳細が表示されるのが定番
ですが、そんな番号の設定も無いので、当然クリックすることも出来ません。
それでも奴らは、自分のホームページ(HP)まで、連れ込めばいいのですから、冗談でも[Amazonログイン]に触れてはい
けません。貴方のPCが、整備されたWindowsならば、警告メッセージが出て防止してくれますが、関わらないのが一番です。
この手のメールには、個人情報を盗む詐欺と、ウイルスを感染させる詐欺がありますので、どちらも最大の警戒心が必要です。
そして万が一、ウイルスにやられた時の為に、予め対策の手を打っておきましょう。コントロールパネル - システム - システム
の保護 - 復元ポイントを[作成]しておけば、感染後に対処できます。これだけは定期的に、作業しておく事をお勧めします。
また、スマホに送られて来たのも、同じ類の詐欺メールでした。こちらは、すぐIDとパスワードの入力を、要求してきました。
いつも使っているホームページの画面以外では、絶対に、安易に、[アドレス]や[ID]、[パスワード]を入力してはいけません。
どうしても真偽が判断できない時は、ニセの文字を入れてみましょう。エラーにならなければ、詐欺です。また、こういう時は
[パスワードを忘れた時]というのをクリックするのも、方法です。正規ならば、自分が登録したアドレスや、電話番号が表示
されたりしますが、詐欺の場合は[Not Find] になることがあります。故意に、誤った入力を試してみた時に、注意メッセージが
表示されなかったり、メーカに登録してある、自分のデータが提示されなかった場合は、まず詐欺だと疑ってみてください。
しかし一番安全なのは、こういう怪しいメールは、すぐに削除して、忘れる事にしましょう。PCもそうですが、スマホのウイ
ルス対策にも「絶対大丈夫」はありませんので、心配し過ぎて自分から引っかかることはやめましょう。
P.S. その後も類似の詐欺メールが、頻繁に届きます。内容の書式が、一般メールと同じなので、プロバイダのチェックに引っか
からないのです。とにかく、油断をしないことですね。