斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

長岡工業高校 進路相談講演会

2011年07月01日 16時15分27秒 | 学校.学会訪問記
今日は14時から15時まで、市立劇場に出かけて、長岡工業高校 進路相談講演会で講師を務めてきました。高校生の父母など150名くらいが集まった中での講演になりました。タイトルは「親として子どもの進路にどのようにかかわるか」でした。内容はちょっと砕けすぎているのですが、皆さんに熱心に聴いていただきました。簡単な概要です。「いつの時代も親の本音としては、子どもに期待をかけています。たとえば名前の付け方にしても、その時代ごとに子どもに託す夢や希望がそのまま名前に現れます。子どもが成長して高校に入学した今、親は子どもにどのような期待をかけているのでしょうか。親と子の間で、将来への期待・希望が一致しているのでしょうか。講演の中では、将来の職業を意識するとき、成長していくわが子と進路についてどのように向き合っていくべきか、大学教員としての私見を述べます。」結論は次のとおりです。

生まれてから高校まで・・・親子で将来の希望に乖離がある。 高校生くらいで希望が一致するのには理由あり

就職先選び・・・新しい分野か? 既存の分野か? たとえゲームの世界でも、経済を動かすには高い専門性が要求される

進学先選び・・・地元ばかりでなく、県内外大学に推薦で進学できる

その後・・・実は、その後の相談こそ、親の人生観が問われる

本日お集まりの父母の方が今の高校生に、健太、拓海、翔太など、大きく広がるようなイメージの名前を付けて子どもに期待したわけです。そして、その期待通りにいくと子どもの夢が大きくなっていてついていけなくなるし、夢も希望もない子どもに育つとそれはそれで不満が残るしといったぐあいの話をしました。高卒からの3年までの離職率が50%となっている中で、親の相談がほんとうの意味で深まるのが、実は高校を卒業した後になります。

講演終了後にご質問いただいた方は、昔々、長岡市内のサークルでお会いしていました。25年以上も前でした。その後、大学に戻ってから名前も思い出しました。懐かしい顔に出会ってよかったです。

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