斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

本日の大学院講義

2012年05月28日 22時30分21秒 | 講義記録
本日、7回目の講義を行いました。来週は試験を実施します。
試験の注意点は、本日の講義で述べたとおりです。しっかりと準備してきてください。

本日は、立方晶系の空間群について触れました。
ペロブスカイト型構造 Pm-3m
閃亜鉛型構造 F-43m

この二つは実例を挙げて説明しました。そのほか、次の構造もフォローしておくとよいでしょう。
岩塩構造 Fm-3m
ダイヤモンド構造 F-d3m
塩化セシウム構造 Pm-3m
体心立方構造 Im-3m

今日の講義で教えておきましたが、Pは単純、Fは面心、Iは体心を表しています。000の位置が角ばかりでなく、F:面心位置あるいはI:体心位置にそれぞれきますので、構造を描くときには要注意です。

時間があれば、実際に描いた構造にらせん軸の位置を書き入れたりして立体的に吟味したり、A1構造(fcc)、A2構造(bcc)、A3構造(hcp)などといった表記も教える予定でした。拙著、「物質の構造」の中ではA15構造を紹介してあります。こういった、より専門性の高い表記方法をしっかりと覚えていくとプロとしての今後の仕事の糧につながります。

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