テレビ界のアカデミー賞と言われ、その受賞は最高の栄誉とされるエミー賞。世界の放送業界が最も熱い視線を送るエミー賞の授賞式が今週末となってきました。アメリカの９月のテレビ界はエミー賞の発表や新作テレビシリーズのプレミア放送で最も賑わう月です。すでにＬＡでは式典の準備が着々と進んでおり、今夕のニュースではレッドカーペットが敷かれていました。今夜もこれからＮＢＣでエミー賞ノミネート番組の放送が予定されています。授賞式は日本でもテレビ放映が予定されています。この日曜日はエミー賞で潰れそうです。
ハリケーンカテリナの襲撃被害で閉鎖していたニューオリンズが来週にも再開すると市長から発表がありました。木曜日にこの発表はあり市の大部分が来週再開し、あの観光客で賑わうフレンチクォーターは再来週とのことです。再開する部分の住民数は全数５０万人のうちの１８２０００人の住民にあたるとの事です。「ニューオリンズ市が息を吹き返したと」市長は語っています。電気の復旧と水道のサービス復旧の市当局の発表に引き続き、洪水の水はまだバクテリアや工業化学薬品が混じっているが空気は呼吸するには問題ないとの結果、出されたようです。早くあの、賑わいが元に戻って欲しいものです。来年の「マディグラス（仮面の祭り）」はいつもどおりでしょうか？
ワシントンＤＣの消防と救急職員は妊娠した女性の権利を知っておかなければなりません。３人の医療救急職員が仕事を辞めさせられないようにと妊娠中絶をしていた件で、市当局との合意がされました。ワシントンポスト紙によれば、その女性達は一人当たり１万１千ドルの補償金が支払われるようです。申したてによれば、女性達は２００１年に職を求めて応募し、２００２年妊娠テストを要求されたと語っています。女性達は市の上級職員より妊娠すれば職を失う可能性があるとの注意をされ、早速妊娠中絶をしたとのことです。女性達の弁護士の話によれば彼女達は仕事をとるか、子供をとるかの決断を迫られたとの事です。連邦判事は先週この決着を認めました。その決着内容によれば、市消防救急医務サービス部はマネジャーと職員に妊娠した職員の権利ついての教育訓練をしなければならないとの事です。妊娠した女性は一人ではなく、二人の権利を有し、母は何よりも強しということですね。
ミシシッピ州ウェイブランドでは市役所、裁判所などがハリケーンカテリーナによって吹き飛ばされました。殆どのダウンタウンの店や会社もなくなってしまい、道に沿う警察の車、消防の器具、殆どの公用の車が無くなっています。人口も以前の７１００人から今は裏庭のテント生活でやっとこ暮らしている１００人だけになっています。２週間前に３５フィートの高さの波がまるで津波のように通過する町のあらゆる物ををなぎ倒していったようです。家や車の部品、木々、近所も一緒に倒していったのです。何代にもわたって立っていた樫の木もなぎ倒され、列車の線路はまるでグニャグニャのステッチのようにばらばらになっています。
全米第３位と４位のデルタ航空とノースウエスト航空が破産を宣告し、２００１年のテロ以降でチャプター１１入りとなりました。ノースは労務費とハリケーンカテリーナ以後の燃料代の高騰（+７セント/１ガロン）が引き金となりました。デルタはコスト高でもふらついていましたが、年金支払い義務の大きな債務もあり、関連の低価格航空会社ソングの破産に続きの破産宣告となりました。両者とも当面の運行は整理を行ないながら平常どおり運行すると言っております。そんな事とはつゆ知らず、友人が今朝ノースウェスト航空で日本への一時帰国をしました。破産をしるのは機中か、それとも着陸してか？聞いてびっくりでしょうが、復路はどうなることでしょう？？利用客にとって事故とはことなる不安材料であることは確かです。
近所の人はその子供達は礼儀正しく、服装もきちんとしていて、干草を積み上げるときに手伝ってもらったり、裏庭でおもちゃを使って遊んでいたと。言っています。しかし、１１人の子供みんな自閉症からアルコール症状まで程度の差こそあれ通常の生活状態であるとはいい難いと、関係者は語っています。彼等の当面の養子親の申し立てによると、１ｍ位の高さの自家製ケージに何人かは入れられて寝ていたと言っております。その子達を預かっていた夫婦は１歳から１４歳の子供達を虐待とかいじめたとかはしていないと否定しています。現在のところ事件としての立件はされていませんが、夫婦の弁護士によると夫婦は、すぐに（水曜日中）に家に戻ることは出来ないとメッセージを残しています。
オフィーリアは威力を強め迷走しながら洪水の脅威を保ちながら接近しています。それに従い、火曜日、被害に遇い易い島では避難が始まり、本土の学校は閉鎖されました。ナショナルハリケーンセンターでは、火曜日の夕方、嵐の強さを一段階高め最大風速は７５マイル/時で突風を伴っています。嵐の強度はカテゴリー１ですが、センターでは今後の状況は一時間先までのものでその後強度を増すかもしれないとしています。ハリケーンの警報は、南はサウスカロライナ州の南サンテ川から北は、パムリコ峡谷のオレゴン入口までとなっており、ハリケーンの状況は２４時間は続くと予測しています。
マッカートニーが「カオス（混沌）」の中から調子を創造した。彼は古い友達と新しい友達の協力を得てこの４年間ではじめてのスタジオアルバムを発表しました。発表したＣＤ［裏庭の混沌と創造 Chaos and Creation in the Backyard」は火曜日に到着し、それには６３歳のアーティストが彼の根本の部分を無くすることなくのびのびと羽を広げているような感じを見出すことができます。湧き上がるようなメロディーと「カオス」に見られる詩の探索は以前のマッカートニー特有の輝くようなポップ調と温かみのあふれるものでした。しかし、新しい歌とアレンジでは、マッカートニーが、多くのギター、ベース、ドラム、フルーゲンホーン多彩な楽器演奏を手がけております。
４州でオフィーリアの来襲に備え準備をしています。ヴァージニア州知事は非常事態を宣言しました。カテリーナの影響で４州政府の役人や知事はオフィーリアの来襲を軽くとらえていません。現在カロライナの沖約２００マイルにあって水曜日にノースカロライナの外岸あたりに上陸するだろうと、気象関係者は推測しています。連邦政府関係者は既にバージニア、メリーランド、ニュージャージー、ペンシルバニアの４州にトレイラーに水、すぐに食べられる食料を積み込んで配置しています。また、州役人は住民に自主的に準備を薦めており、万が一の浸水に備え昨年のガストン嵐でリッチモンドが１０フィート浸水したことのようにならないようにして欲しいと訴えております。
月曜日の午後、工事の人がケーブルの接合を間違えたばかりにＬＡの広範囲で停電が起き、エレベーターに閉じ込められたり、交差点で交通が混乱したと、関係者が言っております。何十万と言う人がこの停電で影響を受けその範囲はダウンタウン西部から太平洋岸、北はサンフェルナンド峡谷に至る広い範囲でした。数人の作業者が自動送信システムの設備を取り付けていて間違ったケーブルを接続したために起きたとＬＡ電気水道局の人は説明しています。これによる怪我人等は報告されていません。警察は「全警備体制」を発し勤務が終わっても仕事場を離れることを許されない状態でした。
ＦＥＭＡのディレクター、マイク・ブラウンは月曜日辞任したことを明らかにしました。アソシエイトプレスに語ったところでは、「みんなの関心がＦＥＭＡに集中していて、みんなが被災地で一体何をしてるんだと」大統領の決断は驚きではありませんでした。ブラウンは金曜日に急にホワイトハウスに呼ばれ、上司からの説得も国土安全局からの話も無く、ＦＥＭＡと国土安全局の今回のハリケーンに対する不始末を大きな声で批判され、それがブッシュ政権とそれにまつわる共和党員の政治問題になっているといわれたのです。「私は今日辞表を提出しました。私はそれが局の一番の関心でもあり、大統領の最も良しとする関心だあると思いました。そしてメディアを私がいなくなって良いことをやっていることに振り向けたかったのでしょう」と語っています。
今日９月１１日(日）はアメリカ各地で９１１の追悼行事が行なわれています。ニューヨーク、ワシントンだけに止まらず、こちらの小さな町でも行なわれています。ＮＹでは国際貿易センターが建っていた場所で兄弟が集まり彼らの愛する犠牲者の名前が読み上げられる度にすすり泣く悲しみに包まれていました。「父も母も今でも悲しみにくれています。」と、ギアモナ・ジュリアンが彼女の兄を偲び訴えました。彼女の兄は犠牲になった３４３人の消防士のひとりでした。「私達は再び会うことが出来るまで、あなたを偲び、愛するでしょう」「私の兄、愛しい人、人生は貴方なしでは元には戻りません。」貿易センタービルの北棟で家族を亡くした人が呼びかけます。
ハリケーンカテリナの復旧活動で既に３６０００人がボランティアで活動していますが、来週にかけてそろそろ交替の時期がきており、あと４００００人のボランティアをアメリカ赤十字が必要だとして呼びかけています。今回の災害は大規模で２，３週間や２，３ヶ月では片付くものではなくもっとボランティアが必要だと語っています。救済局では１６００００人の人達に６００万食を支給しており６７５で２３州の人達が活動しています。地方の赤十字に連絡をしてシェルタ管理、公衆衛生そして政府の担当と一緒に被害者救済する訓練を受けたボランティアを募集しています。避難所で手助けをするのは一見簡単そうに見えるが、多くの人が集まって居る場所で多くの人とやり取りするのはやはり訓練が要るのだそうです。
８０％の人は２００１年と比較してテロの脅威は同じもしくは増していると思っているのが調査の結果分かりました。ＣＢＳの調査結果では約半数が同じレベルであると感じ、３割の人が悪化していると答えています。その他分かった事としては、６割が政府の国民を守る能力を評価していますが、これはハリケーン以前は７割だったのですが、ハリケーン以後低下しています。今も続いているテロに対する戦争では意見が分かれていて、５１％は満足、残り４９％は不満という、ほぼ２分している様子です。４０％の人はは９１１以後生活は変わったと認識しており、もう元の生活には戻らないだろうと思っています。調査対象の６７％は自然災害やテロの攻撃に対して政府の保護の手助けが難しいのでは心配しています。
